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2026.04.16
日本三大稲荷の一つ、愛知県の「豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)」へ。境内や授与品にも、きつねがいっぱい♪
日本三大稲荷の一つに数えられている、愛知県豊川市の「豊川稲荷」。こちらは実は豊川閣妙厳寺(トヨカワカクミョウゴンジ)という寺院です。室町時代の創建以来、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康などにも厚く信仰され、現在も全国から多くの参拝者が訪れています。おまいりはもちろん、さまざまなお堂やたくさんの狐の像などがある広い境内の散策、お守りやご朱印などをいただくのも楽しみ。豊川稲荷をおまいりして、ご利益をいただきましょう。
室町時代に創建された寺院

豊川稲荷の入口に立つ総門
豊川市は愛知県の東三河地方に位置する街。名古屋からは名鉄電車やJRで約1時間、東海道新幹線の豊橋駅からはJRで約30分です。JR豊川駅と名鉄豊川稲荷駅は隣接していて、駅前から5分ほど歩くと「豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)」に到着します。門前には、豊川名物いなり寿司などのお店が並んでいるので、おまいりの後に立ち寄るといいですね。

寺院だが境内には鳥居もある
豊川稲荷は神社ではなく、1441年に創建された曹洞宗の寺院「妙厳寺」です。御本尊は法堂に祀られている千手観世音菩薩。本殿に護法鎮守として祀られている豊川吒枳尼真天(とよかわだきにしんてん)が、稲を担ったその姿から通称豊川稲荷として親しまれるように。豊川稲荷は江戸時代に商売繁盛や家内安全の善神として全国に信仰が広がり、現在も年間約400万人が参拝に訪れます。
まずは本殿でおまいり

総欅造りの本殿。1930(昭和5)年の竣成なので、4年後には100周年を迎える
総門をくぐって境内に入ったら、手洗場で身を清め、本殿へ向かいましょう。総門から本殿へと向かう一帯は広々と開けていて、晴れやかな気持ちに。緩い坂を上って本殿に近づいていくと、次第にその大きさと威厳を感じて圧倒されます。本殿の前へ進んだら、静かに合掌して祈りましょう。

本殿の前には狐の像があり、絵馬の掛所でも、狐の絵馬が目を引く
特別な祈願をしたいときには御祈祷を

御祈祷は、本殿の中で祈願できる貴重な機会
特に成就させたい願い事があるなら、御祈祷を受けてみてはいかがでしょう。本殿の中で僧侶の方々に祈願をしていただけます。受付所で祈願票に祈願項目などを記入して申し込み、待合処で待機した後、長い渡り廊下を渡って本殿の中へ。祈祷太鼓や読経に続いて、名前と祈願が読み上げられます。厳かな雰囲気に思わず身が引き締まる特別な体験です。

赤い器が整然と並ぶ様も美しい、精進料理のお膳。お味噌汁は大きな桶ごと提供されるので、おかわりもいただける(精進料理の接待は御祈祷料5000円~)
御祈祷の後、御祈祷料によっては精進料理「点心」をいただけます。軽食を意味し、禅語の「空心に小食を点ずる」から来たという説がある点心。ご飯とお味噌汁、油揚げのほか、酢の物や煮物などが並びます。精進料理ですので、動物性の食材は使われていない素朴なお料理ですが、心と体に染み渡るようで、どれも滋味あふれるおいしさ。お供えもののお下がりとして、ありがたくいただきましょう。
おまいりを終えたら、境内のさらに奥へ

数の多さから千本幟と呼ばれる、たくさんの幟
おまいりしたら、境内の奥にある奥の院の方へ向かってみませんか。こちらでは大木からの木漏れ日や参道に並ぶ幟が、落ち着いた趣を醸し出しています。立ち並ぶお堂におまいりしながら進んでいくと、狐の像が並ぶ入口があり、その先は「霊狐塚」という場所です。

赤い前掛けをした大小さまざまな狐の石像。台座の上や岩の上に置かれているものも
祈願成就のお礼として奉納された“お狐さん”が、1000体ほど集まっている霊狐塚。その近くには旧本殿の拝殿、奥の院や彫刻が見事な景雲門などもあるので、こちらも見学しながら戻りましょう。

口に何かをくわえていたり、目を見開いてたり、表情が異なる像も
授与品をいただきましょう

豊川吒枳尼真天のご朱印は記帳も可能(上、500円)。72年ぶりの豊川吒枳尼真天御開帳を記念した、切絵 豊川吒枳尼真天(下、1000円)
豊川稲荷では、さまざまなご朱印やお守りが用意されています。それぞれ、ご朱印納経所、お札授与所でいただきましょう。守り本尊の豊川吒枳尼真天や御本尊の千手観音のものをはじめ、狐に乗った豊川吒枳尼真天のお姿と本殿が描かれたもの、切絵やちょうちん型など多彩なご朱印がありますよ。

アクリル製で透明感のあるご朱印、キツネの嫁入り(500円)

レースのお守り袋に稲穂と2匹の狐があしらわれた、レースお守り(1000円)
お守りも願い事に合わせて多種多様。持ち歩きやすいシール状のものや、繊細なデザインのお守り袋が素敵なものなど、いただきたいと思うお守りが幅広くそろっています。これと思うものをじっくりと見定めるのも楽しいですね。

福きつね(白と紅、各1000円)は、シール状になっていて、スマホなどに貼れる

きつねみくじ(300円)で運だめし。きつねの色は、白やピンク、金色などがある
季節の行事や、72年ぶりの御開帳も待ち遠しい

山門は境内で最古の建物。戦国武将、今川義元が寄進したと伝わる
豊川稲荷では一年を通じて、さまざまな行事も行われます。5月4・5日の春季大祭(豊年祈願祭)では豊作を祈って、お神輿の行列が行われたり、境内にお店が並んだりします。8月7・8日には、み魂まつり(盆踊り)、11月の第3土・日曜には秋季大祭(鎮座祭)も。また、今年11月1日から23日までは、豊川吒枳尼真天が72年ぶりに御開帳されます。 おまいりはもちろん、広い境内での散策や多彩な授与品、門前のにぎわいなどにも心ひかれる豊川稲荷。ぜひ足を運んで、その特別な空気にふれてみてはいかがでしょう。
豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)
トヨカワイナリトヨカワカクミョウゴンジ
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文:豊野 貴子 写真:山本 章貴
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