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2015.04.06
春から初夏にかけて楽しみたい”歌舞伎のまち”と知られる石川・小松へ
今春、北陸新幹線の金沢・富山~長野間が開業して話題の北陸エリアには、歌舞伎ファンから愛される町があります。JR金沢駅から約30分で到着する「小松」。歌舞伎十八番の内「勧進帳」の舞台で有名な「安宅の関」がある町で、歌舞伎の世界に浸る旅へでかけませんか。
豪華絢爛な曳山を展示する、町衆の心意気を知る施設

「こまつ曳山交流館みよっさ」では、これまでお旅まつりの期間中しか見ることができなかった曳山8基のうち2基だけを常設展示しています。さまざまな体験メニューもあり、小松の町衆文化に触れることができる施設です。予約をすれば、三味線や、自分でメイクをして曳山の前で“見得(みえ)”を切る「歌舞伎役者に変身」(各100円)といった体験ができるのは、楽しい旅の思い出になりそうです。 ●こまつ曳山交流館みよっさ (こまつひきやまこうりゅうかんみよっさ) [所]石川県小松市八日市町72-3 [TEL]0761-23-3413 [時間]10:00~17:00 [休]4~11月無休、12~3月水曜、12月30日~1月1日 [料金]無料 [HP]http://www.city.komatsu.lg.jp/5742.htm

ライトアップされ黄金に輝く「曳山八基曳揃え」が圧巻です

菟橋(うばし)神社と本折日吉(もとおりひよし)神社の春季例大祭「お旅まつり」は、毎年5月初旬の金曜から日曜に開催され、20万人もの人が訪れます。神輿渡御や獅子舞に、祭りの華となるのが毎年上演当番町が十数回上演する「曳山子供歌舞伎」です。 今年は、京町・演目「壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)」と大文字町・演目「曽我十二時 揚巻助六の場(そがじゅうにとき あげまきすけろくのば)」が当番でお昼に上演され、また8基すべての曳山が集結する「曳山八基曳揃え」による子供歌舞伎の上演は9日(土)夜に行われます。今年の祭りは、5月8日(金)から10日(日)までです。 ●お旅まつり [所]石川県小松市内 [TEL]0761-24-8076(小松市観光交流課) [HP]http://www.komatsuguide.jp/

義経と弁慶も難関突破したパワースポットへ

安宅の住吉さんと親しまれる神社は、表筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと)を祀り、北陸道往来の人々が必ず詣でた古社です。実は、「勧進帳」の舞台となった安宅の関址が安宅住吉神社の境内にあり、源義経と弁慶が安宅の関を通れたのも神のご加護があったからこそと、全国で唯一の難関突破の守護神といわれています。また、社殿の左側には「神亀石」があり、背中を左右左と撫でれば末広がりで幸せになるという言い伝えもありますよ。 ●安宅住吉神社(あたかすみよしじんじゃ) [所]石川県小松市安宅町タ17 [TEL]0761-22-8896 [時間]境内自由(社務所8:00~17:00) [HP]http://www.ataka.or.jp/
「勧進帳」の舞台となった安宅の関址

安宅住吉神社の境内、静かな松林の中に安宅の関址の碑があります。ここは、鎌倉時代、源頼朝に追われた義経が、安宅の関を通る時に関守の富樫に厳しく尋問され、その危機を乗り切ろうとお共に弁慶が即興で「勧進帳」を読み上げ、それでも疑われると、主君である義経を叩き打ちし、その姿に感動した富樫が通行を許可したという話です。歌舞伎十八番の一つとして知られています。 すぐ近くには「勧進帳ものがたり館」(大人300円/9~17時)もあり、弁慶を故・市川團十郎、富樫を故・坂東三津五郎、義経を中村芝雀が演じた歌舞伎の名場面映像をダイジェストで見ることができますよ。 ●安宅の関址・勧進帳ものがたり館 [所]石川県小松市安宅町タ144-4 [TEL]0761-21-6734(安宅ビューテラス) [休]無休(勧進帳ものがたり館は水曜) [HP]http://ataka-no-seki.or.jp/

旅の記念と思い出に「風景印」をもらい手紙を送りましょう

小松をめぐり、最後に安宅の関址を訪ねると、歴史や伝統を大切に思い続けることの素晴らしさ、人と人だからこそ生まれる情感などさまざまな思いが頭をめぐり、ますます歌舞伎好きになってしまいました。この思いを親しい人に手紙で伝えたくて、せっかく安宅に来たのですから、安宅の関址から歩いて5分ほどの「安宅郵便局」へ。 こちらの郵便局では、巻物を外枠とし、勧進帳安宅の関に建つ義経・弁慶・富樫の銅像をデザインした特別な消印「風景印」を押してくれます。小松での思い出を綴った手紙にふさわしい風景印は、受け取った人にもより感動を伝えられそうです。 ●安宅郵便局 [所]石川県小松市安宅町ワ103-1 [時間]郵便窓口9:00~17:00(平日のみ) [休]土、日曜・休日

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日本郵便株式会社

全国の約1万1千の郵便局には、その土地の名所、旧跡、お祭りなどをデザインした特別な消印(風景印)があります。 風景印で旅はもっと楽しくなります。日本郵便は、風景印とともにみなさまの旅の思い出をお届けします。
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