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2025.07.28
岐阜市の「長良川てしごと町家CASA」で、岐阜の伝統文化にふれる手しごと体験を
ぎふ長良川鵜飼の観覧船乗り場からすぐの川原町周辺は、格子造りの町家や蔵が残る古い町並み。趣ある景観を楽しみながら、町家を生かしたお店にも立ち寄って散策が楽しめるエリアです。そんな町並みの一画にある「長良川てしごと町屋CASA」は、岐阜提灯や岐阜和傘といった岐阜の伝統工芸を身近に感じる体験ができるスポット。落ち着いた町家の空間で、岐阜ならではの体験を楽しみませんか。
古くから川湊として栄えた地域

町並みの景観が守られていて、どこを切り取っても絵になる風景
毎年5月から10月に行われる、ぎふ長良川鵜飼でも知られる長良川。鵜飼の観覧船乗り場から西へと続く、岐阜市の川原町通りは古くから川湊として栄えた場所です。通りの両側には格子造りの町家や蔵が並び、その所々にレストランやショップが点在。町並みの景観を守りつつ、観光に訪れた人が散策を楽しめる場所になっています。川原町までは、JRや名鉄の岐阜駅周辺からバスを利用して15分ほど。緑豊かな金華山の山頂に立つ、岐阜城も近くに見えますよ。

町家の軒下に吊るされた提灯も素敵
今春リニューアルして体験スタジオを新設

大きな看板などは出ていないので、扉の貼り紙などを目印に
観覧船乗り場から歩いて3分ほどの場所に、2018年にオープンした「長良川てしごと町家CASA」。こちらにあった和傘のお店が近くの施設「CASA stella」に移転したことで、今年春にリニューアル。岐阜の伝統文化にふれる体験ができる、てしごとスタジオが新たに設けられました。

てしごとスタジオは、築100年以上の町家の風情がありつつ快適な環境
「CASA stella」の記事はこちらから
提灯や雪洞に思い思いの絵柄を

「ぎふ提灯絵付け体験」1名3600円。絵付けした部分が乾いたら、たたんで持ち帰ることができる
てしごとスタジオでは、岐阜ならではの体験プログラムが用意されています。職人が一点一点仕上げた無地の提灯や雪洞(ぼんぼり)に好みの絵柄を描く絵付け体験や、岐阜和傘を作るときに出た和紙のはぎれを使ったバッジ作り体験。岐阜が一大産地である岐阜提灯や岐阜和傘という伝統工芸品を知って、その魅力や歴史にも思いをはせるきっかけにもなりそうです。

絵付けのアイデアが浮かばないときは、用意されたイメージ見本を参考にしてみて

体験用の提灯は2種類の形があり、こちらはころんと丸くてかわいいレター提灯。たたむとフラットな形になり、郵送もできる

お雛様の飾りとしておなじみの雪洞も提灯と同様に、岐阜で多く作られてきた。「ぎふ雪洞絵付け体験」1名3600円
短時間で手軽に楽しめるバッジ作り

「ぎふ和傘バッジづくり」1名2個まで500円。追加は1個250円
気軽に岐阜らしさのある体験をしたいという方におすすめなのが、「ぎふ和傘バッジづくり」です。岐阜和傘づくりに使われている和紙のはぎれが、無地や柄物、手すき和紙など20種類ほど用意されています。好きな和紙を2枚選び、それぞれバッジの裏表になるパーツと重ねて、専用の機械でプレス。細かい作業や危ない手順はないので、和紙さえ決まれば、短時間でオンリーワンのバッジができあがります。

同じ和紙でも色や柄は一枚一枚違うので、好みのものを探して。作り方の手順を参考にしながら、わからないことがあればスタッフに質問を

同じ和紙を使った和傘があると思うと、バッジへの愛着もアップしそう
体験したアイテムを旅の思い出とともに持ち帰って

施設内の一角には、世界的な彫刻家イサム・ノグチが岐阜提灯に触発されてデザインした「AKARI」について紹介したイラストと文章が
てしごとスタジオでの体験は、平日は事前予約が必要ですが、土・日曜、祝日は空きがあれば当日でも対応してもらえます。昔ながらの趣ある町並みで岐阜の伝統文化に親しんで、旅の思い出になるアイテムを持ち帰ることができる体験。鵜飼見物と組み合わせたり、散策途中にふらりと立ち寄ったり、気軽に楽しんでみてくださいね。
予約はこちらから

長良川てしごと町家CASA
ながらがわてしごとまちやカーサ
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文:豊野 貴子 写真:山口 卓人(NaTo.)
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