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2017.03.17
世界にひとつだけ!粋でキュートなかんざし作りを体験できる、京都の和雑貨専門店「おはりばこ」
舞妓さんのかんざしなど、髪飾りによく使われる“つまみ細工”をご存じですか? 小さな正方形の布をつまみ、折りたたんで花のような形を作る伝統工芸です。 京都・大徳寺そばにある「おはりばこ」では、髪飾りを中心とした和雑貨の販売と、つまみ細工の体験を行っています。
色とりどりの髪飾りが並ぶ、和雑貨のお店
市バス大徳寺前停留所から歩いてすぐの「おはりばこ」は、つまみ細工商品を卸していたメーカーが13年前に開いたお店。 ハレの日の女性がより美しく着飾れるように、華やかなものを届けたいというコンセプトのもと、髪飾りや和小物を販売しています。 2016年12月にリニューアルオープンし、以前より広くなった新店舗でゆっくりと和雑貨を選べるようになりました。
実演ブースでは、花びら1枚分のつまみ細工体験もできる
1階には実演ブースが設けられ、製作の様子を間近で見られます。 2階は髪飾りを製作する工房。オーダーメイドの注文をする際など、職人と直接相談することもできます。
風情ある京町家で、つまみ細工体験
築100年以上の風情ある町家
体験は店舗の奥、中庭を抜けた先にある、京町家を改装した離れで行われます。 「つまみ細工のかんざしづくり体験」(1名3240円、2~5名までの受付。前日までに要予約。6人以上の場合は要相談)の所要時間は1時間半ほどで、かんざしか、クリップを作ることができます。 職人がていねいにサポートしてくれるので、安心して挑戦してみてください。
上品な光沢のある羽二重
はじめに、できあがりをイメージしながら髪飾りに付ける花の形や色を決めます。 丸いフォルムの「梅」、丸い花びらと鋭い花びらが交互に並ぶ「華」からチョイス。 花びらは羽二重と呼ばれる小さな絹の生地の8色から自由に6枚を組み合わせて選び、最後に下がりと呼ばれる房飾りを7色から1色だけ決めたら、つまみ細工体験のスタートです。
角と角をきれいに合わせるのがポイント
まず、選んだ好みの色の羽二重を、ピンセットでお花に成形。羽二重をピンセットではさみ、折り紙のように生地を折り重ねてつまんでいくと、花びらが1枚できあがります。
手前が剣つまみ、奥が丸つまみ
つまみ細工の作り方は、丸く広がった花びらの「丸つまみ」、葉や鋭い花びらの「剣つまみ」の2種類が基本。 「丸つまみ」では可愛らしい印象、「剣つまみ」では粋な大人っぽい印象になります。 体験ではどちらの技法も使った髪飾りが作れますよ。
花芯というめしべを模したパーツ。モールなどで作る
花びらが6枚できたら、花の形になるように1枚ずつ、クリップまたはかんざしの台へのせます。 全体のバランスを整えて中央にめしべ代わりのパーツを貼り、最後に下がりを付ければ、髪飾りの完成。 できあがった髪飾りは箱詰めしてもらえるので、持ち帰って、1日乾かしてから使うようにしましょう。
北山杉を使ったスタンドも付属するので、使わないときは飾っておける
完成した髪飾りを、レンタル着物を着るときに付けるお客さんも多いのだとか。 京都での思い出に、つまみ細工を作る楽しさを体験してみてください。
おはりばこ
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安原成美 写真:マツダナオキ
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