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2015.06.29
夏休み本番前に小旅行を♪小田原の伝統にふれる体験で心を磨く
職人たちが大切に守り抜いてきた、尊い歴史や文化が息づく街「小田原」。そうした伝統の一端にふれ、心静かに没頭できる体験も充実しています。海辺のおだやかな風景のなかで、紡がれ続けた伝統に悠久の時を感じる、体験の旅に出かけてみました。
職人が作るかまぼこは、感動の味
小田原駅から箱根登山鉄道に乗り換え2駅、風祭駅すぐの場所にあるのが「鈴廣 かまぼこの里」。伝統的なかまぼこ作りを今に受け継ぐスポットで、和の食文化を感じることができます。 機械による生産が主流になるなか、ここでは今も職人さんが丹精込めた手づくりかまぼこを販売しているそう。館内の「かまぼこバー」では、機械と職人さんのかまぼこ、両方の食べ比べができるということなので、さっそく試してみることにしました。
食べてみてびっくり! 職人さんがつくったかまぼこは、歯を押し返すような弾力。それでいて、滑らかな舌ざわりと魚の風味も感じられます。ふだんから食べなれている食材なのに、初体験の感動的な味わい。オートメーション化が進むなか、本物の味を守り続けることの尊さが、たった一切れのかまぼこに凝縮されていました。 一方で、館内のお土産屋さんでは、手のひらサイズのかわいらしいかまぼこを発見。やわらかな色彩のパッケージに、心がくすぐられます。
頑ななばかりではなく、時代の変化をとらえて変わり続ける。言葉でいうのは簡単だけど、実践するのはなかなか難しいことです。私自身は自分のやり方に固執し過ぎていないか? 思わず、ふだんの仕事や私生活をふりかえってしまいます。 大げさかもしれませんが、旅には色んな教訓が詰まっていることを、改めて感じました。
館内を散策したあとは、併設の博物館でかまぼこ作りを体験。傍らで指導してくれた職人さんの手さばきに、思わず見とれてしまいます。 聞けば、キレイな扇状に仕上げるには職人さんでもかなりの歳月がかかるそう。一筋に究め続けた職人技は本当に美しく、同時に、物事を投げ出しがちないつもの自分を少し反省しました。
貴重な伝統産業「ちょうちん作り」に挑戦♪
次に訪れたのは、「小田原宿なりわい交流館」。旧網問屋を使ったお休み処です。江戸時代、小田原宿で羽根を休めた旅人の気持ちになってくつろいでいたら、隣のテーブルでは「ちょうちん作り」体験がはじまりました。 ここでは毎月第2・4日曜の10時から16時の間、ちょうちん作りを体験できるとのこと。 見ていたら、私たちもチャレンジしたくなってきました。
童謡「おさるのかごや」にも登場する小田原提灯は、東海道を行き来する旅人たちに重宝された古くからの地場産品。今では市内に2軒となってしまいましたが、火を絶やすことなく受け継がれてきた伝統文化です。 昔ながらの道具を使い作業に没頭していると、江戸時代から今へとつながってきた大きな時の流れをひしひしと感じることができます。そんなゆったりした時間に身を委ねると、日々の忙しさなんて、とても小さなことのように思えてきました。
長めのホテルステイで、じっくり体をメンテナンス
伝統文化にふれたあとは、少し早めの時間からホテルステイを楽しみます。まだ日が高いうちに到着したのは、相模湾を一望する滞在型リゾート「ヒルトン小田原リゾート&スパ」。 今回は滞在時間をたっぷりとってエステやスパで体をじっくりメンテナンスするつもりです。
ラウンジで少し休憩したあとは、緑あふれる美しい庭園に導かれるように周囲を散策。山と海を間近に感じられ、心が洗われるような景色を見ていたら、なんだか外で体を動かしたくなってきます。そこで、敷地内の芝生の上にマットを敷いて、ヨガをしてみることにしました。
海を見下ろす芝生の上でのヨガ。自然を全身で受け止め、体のすみずみまでエネルギーがチャージされていくようです。 考えてみたら、この景色自体も数百年、数千年変わらない小田原の宝物。目の前に広がるオーシャンブルーに、かつての旅人たちも癒されてきたに違いありません。
最後はエステで一日の疲れをとり、日ごろ溜まったストレスをケアします。 瞑想状態のなか浮かんでくるのは、楽しかった今日の思い出。一つひとつの貴重な体験をふりかえり、しっかりと噛みしめることが自分の糧になる。それも、旅の醍醐味です。
内面と向き合うことで得られる、発見や成長
時間を忘れて没頭できる、小田原の伝統文化体験。それは、自分自身とゆっくり向き合う、貴重な機会でもありました。穏やかな気持ちで自分の内面と対話し、心を磨く。ふだんはなかなか持つことのできない、贅沢な時間です。そこには忙しい都会生活の中では得られない発見があり、自分を成長させてくれることでしょう。
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