ことりっぷ編集者も愛用♪950年のときを超えて愛される岩手・奥州市の南部鉄器
heart

0

ことりっぷ編集者も愛用♪950年のときを超えて愛される岩手・奥州市の南部鉄器

日本を代表する伝統工芸品、南部鉄器。上質な使い心地とミニマリズムの極致ともいわれる美しいデザインで世界中から愛されている鉄鋳物です。産地の奥州市では、ふるさと納税の返礼品としても圧倒的な人気を誇っています。今回は、奥州市とことりっぷ編集部から愛用者たちが集まり、その魅力や気になる使い勝手について語り合ってみました。

leaf

まずはおさらい、南部鉄器のふるさと奥州市ってどんなところ?

image

(写真左上から)のどかな田園地帯、胆沢ダム「奥州湖」でのSUP体験、「正法寺」、「歴史公園えさし藤原の郷」

岩手県南部にあり、県内では盛岡市に次いで人口の多い奥州市。東北新幹線や東北自動車道で仙台と盛岡のほぼ真ん中、起点となる水沢江刺駅までは東京駅から新幹線で約2時間15分ほどとアクセス抜群のエリアです。こちらは隣接する世界遺産・平泉を築いた奥州藤原氏のルーツとなった地としても知られています。市内には平安時代のテーマパーク「歴史公園えさし藤原の郷」のほか、日本最大級の大きさの茅葺き屋根を持つ「正法寺」など見どころも数多くあります。ブナの原生林が息づく山地には日本最大級のロックフィルダム「胆沢ダム」もあり、ダイナミックな大自然とさまざまなアクティビティも楽しめます。

image

(写真上から)「前沢牛」、奥州市特産のひとめぼれ、「江刺りんご」

戦国時代から江戸時代にかけては伊達藩の領地となり、市内各地は主要な城下町や宿場町としても発展。長い歴史のなかで南部鉄器をはじめ、岩谷堂箪笥、秀衡塗など東北を代表する数々の貴重な工芸品が生まれました。現在では、豊かな自然のなかで育まれる農産物も人気。「前沢牛」「江刺りんご」「江刺金札米」など東北を代表するブランド品種、おいしいもののふるさととしても注目されるエリアです。

奥州市のいいものが集まるふるさと返礼品はこちら

arrow
leaf

平安時代からの伝統を受け継ぐ奥州市・水沢の南部鉄器

image

奥州市水沢地区の南部鉄器。墨黒の深い色合いもすてき

奥州市の水沢地区と盛岡市を中心につくられている南部鉄器。水沢の南部鉄器の歴史は古く、およそ950年前の平安時代末期、平泉を築いた藤原清衡が近江から鋳物師を招いたことが始まりだそう。江戸時代に南部藩の茶道の発展とともに生まれた盛岡の南部鉄器が美術工芸品としての色彩が強かったのに対し、水沢の南部鉄器は鍋や釜などおもに人々の暮らしのなかで育まれてきました。南部鉄器といえば鉄瓶が有名ですが、こちらではフライパンやキャセロールなどプロの料理人にも愛されるキッチンウエアが多いことも水沢らしいラインナップといえそう。

image

(写真上から)及源鋳造(OIGEN)の工場、美しさに加えて保温効果もあるアラレ模様の鉄瓶、ホットサンドメーカー

現在は47都道府県で244品目もの指定がある国の「伝統的工芸品」ですが、実は1975(昭和50)年の第1号のひとつとして選ばれたのが南部鉄器でした。代表的な製品である鉄瓶の伝統的な製法は、実寸大のデザインの作図、木型・鋳型の作成、鉄の熔解と鋳込み、窯焼き、着色など100以上の工程を経るもの。とくに細かな模様をひとつひとつ手作業で押し込む工程や、木炭で焼いて酸化被膜をつくる工程などは高度な職人技の見せどころ。手間ひまかけてていねいに、今なお昔ながらに暮らしの道具としてつくられている、貴重な工芸品なのです。

leaf

シンプルでミニマルなデザインが世界で愛される存在に

image

OIGENのカラー急須

1852(嘉永5)年に水沢に創業した及源鋳造(OIGEN)の南部鉄器が、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップで紹介されるなど、近年は世界で注目を集めてきた南部鉄器。日本をとびだし、フランス、ドイツ、オーストラリアなどのカフェやレストランで人気です。国内では家庭での使用だけではなく、プロの料理人にも愛されています。優れたデザイン性と高い機能性にくわえて、より使いやすい規格の開発など、現代のライフスタイルに合わせて進化を遂げている南部鉄器。新たなアイデアが詰まった新作が生まれているのも楽しみです。

leaf

奥州市×ことりっぷ座談会「わたしたちが好きな南部鉄器」

image

それぞれ愛用する南部鉄器を持ち寄って

実際の生活シーンでは、みんなはどんな南部鉄器を使い、どんな利点を感じているのでしょうか。今回は、地元・奥州市役所とことりっぷ編集部から、プライベートでの南部鉄器愛好家4名が集合。それぞれ愛用の南部鉄器を持ち寄って、その使用感やお気に入りポイントについて意見交換をしてみました。

image
leaf

座談会(1)南部鉄器と出会ったきっかけは?

image

奥州市役所職員の菅原さん

中山(ことりっぷ):私は実家では南部鉄器のすき焼き鍋などを使っていて、今は小さめの鉄急須を使っています。みなさんの南部鉄器との出会いや愛用歴を教えてください。 菅原さん(奥州市):この大きな鉄瓶は実家にあったもの。いつからあるのか誰も知らないほど昔からありました(笑)。見た目も変化してしまっているし、10代のころはちょっといやだなぁくらいに感じて冬眠させていました。でも、大人になってみると鉄分がとれるし、ふと使ってみようかなと実家から持ち出してみたらすっかり気に入ってしまって手放せなくなっています。

image

奥州市役所職員の松本さん

大川(ことりっぷ):私は個人的に興味をもち、自分用の小さめの鉄瓶を購入。毎日お湯を沸かしています。水がまろやかになって本当においしいですね。 松本さん(奥州市):私は結婚を機に岩手に住んだのですが、それまでは南部鉄器には縁がありませんでした。地元出身の夫が友人たちに「もしお祝いをいただけるなら南部鉄器の調理器具がほしい!」とリクエストしたりして、徐々に増えていったコレクションがこちらです。現在は炊飯、煮込み料理、グリルや炒め物、卵焼きなど家族の料理にはすべて南部鉄器を使うヘビーユーザーになりました。

leaf

座談会(2)どんなシーンで使っていますか?

image

鉄瓶で沸かした白湯やそれを冷ました常温の水で違いを感じたい

菅原さん:大きな鉄瓶は、毎日やかん代わりに愛用しています。たくさん沸かせるので、その日用の白湯をつくるが日課。古いものですが、このように何世代にもわたって使えるのは南部鉄器のすごいところですよね。 大川:朝いちばんに沸かしたお湯を私はマイボトルにいれて会社にも持参しています。もともと70~80℃くらいに冷ました白湯を飲む習慣があったのですが、東京の水道水はおいしくなくて飲めなかったんですよね。南部鉄器を使うようになってから冷めても常温でもおいしくなってびっくりです!もっと早く使えばよかったって毎日思っています(笑)。

image

ご飯専用の釜をガスコンロにかけて魚を焼いて、とっておきの朝ごはん

松本さん:私の家の朝のルーティンは南部鉄器の炊飯専用のお釜でお米を炊くところから。ご飯をガスコンロにかけ、そのあと南部鉄器の卵焼き器で卵料理をつくります。余ったごはんは冷凍保存。岩手にきて奥州市のお米のおいしさにびっくりしたのですが、南部鉄器で炊くとひと粒ひと粒がさらにふっくらおいしくて電気釜に戻れなくなりますよ。卵焼き器やフライパンの、手にすんなりなじむ形もとても気に入っています。

leaf

座談会(3)使ってわかった、南部鉄器の意外な事実

image

高い蓄熱性でじっくりことこと、食材への熱のあたりがやさしくやわらかな味わいに

中山:なんとなくテフロン加工のフライパンなどと違って焦げやすかったりしそうなイメージがありますが、そのへんはいかがですか? 松本さん:料理によって多少油を敷く必要はありますが、毎日使っているとよくなじんできてむしろ使いやすいと思います。夫もよく料理をしますし、実は朝の炊飯と卵料理は高校生の長男の担当なんです。使い始めのときに気を付ければ、あとは誰でも気軽に使えることを実感しています。煮込み料理ならさらに気軽に挑戦できるので、シチューなどもおすすめです。

image

卵焼きイメージ

松本さん:南部鉄器は保温性があり、いったん温めると鍋の余熱でゆっくり火が入るので卵焼きも上手にできて料理の腕が上がったような錯覚が(笑)。グリルやローストなら肉も魚も野菜も表面はかりっと、中はふっくらおいしく仕上がりますし、野菜炒めや炒飯は水分が出にくくプロみたいな仕上がりに。IHにも対応していますし、ぜひ料理にも使ってみてほしいですね。 菅原さん:それから、鉄器を日常使いすることで、意識せずとも自然に鉄分がとれますので、貧血気味の友人や後輩にもすすめています。

leaf

座談会(4)毎日の暮らしを豊かに彩ってくれるデザイン

image

形やサイズが豊富な鉄急須は好みのものを選んで

中山:南部鉄器ってキッチンやダイニングテーブルにぽんと置いてあるだけで絵になるというか、見た目の美しさもポイントが高くないですか? 基本が黒一色でスタイリッシュすぎるかなと思うのですが、置いてみると意外とそうでもなく、北欧テイストのインテリアや食器との相性のよさを実感しています。 菅原さん:シンプルですが冷たすぎず、どこか手づくりのあたたかみが感じられるのも南部鉄器の魅力ですよね。私が持ってきた小ぶりのお急須は、色合いもころんとした形もなんともいえないかわいさで、インテリアとして部屋に飾っているくらい気に入っています。

image

鋳肌の質感を残しながら鮮やかな色彩を施したカラフルな南部鉄器も

大川:和食器にも洋食器にも不思議とあいますね。そして一度買ったらずっと長く使える、SDGs的な観点でも美しいです。毎日の生活によりそって、日々を豊かにしてくれるアイテムというイメージです。 松本さん:私の家の南部鉄器はほぼすべてOIGENさんのものでそろっているのですが、デザインとしての美しさは調理器具にも感じます。飽きがこないし、長く使える、手や身体に自然となじむ、そうした魅力を含め、デザインで選ぶって楽しいことですよね。

image

北欧デザインの食器ともよくなじむデザイン

leaf

座談会(5)はじめての南部鉄器、使い方のコツ

image

使用後は亀の子タワシでさっと洗うのが基本のお手入れ

大川:鉄器はさびてしまいそうで気になっているのですが、シチュー鍋やフライパンなどはどのようにお手入れしていますか? 松本さん:基本的には亀の子タワシで汚れを落とし、お湯でさっと流して完了です。油が多い料理やぬるぬるが気になるときは、中性洗剤を使って洗っても大丈夫です。使用後は乾かして置いているだけですが、それほどさびてくる感じはなさそうですよ。 菅原さん:私の鉄瓶がそうですが、見た目はさびていても問題なく使える場合も。沸かしたお湯に色がつくようならさびを落とす手入れが必要ですが、そうでないならそれほど気にしなくてもいいのかもしれません。

image

松本さんが自宅で愛用する調理器具。約10年毎日使っていてもほぼ傷みが感じられない堅牢さ

松本さん:初めて使う場合は「油慣らし」をして鉄器表面にしっかり油をなじませます。多めの油でキャベツなど野菜を炒めるだけと簡単なのですが、これをすることで焦げつきを防ぎ、さびを防止する効果もあるそうです。 菅原さん:さびが気になる場合も基本的に同じ。亀の子タワシでこすり落としてから「油慣らし」をするといいようです。鉄瓶の中などの変色が気になる場合は、日本茶のお茶殻で煮出すとさびを黒く安定させる金気止めの効果が。お茶のタンニンと鉄分が反応する化学反応なのだと教えてもらいました。詳しくは製造元のウェブサイトなどでも見られますよ。

leaf

アフターケアにも対応で末永く使える一生ものの相棒に

image

及源鋳造工場隣接の直売店、OIGEN FACTORY SHOP。新幹線の水沢江刺駅から徒歩10分と便利

伝統的な工芸品でありながら、便利で使いやすい南部鉄器。「OIGEN」ブランドを展開する及源鋳造によると、奥州市の工房は「鍋釜屋」としての歴史が長く、その製品は上質な生活の道具として日常使いしてこそ魅力が実感できるといいます。例えば保温性だけでなく保冷力にも優れているため、プレートや器を冷蔵庫で冷やせばシャーベットやマリネなど冷たい料理にもぴったり。グリルパンは肉だけでなく魚焼きにも向いていて、皮目から焼いて半分火が通ったところで蓋をして置くと皮はぱりっと身はふっくらと仕上がるそうです。「魅力を一番実感できるのは焼く料理かもしれません。ぜひ一度、使ってみてほしいですね」とのこと。及源鋳造では使用時の不明点は電話やメールでも受け付けていて、困った際のアフターケアにも対応。末永く使える一生ものの出会いになりそうです。

leaf

はじめての南部鉄器にも♪「ふるさと納税」で自分へのギフトはいかが?

image

奥州市公式マスコットキャラクター「おうしゅうたろう」。同市出身の漫画家・吉田戦車がデザイン

南部鉄器をさらに知りたくなったら、新幹線でさくっと奥州市へ。南部鉄器をテーマにした旅を楽しむのもおすすめです。もっと手軽にトライするなら、ふるさと納税を使ってファースト南部鉄器を手に入れてみるのはいかがでしょうか。奥州市では、ふるさと納税の返礼品にOIGENなど市内の代表的な南部鉄器工房から多種多様な商品をそろえています。一番人気は1リットルサイズの小ぶりな鉄瓶だとか。2026年は風鈴が加わるなど新たな商品も追加されているので、まずはチェックしてみてくださいね。

image

いかがでしたか?伝統工芸品と聞くとちょっとハードルが高いようですが、想像以上に丈夫で使いやすい南部鉄器。この機会に奥州市のふるさと納税で南部鉄器のある暮らしをはじめてみるのはいかがでしょうか。

奥州市のふるさと納税はこちらから

arrow

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。

岩手県奥州市

avatar

奥州市は岩手県内陸南部に位置する自然豊かな地域で、ひとめぼれや前沢牛、江刺りんごなどの高品質な農畜産物と、伝統的工芸品である南部鉄器や岩谷堂箪笥に代表される「食とものづくりのまち」です。また、「歴史公園えさし藤原の郷」は、数々の映画やドラマのロケ地としても知られています。

sunshine

おすすめ記事

sunshine
pin岩手県

の人気記事

sunshine
pin岩手県

× したいことから

他の記事を探す

おすすめのエリア

bg-shine

おすすめのジャンル

bg-shine
onlinestore
magnifier
アプリでもっと便利に
おすすめスポット90,000件を掲載
あたらしい情報を毎日お届け
季節の景色や名所、おいしいスイーツやグルメ情報などこれからの旅、週末に行きたい素敵なスポットが見つかります♪
point
自分だけの旅行・おでかけ
情報がみつかる
map
気になるスポットを
お気に入り登録
これから行きたいスポット情報や記事投稿を
クリップしてあなただけのリストを作れます。
search
便利な検索機能で
行きたい場所が見つかる
旅行前の情報収集で使える観光エリア、
ジャンル、ハッシュタグ検索から、
今いる場所から周辺の見どころや
カフェを探せる現在地まで
役に立つ検索機能がたくさん。
passport
電子書籍が手軽に読める

ことりっぷガイドブック・マガジンの
電子書籍版の購入ができます。
旅行・お出かけ中にさくさく閲覧♪
月額500円で100冊以上が
読み放題になる「ことりっぷpassport」も。
point
旅の思い出を共有、
旅好きユーザーとつながる
photo
かんたんに
思い出の写真を投稿
旅先のとっておきの瞬間や、
お気に入りのスポットをアップすることができます
app
さぁ、あなただけの
小さな旅を
見つけましょう♪
ios_download