美しい村・鶴居に魅せられて

西洋料理を学び、調理師として働いていたオーナーが、生まれ育った北海道でカフェをはじめたのは15年前のこと。安全な食への思いから、家族と鶴居に移り住み、庭でハーブや野菜を育てながらカントリーライフをスタートしました。 その中で、天然ハーブが持つ効用や、鶴居で育つ野菜や牛乳の素晴らしさを知ってもらいたいという思いが湧きおこり、地元食材を中心にしたカフェをはじめたそうです。

素材が良いからおいしくなる

定番メニューの「ミルクカリー」1600円

メニューは、毎朝焼き上げるハーブ入りのパンに、得意の西洋料理をアレンジしたカレーやシチュー、ピザなど全10種。すべてに村内にある菱沼農場の牛乳が使われているのも特徴です。 人気の「ミルクカリー」は、菱沼農場の牛乳のおいしさとスパイスが絶妙にマッチし、シンプルなようで奥深いまろやかな口当たり。じゃがいもとハーブを練り込んだ、焼き立てのナンにつけていただきます。カレーにはブイヨンなどを使わず、素材の持つうま味だけで奥深い味が出ているのだとか。鮮やかなフレッシュサラダも添えられています。 菱沼農場の生乳を使った、自家製チーズもおすすめです。ピザに使っているモッツァレラチーズや、バジル入り、ハートの「白カビチーズ」（110ｇ　1080円）は、まろやかで自然な風味が魅力。ぜひ一度食べてみてくださいね。

毎日5～6種類の朝焼きパンが並ぶ

ハーブで料理に癒しの魔法！？

テーブルの上には、自家栽培ハーブで作ったピンク・緑・黄の3種のハーブソルトと、唐辛子とニンニクで香りを付けたオリーブオイルが並んでいます。 バラで香りと色を付けたピンクのハーブソルトは、気持ちを穏やかにする効果があるそうです。緑はタイムと笹で元気を出したい時に、黄色はきんせんかで風邪予防に。その日の調子や気分に合わせて料理にかけると良いそうですよ。ハーブコーディネーターの資格を持つオーナー。店でハーブについての話を聞くのも、面白いかもしれませんね。

ヨーロッパのような田舎風景も最高のスパイスに

小高い丘の上にあるハートンツリーからの眺めは、まるでヨーロッパの田舎街のよう。夏は心地よいそよ風に吹かれ、山々に沈む夕日を眺める、また、冬は特別天然記念物であるタンチョウが飛来する自然豊かな場所です。オーナーは「どの時期でも、ここから見る景色はきれいなんですよ」と話をしてくれました。 食材への愛情を感じるオーナーのやさしい料理。すべて手作りなので、注文を聞いてから出すまでに少し時間がかかるとのこと。ここではスローな時間を楽しむのも魅力の一つです。周囲を散歩でもしながら、のんびりとした時間を満喫しませんか。