会津の人々に愛される布・会津木綿

どこかレトロな雰囲気が漂う店内

福島県・会津地方の中心街、会津若松市から車で20分ほど。のどかな田園風景の広がる会津坂下町（あいづばんげまち）に「IIE Lab.（イーラボ）」はあります。 もともと幼稚園だったという建物をそのまま会社兼店舗として利用。「身近でかわいい会津木綿」をテーマに、雑貨やファッション小物などさまざまな商品制作を行っています。

そもそも「会津木綿」とは福島県の会津地方で400年もの歴史を持つ伝統工芸品。丈夫で破れにくいので野良着や普段着として人々に大切にされてきた布地です。 「地縞」と呼ばれる多彩な縞模様が特徴で、かつては地域や集落ごとに独特の柄を身につけたことから「縞柄を見れば、どの土地の人かわかる」と言われたほど。まるでイギリスのタータンチェックのようですよね。 以前は藍染が主流でしたが、現在ではカラフルな色柄も織られるようになり、そのパターンは100種類を超えるそうです。 数あるアイテムの中から新生活にプラスしたいオススメのものをピックアップしてご紹介。

使い方はアイデア次第！人気の「あずま袋」

人気のゆず縞柄の「あずま袋」（2700円）

最近、風呂敷よりも気軽で使いやすいと話題になっている「あずま袋」は、「IIE Lab.」の人気商品のひとつ。 スタンダードにお弁当を包むほか、バッグインバッグとして使ったり、贈り物を包んだりと使い方は工夫次第。

家族のお弁当用に色違いで揃えても

ものを入れてギュッと結ぶだけなので、風呂敷のように包み方に悩むこともなく、使わない時には折りたたんでおくこともでき、持ち運びにも便利です。

自分用やおみやげにもぴったりな雑貨たち

思わず集めたくなる「ガーランドコースター」（648円）

お茶の時間を華やかにしてくれそうな三角のコースターは、何色かまとめ買いして気分に合わせて使い分けたり、縫いつなげてガーラントにして、窓辺に飾ってみるのもかわいいですよね。

くるみボタンガチャガチャは1回100円。何が出るかはお楽しみ！

スタッフの遊び心から生まれたガチャガチャの中に入っているのは、なんとくるみボタン。お気に入りのブラウスやバッグに縫い付けたり、ゴムを通してヘアゴムやブレスレット代わりにしたりと、一粒で何度でも楽しめます。

このほか店内にはマスキングテープやブックカバー、ミニサイズのハンカチなど、普段の生活に取り入れやすいアイテムがたくさん。会津の旅の思い出としてお土産に買って行かれる方も多いのだとか。

オールシーズン大活躍のマストアイテム、会津木綿ストール

そして「IIE Lab.」で一番人気なのが、会津木綿を現代のファッションにも取り入れてほしいという願いが込められたストールです。1本が約185cm × 36cmと長めの仕様。両端のフリンジ部分は全て手作業で作られており、布を構成する糸の1本1本が鮮やかに浮かび上がります。

ショップ限定「いろあそび」は数種類の布地を組み合わせたストール。すべて1点もの。

会津木綿は耐久性はもちろん、冬は寒く夏は暑い会津の気候から生まれたので、保温・保湿・通気性が抜群。ちょっと肌寒いときにぐるぐると首に巻けば不思議とポカポカ。逆に夏にはさらっと羽織って日よけやタオル代わりに、と、オールシーズン活躍してくれるのも嬉しいところ。

旅先に1枚持っていくと重宝しそうですよね。また、汚れたらザブザブ洗えてお手入れも簡単で使えば使うほどに柔らかい風合いへと変化していくところも魅力です。

店内にはそんな会津木綿ストールが常時50本以上。思わず目移りしてしまうほど豊富に揃っています。 巻き方がわからない時は、スタッフさんが丁寧に教えてくれるので安心して選ぶことができますよ。

次世代につなぐ、新たな伝統のかたち

工房では100年以上前に開発されたレトロな織り機を使用。ガシャガシャと音を響かせて布が織られていく

現在「IIE Lab.」では、地元で廃業した織物工場から織り機を譲り受け修復し、会津坂下町の伝統柄「会津青木木綿」の再生に取り組んでいます。 会津木綿というモノのみならず、それらが作られてきた伝統や背景そのものも受け継いでいこうとする強い意志が感じられます。

本来の使いやすさはそのままに、今の暮らしにもなじむ姿へと変身した「IIE Lab.」の会津木綿。少し敷居が高く感じられる伝統工芸品も、これほどカラフルでかわいいものなら手に取りやすいですよね。 「IIE Lab.」の商品は店舗や日本全国のショップでも取り扱われているほか、ホームページ内のオンラインショップでも購入可能です。

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「IIE Lab.」のアイテムで春からの新生活を鮮やかに彩ってみませんか？