潮の香りが漂う海沿いの商店街

駅を出ると手前に「シーパルピア女川」、奥に「地元市場ハマテラス」がある

仙台駅から電車に乗り2時間ほどでJR女川駅に到着します。女川はリアス式の海岸線が美しい港町。駅から海に向って伸びる遊歩道に、「シーパルピア女川」、「地元市場ハマテラス」という商店街が並び、多くの人が訪れる観光スポットとなっています。   潮風を感じながら海が見える方へ歩いていくと、左手に「地元市場ハマテラス」が見えてきます。そのなかに「三陸石鹸工房KURIYA」はあります。   震災後に南三陸に移住したオーナーの厨勝義(くりやかつよし)さんは、 “地元の若い女性たちが働きたくなる場所を作りたい”“地域を活気づけたい”という思いから、石けん事業を2014年春にスタートさせました。

作業風景を見られることも

ガラスの扉を開けて一歩足を踏み入れると、店はハーブや柑橘系のアロマに包まれています。大きなガラス窓から陽が差しこむ明るい店内の奥には、オープンキッチンのような工房が併設されています。

宮城県の自然の恵みで作った四角い石けん

材料は、はちみつやわかめなど食べられる素材がメイン

大きな白いテーブルには、黄色やピンクの淡い色あいがキュートな12種類ほどの石けんが並びます。石けんの形と言えば、長方形をイメージしますが、こちらはコロッとした３cmほどの正方形。まるでサイコロのような形が可愛いと評判です。   「三陸石鹸KURIYA」で使われている素材の多くは、宮城県産の天然素材を練り込んだもの。石巻産の無農薬ササニシキの米ぬかや南三陸で採れた海藻のあかもく、宮城県の醸造所「秋保ワイナリー」のワインなど石けんの素材としてはめずらしいものを使っています。 これらの12種類の定番商品のほかに季節の限定商品も展開。この日は三陸沿岸の名産物ほやのパウダーが入った石けんが並んでいました。

甘くスパイシーな香りがする「カカオ」

石けんに使われる基本の材料はとてもシンプル。オリーブオイルやココナツオイル、パームオイル、水、水酸化ナトリウム、そしてラベンダーやイランイランなどのエッセンシャルオイルだけ。「香りを楽しむ石けん」をコンセプトに作っています。

小さくてかわいい♪ スイーツみたいなパッケージ

手づくりアロマ石けん。「3個セット」(1300円)、「6個セット」(2400円)、「9個セット」(3200円)

「手づくりアロマ石けん」は３個セットから購入可能。12種類以上のカラフルな石けんから、好みのものを選びましょう。選んだ石けんは専用のボックスに詰めてくれます。ひとつひとつ区切られた箱に納まると、まるでチョコレートのよう。海の色をイメージさせるさわやかな水色のパッケージと、小さく四角い石けんの可愛らしさがギフトにぴったりと評判になり、ウェディングの引き出物としてオーダーする人も多いそうです。

ドライブ中も石けんのアロマでリフレッシュ

「石けんポプリ」(900円)

車を使うことの多い厨さんが思いついた「石けんポプリ」もおすすめです。芳香剤として、車の中に置いておくと、車内がエッセンシャルオイルの香りで満たされます。 小さくカットしたさまざまなアロマの石けんをレースの袋にミックス。香りはペパーミント系、ラベンダー系、オレンジ系の3つを用意しています。リラックスしたいとき、眠気を飛ばしたいときなどシチュエーションに合わせて使い分けるのも良いですね。

ワークショップは2名以上から受付。1人3000円。要予約

事前予約でオリジナルソープが作れるワークショップも開催。材料を計量して、エッセンシャルオイルと好きな素材を選び、ボールやハンドブレンダーを使い混ぜ合わせます。まるでお菓子作りのように石けん作りが楽しめると好評です。

新しい女川みやげとして話題の、コロコロ可愛い手作り石けん。 週末になるとたくさんの観光客でにぎわう「シーパルピア女川」と「地元市場ハマテラス」を訪れた際には、「三陸石鹸工房KURIYA」に立ち寄ってみませんか？