読書と旅が与えてくれる豊かな時間を届けたい「NIR IDENTITY & BOOK」【ことりっぷオンラインストア】
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読書と旅が与えてくれる豊かな時間を届けたい「NIR IDENTITY & BOOK」【ことりっぷオンラインストア】

ことりっぷオンラインストア限定で発売している「ことりっぷしか読めないブックショルダー」。こちらは「ことりっぷ」と、読書家のためのブランド「NIR IDENTITY & BOOK(ニア アイデンティティ アンドブック)」がタッグを組んで開発したオリジナルバッグ。 ことりっぷオンラインストアでも、ことりっぷ1冊と、旅先で必要な最低限のアイテムしか収納しないシンプルなつくりが魅力で、すでに多くのことりっぷ愛読者のみなさんに、ご購入いただいています。ことりっぷ×NIR IDENTITY & BOOKのコラボ第二弾「旅先でも読むしかできないブックショルダー」も読書とおでかけにぴったりのショルダーバッグ。 今回は、このバッグの生みの親「NIR IDENTITY & BOOK(ニア アイデンティティ アンドブック)」の黒須藍さんと武藤茜さんのおふたりに、ブランド誕生のきっかけや、コラボバッグについてお話をお伺いしました。

「ことりっぷしか読めないブックショルダー」の詳細はこちら

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「《別注》旅先でも読むしかできないブックショルダー」の詳細はこちら

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読書が好きな自分たちにとって「あるといいな」を形にしたのがきっかけ

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デザイン担当の姉・黒須藍さん(左)と企画・ディレクション担当の妹・武藤茜さん(右)

「NIR IDENTITY & BOOK(ニア アイデンティティ アンドブック)」は、実の姉妹である黒須藍さんと武藤茜さんによる、ものづくりのブランド。「読むしかできないブックショルダー」をはじめ、読書の時間がワクワクする、ユニークで楽しいアイテムを送り出しています。 ― どのようなきっかけで、ブランドをはじめられたのですか? 黒須さん: 最初の頃、「ブランドを作ろう」という考えは、特にありませんでした。自分たちが欲しいものを作ってみたことが、やがてブランドの設立へと、つながっていきました。 武藤さん: もともと私はフリーランスのエンジニアで、姉はバッグの会社でデザイナーをしていました。本好きの家庭で生まれ育ったので、ふたりとも子どもの頃から読書が好き。出かけるときには文庫本を持ち歩いて、時間があるたび読んでいました。

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商品の企画を出したり試作品を使ってみて改善点を洗い出すのは、妹の武藤さん

武藤さん: そんな中で、常々感じていたのが、「電車での読書って、たいへん」ということです。例えば、混んでいる通勤電車で、リュックから本を取り出すのって、なかなかハードルが高いですよね。運良く座席に座ることができたときでも、「本を出すためにゴソゴソ動くのもなんだか悪いな」と、読書をあきらめてしまうことがありました。それで何かこう、本をサッと取り出して読めるものがあったらいいのになあ、と考えるようになりました。 ちょうど育児休暇中だった姉に、「こういうものがあったら、めちゃくちゃ便利だと思うんだよね」と、頭の中にあったイメージを紙に描きながら相談してみたんです。そうしたら、「それ作ってみてもいいよ」と具体的に設計してくれることになりました。

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デザインや素材選びを担当しバッグを形にするのは、姉の黒須さん

黒須さん: 妹の話を聞いて、「それは自分も欲しい」と思ったので、ちょっと本気で作っちゃおう(笑)と思いました。 「ショルダーバッグなら、本を読まないときは手が空けられるね」とか、「ブックカバーだと本の側面が守られないけれど、周りをファスナーにしたら、折れたり擦れたりしなくていいね」みたいなことを話しながら、形を決めていきました。実際にミシンで縫って試作品を作り、それを持って知り合いの職人さんに依頼して、オーダーメードで1個、作ってもらいました。

― それが「読むしかできないブックショルダー」の、初代バージョンなんですね。 武藤さん: はい。文庫本を持ち歩いて、読みたいときにサッと開いて読めるショルダーバッグです。実際に毎日使っていたら、友人が「自分も欲しい」といってくれて。ただ、追加で1個作るのだと、それなりの価格になってしまうので、どうしたもんだろう思っていたところ、「クラウドファンディングをやってみたら」という話が出てきたんです。 黒須さん: 工場に交渉して、30個なら希望する価格で作れそうという見込みが立ち、2021年12月にクラウドファンディングを立ち上げました。そうしたら、1カ月で170個ほどの注文が集まって……。商品として量産することができました。

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商品を喜んでくれる読書家からの声に応えて、ブランド立ち上げを決意

武藤さん: 本を読むためのアイテムを欲しいといってくれる方々がいて、「すごいわくわくする」といったコメントがたくさん寄せられたことが、とてもうれしかったです。 クラウドファンディングのプロジェクトが終了したところで、ブックショルダーのことはひと区切りと考えていたのですが、「どこで売っていますか?」「ほかの色やサイズはありますか?」というお問い合わせをいただくうちに、もしかして、本好きである自分たちに、もっとできることがあるのではないかと、考えるようになりました。 黒須さん: 自分たちが作るものを必要としてくださる方がいるのなら、続けていきたいと思い、2022年の春に、オンラインショップを立ち上げました。それから、はや3年が経ち、現在に至っています。

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「読むしかできない」ことに込めた想い

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「読むしかできないブックショルダー」。本の形のパッケージに入って届けられる

― 「読むしかできない」というネーミングがとてもユニークです。ブックショルダーのコンセプトを、あらためて教えていただけますか? 武藤さん: 私たちには、2つの想いがありまして、ひとつは「読書生活をもっと自由に、もっと快適にする」ということ。先ほどお話ししたような「混んでいる電車でも、本をパッと開いて読めて、降りるときにはサッとしまえるといいな」「カバンの中で、本の端が折れたり汚れたりするのって、何とかならないかな」といった、読書家の困りごとを解決できるよう、試行錯誤して作っています。 もうひとつが「読書に没頭する時間を生み出したい」ということ。 読書家の方々には共感してもらえると思うのですが、本の世界に没頭している時間って、すごく満足感が高いですよね。それなのに、忙しくなってくると、そういう時間が取れなくなったり、時間があってもついスマホを見てしまったりして…。かつて知っていた読書の楽しみを、どこかに置いてきてしまっていると思うんです。 だから、読むこと以外の機能を削ぎ落とした、本しか入らないブックショルダーを作りました。これを手にすることで、日々の生活の中に“読むしかできない”時間が生まれて、それを楽しんでいただけたらうれしいです。

「読むしかできないブックショルダー」の購入はこちら

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本を読む時間をより楽しく豊かなものにしたいというのが当初からの変わらない想い

黒須さん: 私は現在子育て中なのですが、これまで何気なく取れていた読書の時間が、出産後は取りにくくなってしまいました。けれどもブックショルダーがあることで、本に集中する環境や時間を自分から作ろうと、意識するようになっています。 武藤さん: 穴があったら埋めたくなるような感じで(笑)、本しか入らないから本を入れよう、そして本を読みに出かけようというふうに、読書を後押ししたいんです。困りごとの解決だけではなく、もう一歩進んで、「本を読むという贅沢な時間」を作るきっかけになったらすてきだな、と思っています。

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素材も工程も。「ものづくり」へのこだわり

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素材は、もちっとした手触りの合皮を採用

― 商品化するにあたって、素材などへのこだわりはありますか? 黒須さん: 素材選びは、かなりこだわりました。中に本を入れるので、軽量であることは絶対条件。さらに、しょっちゅう手で触れることになるので、お手入れの簡単さも重視しました。いろいろ探した結果、いかにも合皮という雰囲気がしない、もっちりした手触りの合皮にたどり着きました。合皮を作る際に出るCO2を削減した「環境配慮型合皮」という素材です。マットな質感が心地よく、軽い汚れは、固く絞った布で拭き取ることができます。お客様からも好評で、現在も当ブランド定番の素材です。 ほかにも、再生ウールや、ペットボトルをリサイクルした再生ポリエステルのデニム生地を使った商品もあります。サスティナブルであることを特別に推しているわけではありませんが、自分たちの暮らしを良くしていきたいという気持ちは、みなさんあると思いますので、環境に配慮した素材を使うことは大前提としています。そのうえで、プロダクトとしてどれだけ使いやすいか、読書体験をよいものにできるかという点を重視して、素材を選択しています。

― 製作は東京の職人さんに依頼されているのですよね。 黒須さん: はい。信頼できる職人さんの工場で作っています。私の目の届く範囲で、何かあったらすぐ行って確認したり、相談できる環境で作りたいというのがありまして。一点一点、丁寧に仕上げていただいているおかげで、商品へのクレームが非常に少ないんですよ。職人の方たちも、私たちの活動を応援してくれていて、Instagramで紹介されている投稿を探して「いいね」してくれたり…。とてもありがたいです。 武藤さん: このブランドを続けるうえで、職人の方たちの現場がきちんと回るようにすることも大前提にしています。この活動にかかわる全員がうれしい状態になるようにしたい。職人さんたちが作った商品を、使ってくださる方々が喜んでくれること、商品を置いてくださっている書店の売り上げにつながることもうれしいですし、その結果、またたくさんのお仕事を工場や職人さんにお願いできるのもうれしいです。ぐるぐると、みんながWinになるよう循環させることは、すごく意識しています。

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読む人の分だけある「読書の形」。広がるバリエーション

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今年はじめに発売した新商品。見た目は普通のトートバッグですが、中身は読書家さん向けに特別設計された「読書日々トートバッグ」。5冊は本が“定位置”に収納できる仕様

― 文庫本版でスタートしたプロダクトですが、現在は、さまざまなバリエーションがありますね。 武藤さん: ふたりとも文庫本しか持ち歩かないタイプだったので、お客様から「単行本サイズって出ますか?」という問い合わせをいただいたときには、「単行本は重いけれど本当に持ち歩くのかしら?」と不思議に思いました。ところが、SNSで「単行本を持ち歩きますか?」と尋ねてみると、たくさんの読書家の方から反響がありまして。単行本を持ち歩く読書家さんがいるのだったら私たちも取り組まなくてはと、「四六判」という単行本サイズを作りました。 販売を開始したら、想像以上にたくさんの方が手に取ってくださって…。これまで「読書の形」というものを、自分たちの中だけで定義してしまっていたんだなあと、気が付きました。読書の形は、読書家の数だけあり、それをもう少し豊かにできる余地があって、その部分に、私たちができること・やりたいことがあると考えています。これって必要な人が本当にいるんだろうかという、ニッチなプロダクトを作るのが使命のようにも感じていて(笑)。商品を作って、お客様からフィードバックをもらうことで、さまざまな読書家の暮らし方をリアルに感じ、発見できることが、面白いです。

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「読書日々トートバッグ」は、旅だけでなくビジネスシーンでも使いやすい!仕切りの役割も果たしてくれるデバイスケース付き

読書日々トートバッグの詳細はこちら

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本を読んでいる間は本の角にひっかけておける栞(左)と手のひらサイズの2倍ルーペ(右)

黒須さん: もともと自分たちが使うアイテムとしてスタートしたので、同世代の女性向けにデザインしていて、購入される方も30〜40代の女性がメインでした。2年間活動を続ける中で、男性が興味を持ってくださったり、お子さん用に買いたいという方がいらっしゃったり。百貨店でイベントをした際には、年配の方に「若い人はまだわからないと思うけど、眼鏡を入れたり、引っ掛けられるところがあったら便利よ」というお話をいただくこともありました。 武藤さん: 読書って、一生続けられる趣味なんですよね。そう考えると、自分と同世代だけでなく、例えば子どもたちが本を読むときにはどんな困り事があるんだろうとか、年齢を重ねると視力が落ちるので、老眼鏡やルーペを持ち歩くようになるとか、そういったことを解像度高く調べていきたい。そして自分たちが培ってきた「ものづくり」のスキルを活かして、もっと自由な「読む暮らし」を、年齢や性別を問わず、さまざまな方に提供できるようになりたいねという話を、最近よくしています。

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読書用品を収納できるポーチ。ファスナーを閉じると、本と並べて本棚にしまっておける

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旅にも便利な機能が加わった「ことりっぷ」とコラボしたブックショルダー

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ことりっぷにジャストサイズ「ことりっぷしか読めないブックショルダー」

― ことりっぷとのコラボレーションでは、「旅」という切り口が新たに加わりましたね。 武藤さん: はい。ことりっぷさんから「バッグを一緒に作りませんか」と声をかけていただいたときは、また新しい使い方が開発されたというか、教えていただけたなという気持ちで、とてもうれしくなりました。確かにガイドブックって旅先で常に開きたいですし、その一方、手で持ち続けるのは不便なので、ブックショルダーがぴったりです。 「読むしかできないブックショルダー」は、あえてスマートフォンは入らなくていいというのがコンセプトでしたが、旅を考えた場合は、スマートフォンは絶対必要なので入るようにしたいというのが、大きな違いでした。このほか、旅先で訪れた美術館などのチケットをきれいに持ち帰りたいとか、ホテルの近くをショルダーだけで散策できるように、小銭やカード、リップなど最小限のものだけ入るポケットがほしいとか、私たちでは思いつかなかった、旅ならではのアイデアをたくさんいただきました。 パーツの素材や色などは、私たちのほうからいくつか提案させていただいたのですが、編集部のみなさんは、「ことりっぷが好きな方たちには、この色がいい」など、ユーザーさんのイメージをしっかり持っていらっしゃって、なるほど、こうやって「ことりっぷらしさ」が生み出されているんだと知ることができ、貴重な体験でした。

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本の代わりに旅用のノートやパスポートを入れても◎「旅先でも読むしかできないブックショルダー」

黒須さん: ものづくりのプロとしてこだわった部分としては、ポケットなどサイズが大きいほうが便利ではあるのですが、女性が持ってかわいく見えるサイズ感というのもありますので、全体がもたっとしないような調整を何度も行いました。便利なのはもちろん、かわいいから持つというという点も、実現できていたら、うれしいです。 武藤さん: 旅についての解像度が高いことりっぷ編集部と、ものづくりに自信のある私たち。勝手ながら、とてもいいタッグが組めたと思います。これからも、特定の目的や困りごとの解決はもちろん、何かわくわくするものを作りたいというニーズがあれば、ぜひチャレンジしていきたいです。

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スマートフォンを入れるぶん重くなるので、疲れにくいよう、ショルダーストラップは太めのものに変更

「ことりっぷ」と「NIR IDENTITY & BOOK」がコラボレーションした、「ことりっぷしか読めないブックショルダー」「旅先でも読むしかできないブックショルダー」は、ことりっぷオンラインストア限定で、発売中です。この春夏のおでかけを充実させてくれるすてきな相棒になりますよ。ぜひ、チェックしてくださいね。

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