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2014.02.17
“路面電車”でカゴシマシティーをぐるっと一周
鹿児島市内には様々な路面電車が走っています。観光が楽しめるのはもちろん、鹿児島市民にとっても重要な交通手段。そんなレトロで趣きある路面電車にちょっとだけ乗ってきました。
前後で表情が違うかわいい「白くま黒豚電車」
鹿児島といえば、やっぱり黒豚。そんな黒豚のかわいいラッピング電車がこちらへ走ってきたかと思ったら、後ろ姿はなんと白くまのにっこり笑顔。この電車、前とうしろで顔が違うのです。もちろん、白くまは、全国に知られるかき氷のあの「白くま」がモチーフになっています。 鹿児島国際大学の学生が提案・企画し、ラッピングされたこの電車。地元愛を感じますね。この路面電車を見かけたら、黒豚の名物料理と、本家「白くま」を食べに行きたくなってしまいそう。
観光レトロ電車「かごでん」で市内観光へ
大正元年に鹿児島に初めて路面電車が誕生し、2012年には100周年を迎えました。これを記念して製作された観光レトロ電車「かごでん」。今回はこの「かごでん」に乗って、市内をめぐってみることにしました。 運行ルートは、「鹿児島中央駅前」~「天文館通」~「鹿児島駅前」(約10分間の休憩)~「天文館通」~「高見馬場」~「交通局前」~「郡元」~「鹿児島中央駅前」になります。 車内は木目柄のデザインで、やわらかい電球色の照明を使用しています。レトロでありつつもおしゃれな感じがすてきです。
運転手さんも昔と同じ制服で迎えてくれます
かごでんの運転手さんは、昔のデザインを再現した制服を着ています。車内にいるとタイムスリップしたような感覚になるのも、とっても不思議。電車の扉が閉まる時には「チンチン♪」という音が鳴り、なつかしいやさしい気持ちになります。 また、ほかのデザインの市電も街中にたくさん走っているので「次はどんな市電かな」と、向かいから来る別の路面電車とすれ違うのもなんだか楽しくなってきます。
座席のデザインは、なにがモチーフでしょう?
座席の鮮やかなピンクの色合い、そして落ち着いたシックなデザインは、車内を明るく華やかな雰囲気にしてくれます。 ところで、透明感を演出したカラフルな色柄のこの座席、なにかを連想しませんか?実は、鹿児島の伝統工芸品“薩摩切子”をイメージしたデザインなんです。細部まで鹿児島の魅力がつまった内装は、まさに「100周年を記念した路面電車」というのにぴったりな、風格さえも感じる造りになっていますね。
車窓からもパチリ
せっかくの市内観光電車なので、景色も楽しみましょう。 ふと外を見ると、坂本龍馬とお龍の銅像がありました。鹿児島は、日本で初めて新婚旅行をした坂本龍馬とお龍が訪れた地でもあります。市内には、ほかにも7つの銅像があるので、すべて探してみるのもいいですね。観光名所をめぐる電車なので、車窓からシャッターチャンスを狙ってさまざまな景色を写真におさめてみるのも楽しそう♪ みどころいっぱいの鹿児島市内。眺めても乗っても楽しい“路面電車”を利用して、旅を満喫してみてはいかがでしょうか。
鹿児島市 交通局
かごしましこうつうきょく
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