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2025.10.18
朝から幸せ、石川産の米粉パンケーキでモーニング♪金沢・ひがし茶屋街「Cafeたもん」
江戸時代からの建物や石畳といった歴史ある金沢の風情を感じさせる「ひがし茶屋街」。地元を代表する観光名所として知られるこの場所は、静かな朝さんぽがおすすめです。 その散策のお目当てのひとつにしたいのが、メインストリートから少し北にある「cafeたもん」。美しい格子のある古民家の良さを残した落ち着いたお店で、地産地消、米粉、そして香りの3つにこだわっています。ここで味わいたいのが、朝限定&数量限定のふわふわ食感のパンケーキ。石川県産の米粉を使用した一皿で、旅の朝を始めてみませんか。
パンケーキが焼ける香りに誘われる店内

店内入ってすぐの1階テーブル席。エントランスの美しい格子が見える
JR金沢駅からバスで約10分、橋場町バス停から歩いて5分ほどのところにあるパンケーキのお店「Cafeたもん」。オープンキッチンから香ばしい匂いが漂う焼きたてのパンケーキは、グルテンフリーの米粉を使用しています。通常は破棄される規格外のお米も自家製粉して使うことで食品ロスにも取り組み、循環型環境農法の石川県産米を余すことなく使用するこだわりを持っていいます。 奇跡のぶどうと呼ばれるルビーロマンや完熟ブルーベリーといった石川県産の旬の味覚や地元特産品など、地産地消を考えた食材選びをしているのもこちらならでは。地元のおいしいものを味わえるのもうれしいお店です。

(左)宇多須神社が見える2階座敷席(右上)たもんの米粉パンケーキミックス(石川産コシヒカリ使用)1400円などおみやげスペースも(右下)子供の健やかな成長を願う縁起物の郷土玩具などが置かれる
お店は、明治期に建てられたという古民家の魅力をそのまま生かしています。1階は壁際にテーブル席があり、奥には陽光が差し込む窓から小さな庭を眺めることができます。2階はレトロな調度品に囲まれた座敷席。足を崩してのんびり過ごせるのがうれしいポイントです。金沢の郷土玩具・加賀八幡起上りなど、店内にさりげなく置かれたインテリアや意匠も金沢ならではを感じることができます。
数年前にリニューアル♪3種類のモーニング「朝たもん」

写真はエッグベネディクトパンケーキ。ドリンクは紅茶やコーヒー、オレンジジュースなど8種類からお好きな1杯を選べる
お店の人気「朝たもん」は、朝8時~10時までの限定メニュー。サラダと選べるドリンクが付いた、3種類の朝食パンケーキが用意されています。 ひとつ目は「はちみつとヨーグルトのパンケーキ(1800円)」。たっぷりのはちみつにさっぱりとした自家製ヨーグルトが添えられた、女性に人気のメニューです。二つ目は「地鶏たまごと能登豚ソーセージのパンケーキ(1700円)」。パンケーキに、ほど良く焼いたソーセージ、厳選した地鶏の目玉焼きをトッピングしています。三つ目は、一番人気の「エッグベネディクトパンケーキ(1900円)」。能登ベーコンと地鶏たまごのポーチドエッグ、自家製キャロットラペ添えで、自家製濃厚オランデーズソースをたっぷりかけていただく、満足感のある一皿です。
迷うほどのスイーツ系&ごはん系の米粉パンケーキ

能登大納言あずきの米粉パンケーキ1700円。トッピングには、和菓子の名店「金沢・板屋」がこのお店用に仕上げている特製あんこ、抹茶アイス、ハニーバター、加賀棒茶クリーム
10時以降のパンケーキは、バリエーションが豊富になります。基本を楽しむなら「石川県産コシヒカリ米粉を使ったパンケーキ(1400円)」。くちどけの良いふんわり食感とちょうどよい甘さで、また食べたくなる飽きのこない味わいです。ほかには加賀野菜の五郎島金時や能登大納言あずきをトッピングしたスイーツ系から、朝たもんとは少し違う味わいの「能登豚ベーコンの米粉エッグベネディクトパンケーキ」、さらに年間通してメニューが変わる季節のスペシャルパンケーキもあります。 また、11時~14時までのランチタイム限定で「能登豚のローストポークランチ(2100円)」もおすすめです。年間1,000頭しか飼育されない希少なブランド豚をローストし、自家製ソースで絡めた贅沢な一皿。ドリンク付きで堪能できます。
金箔きらめく、金沢らしい豪華な米粉パンケーキ

金の米粉パンケーキ3800円。モンブランの中にはイチゴが ひそむ
金箔の街・金沢ならではの米粉パンケーキもおすすめです。地元、和菓子の名店・板屋が、老舗・俵屋の米飴を使って作った特製あんこに、加賀棒茶と五郎島金時で作ったモンブランクリームをたっぷり。その上には、ひがし茶屋街にもお店を持つ名店の金箔をはらりとまとわせた、特別なスイーツです。 金沢の金箔は、古くから縁起物と伝えられていて、お店の方によると「健康と幸せへの願い」を込めているとのこと。

宇多須神社を目指すとその目の前がお店
「Cafeたもん」は2016(平成28)年に、宇多須神社前の古民家を、女優・タレントのMEGUMIさんが気に入り、カフェとしてプロデュースしてオープンしたお店です。開店5周年を迎えたとき、パンケーキの生地を小麦粉から米粉へと切り替え、地産地消にこだわるお店へと進化しました。また、ここでは香りのおもてなしも大切にしています。香料を加えていない白檀の香りが漂うエントランスや、オリジナルの柚子アロマが香るおしぼりなど、落ち着く香りでお出迎えしてくれます。 朝早め、目覚める前の「ひがし茶屋街」を訪れ、のんびり散歩をしながら、お目当ての「朝たもん」を味わうモーニングタイム。そんな時間の過ごし方が、旅をより充実したものにしてくれそうです。

Cafeたもん
カフェたもん
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文:土井淑子 撮影:新井智子
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