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2014.11.18
東北のアートと触れ合える、盛岡のギャラリー「Cyg art gallery」
盛岡市にあるギャラリー「Cyg art gallery(シグアートギャラリー)」では、東北に縁のある作家の作品が楽しめます。ここには、さまざまな角度からアートを楽しめる仕掛けがたくさん潜んでいます。

盛岡から東北のアートを発信

10月に開催された出町隼人さんの作品展
JR盛岡駅から、循環バス「でんでんむし」を左回りに乗って10分。県庁・市役所前で下車し、5分ほど歩いた先に建つビルの2階に「Cyg art gallery」はあります。 オーナーの清水真介さんと那須賢輔さんが、「東北で活動する作家が作品を発表する場所、たくさんの人が作品に触れる場所を作りたい」と開きました。ギャラリー名は、「東北のアートと東北に住む人々の交流の場に」との思いから、北の十字星とも言われる白鳥座「Cygnus」に由来します。 扉を入って中を見渡すと、壁の上をクルクルと回るサルの顔のオブジェやさまざまなタッチで描かれた絵画など、心躍るアート作品がいっぱい。テーブルの上には、個性豊かな本がずらりと並べられています。これら常設展のほかに不定期で開催する企画展もあり、訪ねた日には青森県出身の作家・出町隼人さんの作品展が行なわれていました。企画展は毎回無料。期間も約1ヵ月と長期なので、お気に入りのアート作品を何度も楽しむことができます。 おもしろいのは企画展ごとにギャラリー内の雰囲気がガラリと変わること。作品のイメージに合わせ、時には可動式の壁を動かし、レイアウトを大胆に変えます。「次に行くときにはどんなふうに変わっているのかな」と、ワクワク感を誘います。

レセプションパーティーで作品の世界を奥深くまで堪能
会期中に開催されるのは、作家さんとのふれあいもできるレセプションパーティー。様々な素材で個性的なバッグの作品を制作する大柳暁さんの展覧会では、ふわふわ&モコモコの手ざわりをイメージした料理を料理家に作ってもらったそう。そんなふうに作品を違った角度で楽しむことができるのも魅力的ですよね。

カタログをめくれば、いつでもアートを楽しめます

作家の感性をギュッと凝縮したカタログ
展示されている作品のほとんどは、購入することが可能です(Cyg art galleryのホームページでも一部を販売)。でも、作品はちょっと高くて手が届かない…ということもありますよね。そんなときは展覧会の内容に合わせ作成しているカタログがおすすめ。いつでも作品を身近に感じてもらえるようにと、毎回心を込めて作っているカタログは一冊1000円からと、お手頃なお値段。ホームページでも購入することができるので、ギャラリーに足を運べない人でも心ときめく一冊を探すことができますよ。 アートを全身で感じられるCyg art gallery。盛岡に訪れたときにはぜひ、東北のアートをたっぷりと堪能しに立ち寄ってみてください。

Cyg art gallery
シグアートギャラリー
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菅原聡子 写真:板元義和
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