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2016.10.29
もうすぐ見頃。極彩色に染まる、宮城・鳴子峡の紅葉さんぽ
宮城県北部の大崎市にある「鳴子峡(なるこきょう)」は、V字型の大渓谷が錦秋に染まる、東北屈指の紅葉スポット。すぐそばには鳴子温泉郷があり、気軽な立ち寄り湯やキュートなこけしみやげ探しを楽しめます。紅葉と街歩きを満喫する秋旅に出かけてみませんか。
見渡す限り赤や黄色に染まる渓谷・鳴子峡
鳴子峡レストハウスからの眺め
宮城県北の内陸部、豊かな自然が残る大崎市・鳴子温泉へは、仙台から電車または車で1時間30分ほど。鳴子温泉駅から鳴子峡までは車で10分ほどで、紅葉シーズンには臨時バスが運行されています。 鳴子峡は、大谷川の浸食によってできた高さ100m、全長2.6kmほどもあるV字型峡谷。例年10月中旬から11月中旬にかけて、崖の岩肌を覆うように鮮やかな紅葉が広がります。ブナやカエデの赤や黄色と、松などの常緑樹とのコントラストも見事です。
遊歩道を歩く場合には、歩きやすい靴で
鳴子峡レストハウスの展望デッキに立つと、目の前には極彩色のパノラマが広がり、まるで一枚の絵のよう。遊歩道もあり、渓谷の紅葉を間近に見ながら、のんびり散策することもできますよ。
鳴子峡
なるこきょう
鳴子ホテルで、日帰り入浴を楽しみましょう
大浴場「玉の湯」。鳴子ホテルの日帰り入浴は1080円
鳴子温泉駅へ戻ったら、硫黄の香りただようレトロな温泉街をさんぽしてみましょう。端から端までゆっくり歩いても約25分とおさんぽにぴったりの距離なので、気軽に散策できるのが魅力です。 鳴子は、日本にある11種の泉質のうち9種もの温泉が湧く国内屈指の温泉地。せっかく訪れたら、足湯や手湯、温泉宿の日帰り入浴などで、気軽に湯めぐりを楽しむのがおすすめです。
広々とした「芭蕉の湯」。日帰り入浴で楽しめる浴場は日ごとに変わる
鳴子温泉駅から徒歩5分、街を見晴らす高台に立つ「鳴子ホテル」は、創業140年の歴史がある老舗宿。外気や湿度の変化により、湯の色が透明や乳白色、うぐいす色などさまざまな色に変わるめずらしい温泉を楽しむことができます。とろとろした肌触りで“美肌の湯”としても評判なんですよ。 源泉かけ流しの湯にゆったりと浸かって、旅の疲れを癒しましょう。
鳴子ホテル
なるこホテル
ご当地おやつ「栗だんご」をいただきます
栗だんご(お茶・漬け物付)360円。持ち帰り用の箱詰め(5個入り)は756円
温泉のあとには、ご当地グルメをチェック。「餅処深瀬(もちどころふかせ)」は、鳴子の名物おやつ「栗だんご」が看板メニューの和洋菓子店。作りたてを店内のイートインスペースで味わうことができるので、散策の合間のひと休みにぴったりです。 栗だんごは、甘く煮た栗をまるごと1個やわらかな餅で包み、とろみのあるみたらし餡にからめた和菓子。ほの甘い栗と甘じょっぱい餡が好相性で、素朴な味わいに思わず頬がゆるみます。持ち帰り用の箱詰めもあるので、おみやげにもおすすめですよ。
餅処深瀬
もちどころふかせ
おみやげにはキュートなこけしグッズを
「こけしマッチ」(赤/150円)(黄/200円)、「コケマステ」(750円)
鳴子は“こけしの街”としても有名。温泉街には工房が数多く建ち並び、あちこちにこけし仕様の電話ボックスやポールなどがあります。おみやげにこけしアイテムを選ぶなら、鳴子駅前にあるみやげ店「まるぜん」へ。こけしグッズコーナーが設けられており、個性あふれるアイテムが並びます。 1本1本に味のある表情が描かれた「こけしマッチ」、こけしマッチ柄のマスキングテープ「コケマステ」などキッチュなものもたくさん。渡した相手が思わず笑顔になるようなおみやげがそろいますよ。
まるぜん
紅葉だけでなく、温泉とこけしの郷の散策も楽しめる鳴子温泉。一年の中でもひときわ美しい景色を望める秋こそ訪れて、心も体もリフレッシュしませんか。
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