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2017.03.10
いろんな味を食べ比べ。野菜いっぱいの南インドカレーが食せる、由比ガ浜「鎌倉バワン」
※こちらの記事は2017年3月10日に公開されたものです 名所旧跡以外にも見どころの多い人気の観光地・鎌倉は、個性的なカレー専門店が多い街でもあります。そんなカレー激戦区に仲間入りしたのが、サラリとした口あたりと、キリッとした辛さが特徴の南インドカレー専門店「鎌倉バワン」です。
前身は人気のキッチンカー
由比ガ浜通りに面したお店
2016年6月にオープンした「鎌倉バワン」はJR鎌倉駅西口から徒歩約15分、カフェやセレクトショップなどが点在し、おさんぽするのが楽しい由比ガ浜通り沿いにあります。 店名のバワン(Bhavan)とは、インドで「お屋敷」を意味する言葉。お店を切り盛りするオーナーの伊藤健太郎さんは、アジアを旅するうちにインドの魅力にはまってしまい、インド好きが高じてお店をオープンすることになったという経歴の持ち主です。
温かく出迎えてくれるオーナーの伊藤健太郎さん
「実は5年間、キッチンカーでの移動販売をしていました。ようやく店舗を持てることになったので、家とか館という意味の店名にしたんです」と伊藤さん。キッチンカー時代は「梵カレー」という名前で営業しており、大船界隈ではちょっと知られたお店でした。
南インドカレーってどんなカレー?
本日のカレーから3種類をチョイスした「カレー3種盛」(1600円)
こちらのお店で提供されるのは、とろみが少ないスープタイプの南インドカレー。濃厚でクリーミーな北インドカレーと比べるとサラリとした舌ざわりで、スパイスの辛みと旨味をダイレクトに味わうことができます。
インド北部は小麦粉から作られたナンやチャパティが主食ですが、南部の主食はお米。辛みが強いけれど日本人の味覚に合うのは、お米と一緒に食べるからかもしれません。豆や野菜を使ったベジカレーが豊富で、ヘルシーなのも南インドカレーの特徴です
ミールスのおいしい食べ方
ワンプレート定食スタイルのミールス
配膳方法も独特です。ターリーというお盆のような大皿にライス、数種類のカレー、サンバルという汁物やアチャールと呼ばれるインド版のお漬け物、豆粉から作られたクラッカーのパパドなどが盛られたワンプレートスタイル。これがインド南部で一般的な「ミールス」という定食です。 ミールスのおいしい食べ方は、ターリーの上でライスとおかずを大胆に、自由に混ぜて食べることだそう。辛みの強いカレーと、マイルドなカレーを合わせたり、付け合わせを混ぜてみたりといろいろ試しながら、自分好みの味を見つけましょう。パパドを割り入れれば、食感にも変化がつきますよ。
お水はインドで購入した味のあるやかんで提供
出てきたお料理が完成形ではなく、自分流のアレンジを追求できるのがミールスの魅力。インドカルチャーのように混沌として奥が深いですね。
スパイス次第で変幻自在の味に
カウンターとテーブル席3卓のアットホームな店内
バワンのフードメニューは「本日のカレー1種盛、2種盛、3種盛」(1000円、1300円、1600円)の3種類だけ。カレーは常時「ミート」「シーフード」「ベジ」のラインナップがあり、すべてのメニューに数種類の副菜がつきます。 「素材の味を活かしつつ、スパイス次第で無限の味付けができるのが南インドカレーのおもしろさです。いつかインド人のように、スパイスを自由自在に使えるようになりたいですね」と話す伊藤さん。今も年に一度はインドへ出かけているそうです。
由比ガ浜通りに面したお店。オーナー自ら内装を手がけた
スパイスの効いたカレーは、シナモン入りの甘いチャイはもちろん、ビールやワイン、ウイスキーとも相性がいいのだとか。ディナータイム(週3日)には、ターリーに乗ったたくさんのおかずをおつまみに、インド話を聞きながらお酒を飲むのも楽しそうです。
鎌倉バワン
かまくらバワン
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写真 にしともこ
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