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2025.09.09
【プレゼントも♪】シマエナガやアートにも出会える北海道・十勝エリアでスイーツ・チーズ・おいしいものめぐり
北海道南東部に広がる十勝エリアは、雄大な日高山脈を背にした広大な平野のまち。小麦やじゃがいもなどの畑作に加え、冷涼な気候を生かした酪農・畜産も盛んな食の宝庫です。 近年注目の「ガストロノミー」は、その土地の食材 や文化にふれ、「食」を味わい、学び、 楽しむこと。十勝ではチーズやパン、ワインなど地産地消にこだわる店や生産者が営む店が点在しています。地元食材のランチを満喫した後は、北海道を代表する菓子メーカーの本店や工場に立ち寄って、できたてスイーツを味わいましょう。十勝の恵みを五感で堪能する、今注目のスペシャルな「食」の旅へご案内します。 さらに、アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で北海道の観光PRキャラクター「キュンちゃんグッズ」をプレゼント。詳細は記事の最後でご案内しています。
愛らしいシマエナガケーキが話題「十勝トテッポ工房」
冬の妖精・シマエナガが遊びにくる「帯廣神社」
六花亭のガーデン「六花の森」で森とアートに癒される
自然とアートが響き合う「中札内芸術村〜六花亭アートヴィレッジ」
お菓子の工場見学へ「柳月スイートピア・ガーデン」
愛らしいシマエナガケーキが話題「十勝トテッポ工房」

愛らしい姿で話題の野鳥をイメージした「シマエナガケーキ」702円。十勝産チーズのムースにブルーベリージュレが入る
十勝産の素材にこだわる、カフェとショップが併設された菓子工房。店名は、砂糖の原料・ビートを運んだ旧十勝鉄道の愛称「トテッポ」に由来しています。地元十勝への想いと「菓子を通じて十勝を伝える」をコンセプトに、牛乳や卵、小麦、ナチュラルチーズなど地元素材をていねいに生かした菓子づくりを行っています。

(左上) 緑豊かなとてっぽ通り沿いにたつ (右上) ショップでは十勝エリアのチーズも販売 (左下)濃厚な味わいが人気の「プレミアムチーズタルト」443円や「十勝 金のミルクプリン」443円。焼き菓子も種類豊富 (右下) 大きな窓のカフェスペース
ケーキや焼き菓子がずらりと並ぶショップを抜け奥へ進むと、カフェースペースが現れます。食堂車をイメージした空間には大きな窓があり、四季の移ろいを楽しみながらケーキや季節のパフェがいただけるほか、運が良ければエゾリスや野鳥の姿も見られるのだとか。非日常のひとときをゆっくり楽しんでくださいね。

十勝トテッポ工房
とかちトテッポこうぼう
冬の妖精・シマエナガが遊びにくる「帯廣神社」

「シマエナガみくじ」1個500円。境内にある小鳥居に乗せて撮影してみて
帯広の地に100年以上寄り添う、地域の産土神「帯廣神社」。秋から春にかけて毎年境内に姿を見せる野鳥・シマエナガをモチーフに、宮司の大野さんが自ら手がけた御朱印帳やおみくじが話題になっています。 なかでも2年かけて完成した「シマエナガみくじ」は、そのフォルムから絵付けまで完全オリジナル。境内に設置されたフォトスポット・小鳥居に乗せて写真を撮るのがおすすめです。

(左)自然豊かな境内 (右上) 帯広らしい、ばんえい競馬の馬型の絵馬(右下)シマエナガデザインの御朱印・御朱印帳も
シマエナガの体長はわずか10~14cm前後と小さく、常に餌を探して飛び回っているため、その見た目とは裏腹に観察は上級者向け。出会うには根気よく探すことが必要です。一方、境内に暮らすエゾリスは比較的見つけやすく、木の幹や枝の上を軽やかに移動する姿に出会えます。 木々に囲まれる境内は森林浴も楽しめる癒しの空間。野鳥のさえずりに耳を傾けながら、穏やかな時間を過ごしてみませんか。

帯廣神社
おびひろじんじゃ
六花亭のガーデン「六花の森」で森とアートに癒される

「花柄包装紙館」には坂本直行が自らコラージュした包装紙の原画7点も展示
菓子メーカー「六花亭」が運営する、自然とアートが調和したガーデン。10万平方メートルの敷地には、おなじみの包装紙に描かれる6種の山野草「十勝六花」をはじめ約200種の植物が森の四季を彩ります。 ゆるやかな時間が流れる森の中には、彫刻作品やギャラリーが点在。その中のひとつ「花柄包装紙館」では包装紙に描かれる草花の絵が壁一面に広がり、ブランドの世界観に浸れます。

(左上) 草花のスケッチなどが飾られる「坂本直行記念館」 (右上) 丘の上にたつ彫刻作品「考える人(ロダンから)」 (左下) クロアチアの古民家を移築したギャラリー (右下) できたての「マルセイバターサンド」は六花の森限定
アートと散策を楽しんだら、スイーツや食事がいただける敷地内の「六'café」でゆったりひと休みしましょう。一番人気は敷地内の工場で作られた、できたての「マルセイバターサンド」(1個160円)。クリームとビスケットがまだ一体化していない、瑞々しい味とサクサク食感が楽しめます。 絶品スイーツを味わった後は、併設の直営ショップでお気に入りのおみやげ探しも忘れずに。ちょっとした自分へのご褒美にもぴったりです。

六花の森
ろっかのもり
自然とアートが響き合う「中札内芸術村〜六花亭アートヴィレッジ」

絵画のようなヤマモミジの並木道
柏林に囲まれたアートの森。約14万5000㎡の広大な敷地には、十勝にゆかりのある画家の美術館、ギャラリーが点在しています。 秋の紅葉スポットとしても広く知られており、10月に入ると庭園にあるヤマモミジの並木道が赤や黄色に美しく色づきます。美術館めぐりと紅葉を楽しんだあとは敷地内にある「レストランポロシリ」で、季節の農産物を使用した四季折々の家庭料理をいただきましょう。
中札内美術村~六花亭アートヴィレッジ
なかさつないびじゅつむらアートヴィレッジ
お菓子の工場見学へ「柳月スイートピア・ガーデン」

きなごろもを乗せた「十勝きなごろもソフト」400円。スイートピア・ガーデン店限定
音更ICすぐそば、広大な十勝の風景に囲まれる「柳月スイートピア・ガーデン」は、老舗菓子店・柳月のお菓子工場。施設内には直売店のほか、カフェや体験工房(有料)もそろうお菓子のテーマパークです。 白樺模様が特徴的な銘菓「三方六(さんぽうろく)」は全てこの工場で製造。薪の形に切り分ける工程や、人気の「あんバタサン」が続々と焼き上がる様子など、お菓子の製造風景をガラス越しに見学できます。

(左上) 「三方六 はちみつレモン」1本800円はスイートピア・ガーデン店限定 (右上) 工場の見学通路には三方六ベンチが設置されたフォトスポットも(左下) 定番から限定商品まで豊富な品揃え(右下) 広々としたガーデン
北海道産・十勝産の素材へのこだわりに加え、それぞれの和菓子にあった餡を職人の手で毎日炊いているなど、真剣なお菓子づくりから生まれる絶品スイーツが柳月の魅力です。 1階のカフェやショップでは「十勝きなごろもソフト」をはじめ、十勝エリア・スイートピアガーデン店限定の商品、季節のお菓子も充実。外には花々が咲くガーデンもあり、購入したスイーツをその場でいただけます。

柳月スイートピア・ガーデン
りゅうげつスイートピアガーデン
小麦畑のそば、薪窯で焼き上げるパン工房「toi」

自家製粉20%、大きく焼いた「カンパーニュ(茶)」など、粉の配合や大きさが異なる食事パンが豊富に並ぶ。希望のサイズ(1/2、1/4)にカットも可能
地域とのつながりを大切に、中西さんご夫婦が営むオーガニックパンの店「toi」。北海道産の有機・自然栽培の小麦をはじめ、素材はできる限り顔の見える生産者からオーガニックに準じたもの。なかでも十勝産の素材を多く使用し、十勝の恵みと作り手の想いを、パンというかたちで届けています。

(左) 畑や森に囲まれた、自然を感じるロケーション (右) 建物内の薪窯から伝わる温もりと、香ばしいパンの香りに包まれる店内
店に並ぶのは、毎日工房の薪窯で焼き上げるパンたち。自家製の発酵種でじっくりと発酵させてから、店主・中西宙生さんがその日の気温や湿度に応じて薪窯の火加減を調整し焼き上げます。 全てのパンには自家製粉した粉が入り、食べ応えも抜群。どれも噛むほどに小麦の香ばしさやほのかな酸味、しっかりした旨味が広がります。値札にはパンごとのおすすめの食べ方も書かれており、選ぶ時間も楽しみのひとつです。

toi
トイ
旬の野菜がたっぷり。農園の直営カフェ「灯里」

ランチコースのひとつ「forest」3750円
幕別町の畑の中に佇む「灯里(ひより)」は、有機JAS認証を受けた小笠原農園の直営カフェ。"畑と食卓をつなぐ場所"として、店主の小笠原美奈子さんと娘夫婦の英之さん・咲子さんの3名が、農園の作業を行う傍ら運営しています。 旬の野菜をふんだんに使うランチには「野菜をたっぷり食べてほしい」という想いが込められており、体にやさしい食事を楽しみたい人にぴったりです。

農園では30〜40種の野菜を栽培。その中から採れた新鮮野菜でつくるおばんざいをビュッフェスタイルで
ランチは「forest」と「farm」の2種類(要予約)があり、メインが異なります。どちらのコースでも農園で採れる野菜を使った10種類以上の日替わりおばんざいのほか、季節のメイン(お野菜)やおむすび、スープ、そして食後のデザートとドリンクを提供。「forest」につく蝦夷鹿肉のメインも十勝・足寄町産のエゾシカ肉を使用しており、野菜に限らず十勝の豊かな恵みが存分に味わえます。

(左上) 非加熱でつくる季節のロウケーキと食後のドリンク (右上) 元は商店だった建物を利用 (左下) (右下) 併設するfarm&life tonari には3人が選んだ雑貨や小物のほか焼菓子、調味料が並ぶ

灯里
ひより
丘の上にたつワイナリー「いけだワイン城」

十勝平野を見渡せる4階のレストラン。遠くには日高山脈も
JR池田駅から徒歩3分、小高い丘に立つ「いけだワイン城」は北海道に現存する最古のワイナリーです。山ブドウ由来の独自品種「山幸(やまさち)」などで仕込む「十勝ワイン」の製造工程見学や試飲が楽しめる、人気の立ち寄りスポット。4階のレストランからの眺望は、『日本の夕陽百選』にも選出されるなど、グルメに加えて十勝平野を望む絶景も楽しめます。

「山幸アフォガード」800円

(左上) 外観はまるでヨーロッパの古城のよう (右上)山ブドウ系3品種を試せる「3大赤ワインセット」1000円 (左下) 地下の熟成室にはオーク樽がずらりと並ぶ(右下)カヌレはブランデー原酒とラム酒入りの2種類
レストランでは、山幸の赤ワインソースでいただく「いけだ牛 サーロインステーキ」(110g 3300円〜)など食事メニューのほか「カヌレ ブランデー原酒」(1個500円)といったスイーツまで、地元食材をふんだんに味わえます。 グルメの後は1階にあるショップエリアへ。ワイン城限定販売の「夕映えの城」シリーズをはじめ、「十勝ワイン」の各種商品や地域の特産品が購入できます。さらに自由に見学できる地下の熟成室にも足を運び、熟成中のワイン樽の様子も見てみましょう。

いけだワイン城
いけだワインじょう
搾りたての新鮮な牛乳からつくるチーズ「共働学舎新得農場」

施設名である「ミンタル」は、アイヌ語で広場という意味をもつ
JR新得駅から車で6分ほど離れた山麓にある「共働学舎新得農場」。敷地内で牛を育て、搾った新鮮な生乳から多数の受賞歴を持つほど良質なチーズを製造。敷地内の農場施設のカフェスペース「ミンタル」では、チーズ料理や自家製酵母で仕込んだパン、農場産の野菜を使った軽食を提供しています。

(左上) (左下) 売店では自家製チーズを常時10種類販売 (右) 「自家製酵母パンのラクレットオーブン」726円。大きなラクレットの断面をあぶり、とろけた部分をたっぷりのせてくれる
売店にはクマ笹入りの塩が入る「笹ゆき」(2099円)、酵母を使う「プチ・プレジール」(840円)などの自家製チーズが並ぶほか、季節の野菜や工芸品も販売しています。軽食をいただいた後は、店内にある散策MAPを片手に、緑あふれる敷地内も散策してみましょう。

共働学舎新得農場
きょうどうがくしゃしんとくのうじょう
幸せを願う聖地「幸福駅」

願いが込められた「幸福ゆき切符はがき」(220円)が壁や天井に貼り付けられている
旧国鉄広尾線時代を再現した木造駅舎がある広場。1970年代には、テレビ番組での紹介をきっかけに「愛国から幸福ゆき」の切符が一大ブームになりました。 駅自体は1987年に廃止されましたが、その縁起の良いネーミングに惹かれ、今でも幸せを願う多くの人が足を運ぶ観光スポットです。

線路上から眺めたり、写真撮影もできる

(左上) 駅舎内は壁一面がピンク色に (右上)鉄道が走っていた当時の面影を残す、土産舎 晴間の建物 (左下) 硬券の「幸福ゆき切符」220円は切れ込みを入れたり、好きな日付を押してもらえる。「白樺切符キーホルダー」880円(中央)。 (右下)土産舎 晴間では近郊のクラフト作家の作品も販売
広場には廃線まで活躍した2両のディーゼルカーのほか、板張りのプラットホーム、駅舎が展示。おみやげにもぴったりな「幸福ゆき切符」は駅舎前に並ぶ売店で購入でき、願いを込めて貼って行くのが定番です。売店のひとつ「土産舎 晴間」では、「白樺切符キーホルダー」(880円)など切符をモチーフにした新たなグッズも販売。温かみのある雰囲気の店内も魅力です。

幸福駅
こうふくえき

土産舎 晴間
みやげしゃはれま
夜の帯広を馬車でめぐる名物ツアー「馬車BAR」

車体は20世紀初頭の大型馬車をモデルに製造
夜の帯広を楽しむなら、「十勝へ足を運ぶきっかけに」と誕生した名物ツアーはいかがでしょう。馬車を曳くのは、帯広名物「ばんえい競馬」で活躍した元競走馬のムサシコマ。パッカパッカと軽快に響く蹄のリズムをBGMに、夜の帯広を50分ほどかけてめぐります。

(左上) 乗車チケットには馬の絵柄が入る (右上) ムサシコマは街中でも物怖じしない、おとなしい性格 (左下) ツアー中には馬とのふれあいタイムも (右下)おつまみやビールをいただきながら
乗車する馬車は2階建て。馬の歩く様子や普段と異なる街並みが見られる、2階席が人気です。料金に1ドリンクとおつまみがついていて、地元工房のチーズや中札内村の枝豆、クラフトビールなどがいただけます。帯広ならではの、特別な時間を堪能してくださいね。

馬車BAR
ばしゃバー
いかがでしたか?地産地消の「食」を味わえ、魅力が満載の十勝エリア。この秋は注目のガストロノミー旅へとでかけてみませんか。
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文:三部真優 写真:保志俊平
取材協力:北海道観光機構

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