築40年の古民家をリノベーション。ひっそり佇むレトロなカフェ

近隣の花屋や本屋にも馴染むカフェ

西荻窪駅南口から徒歩5分。公園や本屋、花屋が並ぶ閑静なエリアに、カフェ「MODeL T」はあります。「MODeL T」は池袋にあった人気のカフェでしたが、2016年に閉店。その後、店主の渡部さんは紅茶専門店で働いた後、2024年10月に西荻窪で「MODeL T」を始めました。

味わい深いシンプルな外観

「カフェで食べるだけでなく、新しい発見や体験をしてほしい」という店主の想いから、店内を撮影場所として使えたり、2Fのギャラリースペースで、展示やワークショップをしたりすることもできます。

お会計をすると、チーンというなつかしい音が聞こえる

席数は10席。ひとりの時間をゆっくり過ごしても、友達や家族と過ごしてもOK。自由にのんびり過ごせる憩いの場所です。古い木枠の窓や、古時計、古いレジなど、お店のいたるところに古道具が使われていて、モダンながらもレトロな雰囲気。ボーンボーンと鳴る古時計は、池袋時代から10年以上使っているものなんだそう。

ツリーの飾り付けがかわいい

寒くなってきた今の季節には、暖炉や落ち葉の演出、クリスマスツリーも。パチパチという薪がはぜる小さな音に心が満たされます。料理だけでなく、空間からも四季を楽しむことができますよ。

旬の果物をたっぷり使ったチーズケーキ

季節のチーズケーキ「焼き柿と味噌バター」（1400円）

毎月メニューが変わる、季節のチーズケーキ。旬のみずみずしい果物をたっぷり味わえる一皿です。今の時期は、焼き柿と味噌バターのチーズケーキ。熱々で甘い焼き柿に、自家製味噌バターがマッチして、たまらない美味しさです。 チーズケーキの周りには柿、生チョコ、米粉のクッキー、ほうじ茶のメレンゲ、くるみ、オリーブオイルがトッピングされていて、一皿でいろいろな味や食感が楽しめます。隠し味にメープルシロップが入ったチーズケーキは、クリームチーズとカマンベールが混ざった濃厚な味わい。旬の果物との相性もばっちりです。

最後までおいしい！ちょっぴり大人なクリームソーダ

季節のクリームソーダ「洋梨とキャラメル」（1300円）

旬の果物がゴロゴロ入った、食べるクリームソーダもおすすめ。クリームソーダが大好きという店主の渡部さんが、時間がたっても最後まで美味しく食べられるよう、細部までこだわって考えたメニューです。 今の時期は、洋梨とキャラメルのクリームソーダ。バニラビーンズをたっぷり使った洋梨のコンポートとコンポートの冷凍、洋梨のピューレに炭酸を注ぎ、自家製のキャラメルアイスをのせた一品です。 ソーダの甘さ控えめなので、果物の自然な甘さと、ほろ苦いアイスの味が際立ちます。時間がたっても味が薄まらないよう、氷はコンポートの汁を凍らせたものを使っているそう。食べても飲んでも、全部溶けても最後まで美味しく食べられる、新感覚のクリームソーダです。

旬の和紅茶を温かいまま、たっぷり2杯分

今月の和紅茶「べにふうき 2025 2nd flush」（700円）

紅茶にも旬があるのをご存知ですか？　「MODeL T」では、店主がそのとき一番おいしいと思う旬の和紅茶を厳選して、提供しています。和紅茶の種類は毎月変わり、季節によって違った味を楽しめますよ。 今月の和紅茶は、宮崎県にある甲斐製茶園の「べにふうき 2025 2nd flush」。今年の夏にとれた、とれたての茶葉です。やさしい口当たりとほどよい重さ、深い味わいが特徴。THERMOSで提供されるので、温かいままの紅茶を、たっぷり2杯分楽しめるのがうれしいポイントです。

一番人気のメニュー。ほんのり甘いチャイ

「オリジナルスパイスのチャイ」（700円）

紅茶とチャイの専門店で働いていた店主が作る、オリジナルスパイスのチャイは、お店の看板メニューです。砂糖は使わずに、はちみつで甘さをつけています。フォームミルクがふわふわで、バランスのとれたやさしい味に、ほっと気持ちもほぐれます。

日本のものや四季を大切に。小さな非日常を

窓際の席からは、お隣の花屋さんが見える

「日本のものや、季節のものを大切に、ちょっとした特別な空間を届けたい」と教えてくれた店主の渡部さん。ちょっと特別なスイーツやクリームソーダを頼んでも、お茶一杯でも。日常から少し離れて、心落ち着くひとときを過ごしてみてくださいね。