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2025.01.07
京都七条の路地裏で、かつお節専門店が手がける京カレーうどんを♪ 「京カレーうどん ECHIGOYA」
七条河原町の交差点からすぐの路地裏に、京都・伏見稲荷のかつお節専門店が手がけるうどん屋「京カレーうどん ECHIGOYA」があります。オープンから1年が過ぎたばかりですが、ずっと前からこの場所にあったような空気をまとって地域に溶け込んでいます。看板メニューは、自慢のお出汁とカレースパイスを融合させた京カレーうどん。日一日と寒さが増すこの季節、温かいおうどんでほっこりしませんか。
七条河原町すぐの路地裏へ
知る人ぞ知る隠れ家のようなロケーション。突き当たりはゲストハウス
河原町通と七条通、ふたつの大通りの交差点の北東角。立て看板をたよりに、細い路地を奥へと進みます。丼鉢を描いたプレートがいざなう扉の向こうに、「京カレーうどん ECHIGOYA」はあります。 お店を手がけるのは、伏見稲荷大社のそばで60年近くかつお節店を営む「越後屋」。創業者である先代が福井出身だったことが屋号の由来です。かつお節、さば節などおいしい時期を見極めて厳選した節を京都を中心とした料理店、仕出し屋、麺処などへ卸し、陰ながら京都のだし文化を支えてきました。
扉の横のプレートが目印
越後屋の2代目の伊藤隆之さんは、後継者のいなかった取引先のうどん店を引き継いでいましたが、「自分の店で削ったお出汁を生かしたうどんを提供したい」と一大奮起。厳選した節を惜しみなく使った自慢のお出汁とオリジナルのカレースパイスを合わせた、カレーうどんの専門店を開いたのです。
白木を基調としたナチュラルな空間。テーブル席と窓辺のカウンター席がある
店で使用しているかつお節や利尻昆布も販売
お出汁が効いた京カレーうどん
「謹製京カレーうどん」880円
看板メニューは「京カレーうどん」。刻んだ「お揚げさん」(油揚げ)と九条ネギをのせた、京都のご当地カレーうどんです。スープは、鯖節、うるめ節、北海道の利尻昆布をあわせた出汁に、秘伝のカレースパイスを。京都大原野の豆腐工房の手作りお揚げさんはお出汁をたっぷり吸ってジューシー、京都南丹市の農家から直接届く九条ネギはシャキッとしていい食感です。 カレーうどんはほかに、野菜の素揚げをのせた季節の野菜カレーうどん、鶏肉と九条ネギのカレーなんばうどん、肉カレーうどん、牛すじカレーうどんの4種がそろいます。麺は「きーそば(中華麺)」や、香川産小麦「さぬきの夢」を100%使ったコシのある中太麺に変えることもできます。
九条ネギとお揚げさんは相性抜群
寒い季節にうれしい鍋焼きうどん
「海老天入 鍋焼きうどん」1380円
鍋焼きうどんは、カレーのお出汁、定番のお出汁、どちらもそろいますが、この日は「海老天入 鍋焼きうどん」を注文。テーブルに運ばれてきた小鍋のフタを開けると、湯気とともにお出汁の豊かな香りがふわり。お出汁、具材、麺が三位一体となった、飽きのこない一品です。
「温玉のせかつお節ごはん」380円
お米のセレクトに定評のある八代目儀兵衛の特選米を炊き上げたふっくらごはんに、薄削りの花かつおをたっぷりのせた「かつお節ごはん」もおすすめです。
温かいごはんの上でかつお節がふわふわと踊り、食欲をそそる
ひとりでも気を張らないカジュアルな雰囲気が魅力。これからの季節、温かいおうどんが恋しくなったら立ち寄ってみてくださいね。
京カレーうどん ECHIGOYA
キョウカレーウドン エチゴヤ
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文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ
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