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2014.03.12
ビッグアップル(NY)のアップルサイダーの魅力
濃厚な甘みとスパイスの香りに一度飲んだら病みつきになってしまう飲み物。それがアップルサイダー。ニューヨーカーに日常的に愛されるこの飲み物の秘密に迫ります。
そもそもアップルサイダーって何?

一般的にサイダー(Cider)とは炭酸飲料を指しますが、アメリカとカナダでは生のリンゴを圧搾し、果肉の粒や沈殿物の濾過処理をしないジュースのことを指します。気泡はなく、ノンアルコール。無加糖なのに濃厚な味わいです。 場所によってはシナモンやオレンジピールなどのスパイスを加え、さらに香り高い味わいのものも。伝統的にハロウィーンやクリスマスなどで供されていましたが、昨今では日常的に飲まれるポピュラーなドリンクとして知られています。
マーケットで、カフェで、スーパーで

アップルサイダーはカフェでも飲めるし、スーパーでボトル入りのものを購入することもできます。けれども、おすすめはあえて市内各地で開催される グリーンマーケットやストリート・フェアで売られているもの。屋外販売のアップルサイダーは一杯$1.50~2と価格もお手ごろ。近郊の果物農家が丹念に造ったものを紙コップに注いでもらい、マーケットの品々を物色しながら飲み歩くのが地元流です。

夏は冷たく、冬はホットで

リンゴの収穫期は秋ですが、アップルサイダーは通年味わうことができます。 夏は冷たく、そして冬場は熱々にしていただくのが最高においしいです。特に寒い外歩きの最中、カップになみなみと注がれたアップルサイダーを口にすれば、体の芯からジワリジワリと温まってくるから不思議。マーケットのアップルサイダーがコールドからホットに変わるのを見ると、「いよいよ寒い季節の到来だなぁ」と、季節の移り変わりを実感するのです。

一緒に食べたいアップルサイダー・ドーナツ

マーケットでアップルサイダーを飲む際、おまけで挑戦していただきたいのがアップルサイダー・ドーナツ。 見た目は普通のドーナツですが、こちらは生地にサイダーを練り込んだもので、通常3個入$2前後で購入可能です。 甘さ抑えめの素朴なドーナツとアップルサイダー。どちらもニューヨークの食文化を色濃く反映するもの。ぜひとも地元流で楽しんでみてください。
Union Square Greenmarket
ユニオンスクエア・グリーンマーケット
アメリカ合衆国 North & West side of Union Square Park, New York, NY
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芦原チャコ
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