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2026.01.19
レトロな建築が美しい、山形「Tsuki Cafe 文翔館喫茶室」でご褒美パフェやコーヒーを堪能
山形市のシンボルの一つとも言える「山形県郷土館(愛称:文翔館)」は、大正時代の名残りが残るレンガ造りの建物。その2階にある「Tsuki Cafe 文翔館喫茶室」には、ノスタルジックな雰囲気を求めて連日多くの客が訪れます。サイフォンで淹れたコーヒーや、山形県産の食材を使ったこだわりのスイーツと食事でひと息ついてみませんか。
趣深いレンガ造りの佇まいが目印です

時計台は国内で稼働しているものでは、札幌の時計台に次いで2番目に古い
山形駅から車を走らせて約7分、山形市の中心街にあるのが「文翔館」の愛称で親しまれている「山形県郷土館」です。 1916年(大正5年)に建てられ、1975年(昭和50年)まで県庁舎及び県会議事堂として使われていました。1984年(昭和59年)に国の重要文化財に指定され、現在は無料で一般公開されています。
ノスタルジックな世界観に浸れる空間

階段を登った3階には、豪華な内装の貴賓室などがある
館内に足を踏み入れると、綺麗なアーチを描く大理石の柱と赤い絨毯が印象的な階段が現れます。その先にあるステンドグラスは月桂樹の葉の輪飾りがデザインされ、光が差し込むと幻想的な雰囲気。窓から見える中庭は、石畳にレンガの外壁がまるでヨーロッパのよう。その景色を見ながら廊下を歩いていくと、「Tsuki Cafe 文翔館喫茶室」があります。

入ってすぐの場所にあるタッチパネルで注文し、支払いは現金で先払いになる
かつて県庁舎として機能していた頃に、耕地整理製図室として使われていた部屋を改装。格調高い調度品やインテリアに現代的な要素も取り入れた、レトロモダンな空間が広がります。

照明やカウンターなどは当時のままに、センス良く装飾されている
座る席によって椅子やテーブルが異なり、雰囲気がガラッと変わるのも見どころのひとつです。

一番人気の席は窓際
外を眺めると旧県会議事堂や中庭が見渡せ、のんびり流れる時間に身を任せたくなります。
ゆったりと五感を満たすサイフォンコーヒーでひと息

サイフォン式コーヒーは香り高く、とろっと口当たりがまろやか
カウンターにはガラス器具がずらっと並び、目を引きます。蒸気圧を利用してコーヒーを抽出するサイフォンコーヒーが看板商品の一つで、その抽出過程を間近で楽しむことができます。ガラスの中でゆらゆらと温かな光が揺らめき、コーヒーが時間をかけて落ちていく様子は、なんとも優雅な気持ちになれます。

(手前)「サイフォン珈琲 文翔館」720円、(奥)「サイフォン珈琲 キュウケンチョウ」650円
「Tsuki Cafe 文翔館喫茶室」のオリジナルブレンド2種が特に人気です。浅煎りの「サイフォン珈琲 文翔館」は、メロンのようなさわやかな甘味に、ブラウンシュガーのようなやさしい甘い余韻。スコーンに合わせるのがおすすめです。深煎りの「サイフォン珈琲 キュウケンチョウ」は、ほろ苦い味わいにカシスやブルーベリーのような酸味が映えます。
豊富なフードメニューでお腹を満たしましょう

「文翔館カリー」1200円
山形産牛すじ肉を赤ワインを効かせたコクのあるルーでじっくりと煮込んだ「文翔館カリー」は一番人気です。やわらかい牛すじが口の中でとろけて、旨味が広がるさまは幸せそのもの。辛くないので子どもから大人まで食べられ、添えられた旬の野菜や玄米がよく合います。玉ねぎとベーコンが入った牛出汁のスープがセットになっていて、お腹をしっかり満たしてくれますよ。 お食事メニューは「マフィンとキッシュのセット」「さくらんぼのはちみつハニートースト」「クロックムッシュ」など、6種類ほどあります。シーンやその時の気分によってお好みのメニューを選んでみてくださいね。
こだわりが散りばめられたデザートメニュー

「レアチーズケーキ」610円
真っ白な見た目の「レアチーズケーキ」は雪景色を連想させます。酸味の少ないマスカルポーネに濃厚なコクのクリームチーズを合わせ、サワークリームとヨーグルトを加えてさわやかさをプラス。バニラエッセンスとキルシュで香りを出して、満足感のある仕上がりに。甘さは控えめで軽い口当たりなので、食後でも美味しくいただけますよ。

「餡蜜パフェ」1200円
3色団子が添えられた独創的な見た目に心奪われる「餡蜜パフェ」。文翔館のレトロな世界観から着想を得て作られた、和洋折衷な構成になっています。グラスの中にあえて余白を作ることで立体感を演出し、スプーンで崩すのが勿体ないほど美しいビジュアルです。創業200年を超える山形の老舗菓子店「杵屋本店」の上品な甘味の粒あんに、桜のクリームやマスカルポーネクリームが絡み、抹茶やバニラアイスが満足感を底上げ。最下層にはあっさりとした寒天が入っていて、最後のひと口まで美味しくいただけます。 14時から数量限定で提供している「ミニアフタヌーンティーセット」も人気。サンドイッチやスコーン、クッキー、マカロン、メレンゲなどが、二段のケーキスタンドに盛られた見た目に心ときめきます。紅茶はアールグレイやハーブティー付いているので、贅沢なひと時を堪能してみてくださいね。
山形らしさを感じられるドリンクにも注目

「クリームソーダ佐藤錦(さくらんぼ)」770円
ドリンクは自慢のコーヒーのほか、アメリカ発の紅茶ブランド「STEVEN SMITH TEAMAKER」の厳選された紅茶、山形で長年愛されている「パインサイダー」など豊富に約30種をそろえます。 レトロな空間で楽しむ「クリームソーダ佐藤錦(さくらんぼ)」は、ひと味違うおいしさ。ほんのりと桜色に染まった見た目が愛らしく、思わず写真を撮りたくなります。クリームソーダにお約束のチェリーは、「さくらんぼの王様」と呼ばれる佐藤錦を使用。シュワっと弾ける炭酸に甘酸っぱさが伝わり、心弾みます。濃厚なバニラアイスとの相性も良く、甘すぎないのでゴクゴク飲めますよ。
ちょっとしたお礼にぴったりなアイテムを手みやげに

左から「エチオピア ウォシュット」「エチオピア ナチュラル」「チェリーブレンド」各194円
テイクアウトコーナーには、オリジナルのカップやミニボトルなど見ているだけで楽しくなるような商品が並んでいます。自分用に気軽に試すことができて、ちょっとした気持ちを伝えるのに大活躍するのがドリップバッグ。一番人気は山形ならではのモチーフをセンスよくパッケージに描いた「チェリーブレンド」です。甘酸っぱくてフルーティーな浅煎りブレンドで、さくらんぼのようなフレッシュ感が特徴です。
山形めぐりの合間の小休止に立ち寄りましょう

ランチタイムやティータイムは混み合いますが、オープン時間直後は比較的空いていてゆっくりと過ごすことができます。待たずに確実に入店したい方は、電話で席の予約をするのがおすすめです。長い歴史を経て大切に守られてきた空間に身を置くことで、日常を忘れて豊かな気分になれることでしょう。
Tsuki Cafe 文翔館喫茶室
ツキカフェ ブンショウカンキッサシツ
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文:磯崎舞 撮影:新井智子
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