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2025.01.01
鎌倉で迎える2025年の新春♪鶴岡八幡宮の初詣と艶やかなランチや老舗の甘味処でお正月を満喫
新しい年を迎えおだやかな光に包まれる鎌倉。街の中心にたたずむ鶴岡八幡宮に初詣をして、2025年のスタートをきってはいかがでしょうか。お守りや御朱印を授かると、そのご縁はますます深まりますよ。お参りのあとは、日本情緒あふれる和食のランチや昔ながらの甘味でほっと一息。鎌倉名物のお土産を手に歩けば、新しい年の希望が広がります。心温まる新春の鎌倉さんぽをご案内します。
ご鎮座800年余の鶴岡八幡宮で幸せ祈願
神様のお使いの白鳩が集う旗上弁財天社
庭園のある和食処で新春の華やかランチ「季節料理 あら珠」
新春吉例となった鳩サブレーの干支缶をお目あてに「豊島屋本店」へ
そぞろ歩きが楽しい小町通りの抹茶スイーツ「鎌倉茶々小町通り店」
ご鎮座800年余の鶴岡八幡宮で幸せ祈願
迫力のある一対の狛犬を配した二ノ鳥居からつづく段葛
鎌倉幕府をひらいた源頼朝によって創建された鶴岡八幡宮。鎌倉はこの鶴岡八幡宮を中心として街づくりがなされてきました。一ノ鳥居がある由比ガ浜から本宮手前の三ノ鳥居までは、約1.8㎞にわたって参道・若宮大路が一直線に伸び、二ノ鳥居からは段葛という参道が整備されています。 段葛は頼朝が妻・政子の安産を願って整えたと伝えられ、石灯篭を配し桜並木が美しい参道です。通り沿いにはカフェや土産物店に混じってレトロな建築物も点在し、鎌倉の歴史を感じながら本宮へと向かえますよ。
鶴岡八幡宮 舞殿と本宮
段葛を抜け大きな三ノ鳥居をくぐると、正面に太鼓橋、その奥に木々に囲まれた本宮が見えてきます。鶴岡八幡宮はこの山を背景にした美しい景観が特徴です。石畳の参道を進み大石段を登ると、いよいよ本宮で参拝です。
「御朱印」(500円)の授かりは大石段下、祈祷受付所で
武運の神様としてあがめられた鶴岡八幡宮は、現在は子孫繁栄や五穀豊穣などさまざまな願いを祈る神社として親しまれています。本宮では叶えたい夢をお願いしてみましょう。おみくじやお守り、御朱印には新たな年の希望を込めて。
神様のお使いの白鳩が集う旗上弁財天社
春には藤棚に白藤が咲きそろう旗上弁財天社
広い境内には神苑ぼたん庭園や宝物殿が整備され、夏になると源氏池や平家池には蓮の花が咲き揃います。その源氏池の中にある島に旗上弁財天社があり、境内では真っ白な鳩がのんびりと餌をついばむ姿を見ることができます。
宮司さんの話によると30羽以上生息しているという白鳩
鶴岡八幡宮では、白鳩は神のお使いとされていて、本宮に掲げられる扁額(へんがく)の「八幡宮」の文字も八の字は一対の鳩が描かれています。大切にされている白鳩は、境内にある鳩小屋から毎朝ここへ移動し、のんびりと過ごす姿が見られます。縁起のいい白鳩を拝むのもおすすめですよ。
扁額の「八」の字には一対の鳩
鶴岡八幡宮
ツルガオカハチマングウ
庭園のある和食処で新春の華やかランチ「季節料理 あら珠」
ガラス戸の向こうに緑の庭園が広がる
初詣のあとは三ノ鳥居の近くにある「季節料理 あら珠」へ。奥行きのある店内の一番奥には日本庭園が広がり、新春らしくしっとりとした風情の中で食事が楽しめます。
「季節のあら珠御膳 ~彩12種~」(3500円)
蕎麦と会席料理の和食処で、お昼のおすすめは「季節のあら珠御膳 ~彩12種~」です。おばんざいの12種盛りと蕎麦、季節の炊き込みご飯、香の物、お椀、デザートまでもがセットになった新春にふさわしい華やかな御膳。初春を迎えた喜びを分かち合うひと時をゆったりと過ごせます。
テーブルでは木漏れ日が揺れる
季節料理 あら珠」の記事はこちら
季節料理 あら珠
キセツリョウリ アラタマ
新春吉例となった鳩サブレーの干支缶をお目あてに「豊島屋本店」へ
豊島屋本店
鎌倉土産の定番「鳩サブレー」が人気の豊島屋は、段葛沿いに本店の暖簾をかかげます。白壁に街路樹の松の緑がよく映える大きなお屋敷のようなショップ。和菓子はもちろん洒落の効いた鳩モチーフのグッズも注目を集めています。
「鳩サブレー干支缶」(1944円/8枚入)※数量限定
お正月は鳩サブレ―のパッケージも新春仕様に。2025年の干支・巳を描いた「鳩サブレー干支パッケージ」や「鳩サブレー干支缶」は新春の限定アイテムです。創業100年を迎えた老舗ならではの縁起の良さも一緒に持ち帰って。
「鳩サブレー干支パッケージ」(615円/4枚入)※数量限定
ダルマ缶に様々なお菓子を詰め込んだ「福玉」は、佐助にある銭洗い弁財天様でお清めをした御宝銭や干支の巳クリップも一緒に入っています。ダルマ缶の裏面にはその年の干支が描かれていて、十二支をそろえるファンも多いのだとか。親しい方への新年のご挨拶にも。
サイコロ型の箱入り「福玉」(1620円)※数量限定
豊島屋本店
トシマヤホンテン
そぞろ歩きが楽しい小町通りの抹茶スイーツ「鎌倉茶々小町通り店」
「抹茶っ茶ラテ お濃い」(850円)
段葛と並行して走る小町通りはカフェや土産物店が軒を連ね、いつも参拝客や観光客でにぎわいます。そんな通り沿いにお店を構える「鎌倉茶々小町通り店」は、上質な極上抹茶だけを使用した抹茶スイーツの専門店。抹茶ラテや抹茶プリンで一息つけます。
「抹茶っ茶プリン」と「ほうじ茶」のプリン(590円)
オリジナルの抹茶プリンは濃さにあわせて5段階の味わい。生クリームと牛乳、砂糖、卵黄といったシンプルな素材に抹茶をブレンドし、まったりとした美味しさ。ビンのフタに描いた大仏様や江ノ電など鎌倉の風情あふれるイラストも評判です。
超濃厚な抹茶っ茶プリン「レベルMAX」(690円)
「鎌倉茶々小町通り店」の記事はこちら
鎌倉茶々小町通り店
カマクラチャチャ コマチドオリテン
キュートなリスくんのパフェでほっこり「鎌倉紅谷 小町横路店」
ショップ入口にはリスくんの案内板
小町通りからはいくつもの路地が張り巡っていて、「鎌倉紅谷 小町横路店」もそうした路地を入った先に見えてきます。ショップでは鎌倉銘菓「クルミっ子」をはじめとしたお菓子の販売があり、開放感のあるカフェスペースではオリジナルスイーツが楽しめます。
「クルミッ子プチギフトBOX」(616円/2個入り)
カフェでぜひ楽しみたい「クルミッ子パフェ」は、塩キャラメルアイスとミルクアイス、チョコレートムースを組み合わせた濃厚な味わい。トッピングのリスくんのクッキーは、八幡宮前本店などで限定販売のクッキー缶「プティ・パケ」に入っていて、普段はなかなかお目にかかることのできないレアなお菓子です。両手でクルミを大事そうに持つ愛らしいリスくんに癒されます。
「クルミッ子パフェ」 (1595円)
「鎌倉紅谷 小町横路店」の記事はこちら
鎌倉紅谷 小町横路店
カマクラベニヤ コマチヨコミチテン
新春の古都でお土産さがし「お浄めミュージアム」
(左から)「福ます 招き猫」「歳ます 福寿へび」「福ます 犬張り子」(各2200円)
足湯の施設も整える「お浄めミュージアム」。新春のお土産さがしでぜひ立ち寄りたいショップで、歳神様をお迎えする品々はじめ、祈りをテーマにしたグッズも豊富です。小さな枡に入った招き猫や戌、今年の干支でもある白蛇の置物などは、福を招く縁起物といわれています。
「干支御守袋」(各600円)「勾玉」(550円~)
ここではお守りの袋とその中に入れる勾玉などを選んで、自分だけのお守りを作ることができます。十二支がモチーフのお守り袋は、今年の干支・巳はもちろん生まれ年など気になる干支を選んで。
「小祈願茶」(各540円)
お守りの形をしたカラフルなパッケージは、茶葉が入っています。ほうじ茶入りの「笑顔万来」や和紅茶が入った「恋愛成就」「明日天気茶」など数種類。お願いごとに選んでみてはいかがでしょうか。
お浄めミュージアム
オキヨメミュージアム
お汁粉で温まる老舗の甘味処「納言志るこ店」
「田舎しるこ」(700円)きゃらぶき付き
昭和28年に創業した「納言志るこ店」は、大きな羽釜で毎朝炊く粒あんをたっぷり使ったお汁粉が看板商品です。シンプルな素材だけでつくるお汁粉は、創業当時のままを受け継いだ昔ながらの味。ふっくらと炊いた粒あんの中にこんがりと焼いたお餅が埋もれるように入ります。
「抹茶あんみつ」(600円)※こし餡に変更も可
「あんみつ」や「ところてん」など甘味の種類豊富で、まかないの発想から生まれたという「抹茶あんみつ」は、抹茶に浮かべた寒天の上にこんもりと粒あんを盛り付けた一品。粒あんの美味しさを抹茶の風味とともにぜひお試しあれ。
昔ながらの甘味屋さんの風情ある店内
「納言志るこ店」の記事はこちら
納言志るこ店
ナゴンシルコテン
歴史が息づく街・鎌倉で過ごすお正月
鶴岡八幡宮 大石段と本宮
鎌倉幕府が誕生してから武士の街として栄えた鎌倉は歴史と日常が織りなす街で、いつも魅力にあふれています。ぜひ初詣に出かけて、よいお年をお迎えくださいね。
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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