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2025.05.14
北鎌倉の自然と調和する癒しの空間で心温まるアートにほっこり。「北鎌倉 葉祥明美術館」
北鎌倉の穏やかな住宅街にたたずむ「北鎌倉 葉祥明美術館」。煉瓦造りの洋館は、古都の風情と調和し、訪れる人々に癒しを与えます。この美術館では絵本作家であり画家、詩人として活躍する葉祥明氏の優しい世界観を鑑賞することができます。美しい風景画や詩的な作品に囲まれ、まるで別世界にいるような気持ちで過ごしてみませんか?
4人家族の家をイメージした“もうひとつの我が家”

庭のベンチでは記念撮影も
6本のアメリカ楓が生い茂る庭の奥に建つ「北鎌倉 葉祥明美術館」は、ジョージアン様式とよばれる煉瓦造りが印象的です。葉祥明氏が父・母・子供2人の4人家族が住む家をイメージした設計案の元に建てられました。

緑をたたえる窓辺
美術館の窓辺は、ツタなどの植物が彩ります。初夏には白色のバラやアジサイが一斉に咲き、緑とのコントラストが美しく映えます。

看板猫「絵夢くん」もお出迎え
「空気を描く」メルヘン作家の魅力

やさしい色あいの作品
熊本出身の葉祥明氏は1973年に絵本『ぼくのべんちにしろいとり』でデビュー。「アンパンマン」の作者・やなせたかし氏に見出され、「いちご絵本」「詩とメルヘン」(いずれもサンリオ刊)では、「空気を描く」と評される独自の画風で、多くの人々を魅了しています。

温かいメッセージ
よく知られている広い大地や地平線など広い空間に小さな家や人を描いた作品は、見る者自身をその小さな家や人物に投影し、心に静かな感動を与えます。青や緑の優しい色彩も特徴で、いつまでも見飽きることのない作品です。
静寂と四季の移ろいを体感するアート空間

リビングのような1階の部屋※4月の展示の一例
展示されているのは水彩画、油彩画、デッサン、直筆の言葉など80点ほど。1階には年6回の頻度で入れ替わる展示作品、2階には四季をテーマにした作品が並びます。1階は家族が集まる広いリビング風になっていて、ソファに座って絵を眺めたり画集を眺めたりと、まるで友人宅に訪れたかのよう。

お手本にしたい階段の装飾
シャンデリアのある階段の先には、あまり見かけることのないモダンな油彩画や直筆の言葉を添えた作品も展示されています。葉祥明氏の多才な部分に触れられますよ。
子供部屋に込めた訪れる人への特別なメッセージ

子供部屋をイメージした2階の部屋
2階の子供部屋には葉祥明氏から訪れる方への一言を額に入れて展示しています。その言葉は、忙しい日々を送る私たちにそっと寄り添い、心を癒してくれることでしょう。ぜひ見つけてくださいね。

常設展示の葉祥明氏直筆の額
1階と2階にはそれぞれ感想ノートが置いてあります。訪問者の温かい想いが綴られていて、美術館のオープン以来、150冊以上にのぼるのだとか。

美術館の歴史とともにある感想ノート
ミュージアムショップで心に残るお土産探し

ミュージアムショップ
1階のミュージアムショップでは、葉祥明氏の絵本や絵葉書をはじめ、額絵やタオル、お弁当箱など多彩なアイテムが揃っています。美術館を訪れた記念として、素敵な一品を探す楽しいひと時です。

種類豊富な絵葉書(160円)や書籍『しあわせの小径』(1650円)
「北鎌倉 葉祥明美術館」は、自然とアートが調和する特別な空間です。静かに自分と向き合い、心が癒されるひとときを過ごしてくださいね。

北鎌倉 葉祥明美術館
キタカマクラ ヨウショウメイビジュツカン
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文:高橋茉弓 写真:新井智子
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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