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2018.03.14
春の海に誘われて鳥羽めぐり♪ 海鮮グルメを楽しみ水族館や真珠の島へ
どこか懐かしさが残る海沿いのまち「鳥羽」。伊勢エビや牡蠣、アオサやわかめなど海の幸が味わえるだけでなく、鳥羽の話題や歴史を知るテーマパークもあります。穏やかな鳥羽湾に囲まれた近鉄&JR鳥羽駅を中心地としたエリアに、海女のいる漁師町で知られる南鳥羽エリアを訪れるなら、春から夏がおすすめです。

ジュゴンやラッコに癒される「鳥羽水族館」

鳥羽水族館に入ってすぐの大水槽
飼育種類数が日本一。約1200種3万点もの海や川の生きものを飼育し、ジュゴンに会える日本で唯一の水族館です。2017年、入館して30年というアニバーサリーイヤーを迎えたジュゴンのセレナ。つぶらな瞳でゆったりと泳ぐ姿を見れば、誰もが笑顔になります。 ほかにも、人工哺育で育ったスナメリの名前を公募し、ココロに決定するなど話題に絶えない水族館。ラッコのお食事タイムやアシカショー、セイウチパフォーマンスショーなどライブ感満載のショーはいつも人気が高く、またジャングルワールドや極地の海などテーマ別に分けられた12のゾーンを、順路を気にすることなく好きなように見てまわれるのも特徴です。

人魚伝説のモデルとして親しまれてきたジュゴンに、色彩豊かな大水槽の熱帯魚。楽しいオットセイのショーも

ラッコのお食事タイムは1日3回
春は期間限定のイベントもあります。 3月17日(土)~4月8日(日) 「Toba Saqurarium水中の花フェスタ」。 ハナダイやサクラダイといった春を連想させる華やかな生きものなどを展示する「昼の桜」、暗い部屋で蛍光サンゴが光り輝く「夜桜」を企画展示室でみることができます。有料イベントとして、毎週土曜日13時30分~現代風海藻押し花(海藻ハーバリウム)体験教室もありますよ。 また、4月21日(土)~5月6日(日) 「GWフォトジェニック水槽」。 好きなイラストや文字を水槽に描き自分だけの水槽をつくり撮影ができる、SNS 映えスポットが期間限定で登場します。
鳥羽水族館
トバスイゾクカン

真珠の素晴らしさを再発見する「ミキモト真珠島」

ミキモト美術工芸品に触れられる2階
海の贈り物、真珠が生まれたのは鳥羽から。1893(明治26)年、御木本幸吉により世界で初めて真珠の養殖に成功した場所には、真珠のすべてがわかる真珠博物館があります。少なくとも約4年かかる養殖の方法を映像やパネルなどで詳しく語るだけでなく、2階には世界中の人々を魅了した真珠のジュエリーを、天然真珠時代と養殖真珠発明後の時代に分けて解説。ため息がでるほどの美術工芸品の展示もあります。また島内には、御木本幸吉記念館、パールプラザに、縁結びスポットの球の宮、ハート型の石などもあり、海に囲まれた風景とともに散策も楽しめますよ。

王冠を彩る美しいパールに圧倒されるパールクラウンも展示

養殖真珠と深い関わりのあった海女の実演を行う
真珠博物館では企画展も開催。 ~3月31日(土) 「にっぽん真珠ヒストリア~白珠は何処に~」 日本での人と真珠の関わりを歴史とともにひも解く展示。正倉院の「螺鈿紫檀五絃琵琶」をモデルに2007年に制作された「真珠宝飾五絃琵琶」も特別展示。 4月21日(土)~2019年3月31日(日) 「1908年の真珠採り」 養殖真珠が登場する前、真珠はどこで、どのように採取されていたのかをテーマに、ペルシャ湾、スリランカのマナール湾など世界各地で採取されてきた天然真珠と人との関わりを紹介。
ミキモト真珠島
ミキモトシンジュシマ

鳥羽の魚介たっぷりパスタを味わう「Cuccagna鳥羽店」

前菜と自家製パン、コーヒー付きパスタランチセット。写真は「伊勢海老のペスカトーレ(半身)」
地元の人に愛されるイタリアンレストランは、県内に4軒ある「Cuccagna(クッカーニャ)」の1号店。客船デザイナーによる2階建ての一軒家で、秋田杉の1枚板を使うカウンターや螺旋階段などが印象的です。ランチは、15種以上からパスタが選べる「パスタセット」(1400円~)。鳥羽産の旬魚や牡蠣、蛸に、伊勢鶏、松坂牛など地産地消を心がける素材をメインに、トマトやトマトクリーム、クリーム、オイルとソースもいろいろあります。

窓の配置が顔にみえてかわいいと人気
春からは、香り良き新物のアオサを使うパスタが種類豊富に登場し、三重県産小麦のニシノカオリによる生パスタを使ったメニューが人気です。 陽光差し込む2階席が好評で、ゆったりとランチ時間が楽しめます。
Cuccagna鳥羽店
クッカーニャトバテン

港町で大人の本格クレープが楽しめる「KILLIBILLI」

鳥羽の柑橘やまとたちばなの皮を使うホットオレンジソースに、グレープフルーツなどをのせた「クレープシュゼット」(750円)
イートインもテイクアウトも可能なクレープカフェ&バー「KILLIBILLI(キリビリ)」。さっくりもっちりで厚めの、生地自体がおいしい焼きたてクレープが、年齢層問わず地元の人から支持されています。その秘密は、三重県産小麦のあやひかり、新鮮な南伊勢のこだわりたまごに、バターや牛乳などをたっぷり使うこと。シンプルながら生地の味と香りが際立つクラシッククレープなどに、春なら桜餅クレープといった期間限定メニューもあります。

温かみがあるスタッフによる手づくりの店内
また、アイスやホイップクリームがたっぷり付くスペシャルクレープと全約20種は、どれにしようか迷いますよ。
KILLIBILLI
キリビリ

地元の食材を使うおみやげが集結する「鳥羽マルシェ」

10月から翌年の6月まで販売する牡蠣の加工品「オイルスター」(860円)に、「レッドパールジャム」(600円)が人気
農水産物直売所と地産ビュッフェレストランがある、鳥羽駅前の施設。あらしま朝市や今浦朝市、国崎おいない朝市といった、とばみなと朝市で販売する水揚げしたばかりのワカメ、アカモク海苔佃煮などの加工品。地元産苺のレッドパールによるイチゴジャムやドライフルーツなど。地元で生産される新鮮な旬の農水産物から加工品、惣菜までを産直ならではの価格で販売しているので、おみやげ探しにおすすめです。

海産物を中心に鳥羽の加茂牛なども扱う
また、店内には生け簀があり、鳥羽湾で水揚げされた新鮮で活きの良い魚介を販売。さざえやあわび、伊勢えび、鯛などを買って+300円払えば、その場でさばいて刺身にしてもらうこともできます。海を見ながらウッドデッキにでて、旬の味を楽しんでみませんか。
鳥羽マルシェ
トバマルシェ

女性の願いをひとつ叶える「石神さん」をお参り

二礼二拍手をして願い事を唱えて
鳥羽駅周辺の中心部から南へ。海女と漁師のまち「相差町(おうさつちょう)」は、日本一海女さんの多い町で知られる、いま人気のスポットです。必ず訪れたいのは、海を見下ろす高台の森の中にたたずむ「神明神社」。境内には、薬師如来立像などを安置する朝福寺や長寿守りの楠の木を祀る長寿館など見どころはいろいろありますが、神社の参道に海女が古くから信仰してきた「石神さん」があります。

「願い守り」(800円)は海女さん手づくり
正式には「石神社」と呼び、神武天皇の母である玉依姫命が祭神。相差町の海女が海に潜る時の安全と大漁を祈願してきたといい、今では女性の願いをひとつ叶える神様と伝えられ、年間20万人もの参拝客が訪れています。

表はパールの形をしている絵馬。裏面に感謝の気持ちを書いて
無料の祈願用紙に願い事を一つ書いて、お参りをしながら、その願い事を伝えて、用紙を願い箱に入れます。そして、もし願い事が叶ったら、お礼参りをするのが習わしです。お礼参りの時には、こちらも無料の絵馬に感謝の気持ちを書いて奉納しましょう。 成就することが多いと言われ、毎年訪れている女性も増えているそうです。石神さんは今、願いが叶う確率が高いスポットとして全国的に人気です。
神明神社(石神さん)
シンメイジンジャ イシガミサン

天草100%スイーツでひと息「海女の家・五左屋」

築80年ほどの民家を改装
石神さんへ続く坂道の参道途中にある古民家。1階は、海女の暮らしを垣間見る部屋があったり、鳥羽の特産品を扱う「SHOP海女の家」があります。海女がとってきたアオサや天草に、海女が磯着に魔除けのまじないとして記してきたセーマン・ドーマンを書いた商品などおみやげ品がいろいろあります。

相差町風できなこか、牡蠣ポン酢かを選べる「ところてん」。セーマンドーマンを描くタオルなどオリジナル商品をおみやげに
2階は、休憩コーナー。海女がとってきた天草を洗い掃除をしてから煮詰めて丁寧に仕上げる「ところてん」(300円)が味わえます。
海女の家・五左屋
あまのいえござや
南鳥羽エリアの相差町まで足をのばせば、鳥羽らしい海女文化にも出会えて、この地をより楽しめます。まずは、鳥羽駅周辺を楽しんでからか、それとも最初に南へ出向いてから北上するのかは、宿泊場所を決めてから選ぶのがおすすめです。春から夏にかけて、のんびりとした海沿い時間を楽しみましょう。 風光明媚な海の風景や、愛らしい海の動物、そして海の恵みの数々。春だからこその楽しみ方もいっぱいです。今後、鳥羽市では、季節ごとに108の楽しみ方を提案していく予定とのこと。ますます海辺のリゾートとしての魅力がアップしそう。ぜひお出かけしてみてくださいね。
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土井淑子 写真:鈴木誠一
鳥羽市観光協会

春の鳥羽で、あなただけのフォトジェニクなスポットを探してみませんか? 鳥羽市観光協会のサイトでは、季節のおでかけ情報を発信中。特集コンテンツ「春の鳥羽でしたいこと108」も公開予定です。お出かけ前に、ぜひチェックして見てくださいね♪
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