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2018.07.13
手筒花火の翌日は盛大な打ち上げ花火大会。[豊橋祇園祭/愛知県豊橋市] by ONESTORY
「日本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに47都道府県に潜む「ONE=1ヵ所」の 「ジャパン クリエイティヴ」を特集するメディア「ONESTORY」。 ONESTORYでは、3年かけ、たった1枚の花火の写真を撮る花火写真家・金武 武氏の連載「『ONESTORY』for 100STORY 金武 武が伝えたい日本の花火100」を公開中。 今回は、7月21日(土)、7月22日(日)に開催される愛知県豊橋市の「豊橋祇園祭」をご紹介します。
地元の男衆によって打ち上げられる華やかな花火たち。

川舞台で各町内の氏子が花火の準備をしています。
手筒花火が奉納される吉田神社の脇を流れる豊川河畔を会場として行われるこの花火大会は、手筒花火同様に吉田神社の氏子の男衆の手によって打ち上げられます。これは全国的にも類を見ないケースだと思います。打ち上げに従事する男衆は事前に講習を受け、火薬を扱い、花火を打ち上げるための資格を取得します。
日ごろの職業はまちまち、でもこの日だけは花火師になる。

豊川の河川敷が打ち上げ花火会場です。
打ち上げ場所は幅広く、ワイドスターマインは時に音楽とともに楽しく盛大に繰り広げられます。花火の打ち上げプログラムは町内ごとに進められます。吉田神社の氏子である八ヶ町と呼ばれる八つの町の男衆が、それぞれ自分たちの町内のプログラムにある花火を、自らの手で打ち上げ進行していきます。日ごろは会社員や商店の店主、あるいは役所の職員など様々な職業の男衆が一致団結し見事な花火を打ち上げます。少し離れた吉田城の方角からも単発花火がゆっくりゆっくりと常に打ち上げられています。地元豊橋市の豊橋煙火さんが大型プログラムの打ち上げと監督を務めます。
なかなか見ることができない金魚花火。

川面で輝きながら本物の金魚のように泳ぐ金魚花火。
もうひとつの大きな特徴は、川舞台と呼ばれ豊川に浮かべられる花火打上台船です。小型の台船が町内ごとに浮かべられており、時には町内ごとに、時には八ヶ町全体が力を合わせて一緒に打ち上げます。台船上では手筒花火の放揚(ほうよう)も行われ、前日の吉田神社境内での放揚とはまたひと味違った風情を感じさせてくれます。川舞台では、近年なかなか見ることができなくなった金魚花火も打ち上げられます。男衆が川舞台で点火した金魚花火を一つひとつ川に投げ入れると、花火は川面をチカチカと輝きながらあたかも金魚が泳いでいるかのように可愛らしくスイスイと動き回り、観客たちを楽しませます。最後は明るい火花を散らしながらパチンとはじけます。

川舞台での手筒花火。
豊橋市には「稲荷寿し」で有名な『壺屋』というお弁当屋さんがありますが、花火大会の日には手筒花火弁当もお勧めです。パッケージには手筒花火をあしらい、2段重ねのお弁当箱にはおかずの段と打ち上げ花火をイメージした海苔巻きの段があり、見た目も楽しいお弁当です。もちろん味も美味しいですよ。

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