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2017.06.30
具がごろんと入ったカレーの名店がリニューアル。横浜・伊勢佐木町「アルペンジロー 本店」
「ALPIN JIRO(アルペンジロー) 本店」は尾瀬戸倉のスキー場でロッジを経営していたオーナーが、1985年に横浜でオープンしたカレーの名店。鉄のソースパンに大きな具がごろんと入ったカレーを飯ごうのライスとともに食べると、気分はすっかり山ごはんです。

1週間煮込んだルーと素材の味を大切にした具
お客さんの7割は女性。カウンター席は一人でも気兼ねなく過ごせる
横浜市営地下鉄ブルーライン「伊勢佐木長者町駅」または「阪東橋駅」から歩いて、どちらも約5分。大通り公園に面した通りに「アルペンジロー 本店」はあります。 店内はテーブル席とカウンター席に分かれています。天井の梁からランプが下がるテーブル席は木製インテリアで統一され、山小屋のような落ち着いた雰囲気。一方、オープンキッチンを囲むカウンター席は調理の様子を目の前で眺められ、活気を感じられます。
インド料理のエッセンスを取り入れているので、こちらのお店ではカレーをカリー(kari)と表記
オープン当時、カレーといえば小麦粉を炒めてルーを作るとろみのある欧風カレーが一般的でした。そこでオーナーは小麦粉を使わず、インドカレーで使うスパイスを多用。煮込んでは漉して寝かすを繰り返し、さらっとした口あたりのスープ状のルーを作りました。 また、具のお肉や魚介、野菜は煮込まず、別々に調理し、鉄のソースパンの上でルーと合わせて完成させることに。それによって素材の旨味をしっかりといかすことができ、肉料理や魚料理をカレーソースで味わうような感覚で楽しめるのです。

具によって風味が変わる味わい深いスープ

ステーキカリー「横浜豚やまゆり」(1580円)。野菜はにんじん、いんげん、じゃがいも
おすすめはステーキカリーの「横浜豚やまゆり」。注文ごとに豚肉をフライパンとオーブンで二度焼きし、ふっくらジューシーに仕上げます。野菜は食感や旨味を十分に楽しめるように大きめ。ルーを注いで沸騰させたソースパンでアツアツのままテーブルに運ばれます。 スープを一口飲むとスパイスの風味がまろやかに広がり、後から辛味がじわじわ。豚肉はやわらかくて噛むほどに旨味が感じられ、カレーの風味でコクがより深まります。ボリュームはあるものの、ルーに小麦粉や油を使っていないのでお腹にあっさりおさまりますよ。
「海の幸」(1520円)。甘口「野毛山」、標準「富士山」など辛さは山の高さで表現
バリエーションカリーの「海の幸」はワイン蒸しにした旨味あふれる白身魚、タコ、イカなどがごろごろ。スープにも魚介の旨味がたっぷり溶け込み、メニューごとに風味ががらりと変わるのも味わい深いところ。辛さも6段階から選べ、いろいろと試したくなります。

リニューアルで人気店の特製スイーツを新提供
左から時計まわりに「苺タルト」「モンブランパイ」「アルペンロール」
こちらのお店は2017年4月にリニューアル。それに合わせてメニューにスイーツが加わりました。横浜元町で行列がたえないパウンドケーキ専門店「パティスリーパブロフ」に特別に作ってもらっている限定ケーキで、カレーを食べた後の口直しにぴったりと評判です。 また、同じく3月には本店と異なるメニューをそろえた横浜元町店もオープン。横浜を訪れた際には、カレーの名店「アルペンジロー」の味を楽しんでみてはいかがでしょう。

アルペンジロー 本店
アルペンジロー ホンテン
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森田奈央 撮影:彌永浩次
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