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2018.09.02
レモンライムや赤しその自家製ネクタルソーダがさわやか。渋谷の喫茶店「Tokyo Kenkyo」
「Tokyo Kenkyo(トウキョウケンキョ)」はコーヒーもごはんもおいしくて、居心地のよい喫茶店。看板メニューはフルーツを漬け込んだ自家製シロップで作ったネクタル。ソーダで割るとほんのり甘くてさわやか。料理とも相性がよく、ほっとひと息つけますよ。
気軽に立ち寄ってくつろげる喫茶店
表通りより入った静かな通り。鉢山町交番前交差点のそば。
「Tokyo Kenkyo」は、渋谷駅、代官山駅、神泉駅、どこから歩いても10分くらい。オフィスビルや住宅が混在する南平台にあります。 家具店だった建物の2階、3階、屋上を改装。スタッフが自分たちの手で作りあげた部分もあるという店内は、むきだしの鉄筋とナチュラルな素材が印象的なシンプルながらも、温もりのある空間。オーナーこだわりのビンテージ椅子も座り心地がよく、くつろげます。
2階はカウンターとテーブル席。屋上のテラス席は貸切でバーベキューを楽しむことも
店名のKenkyoとは、謙虚のこと。料理でも接客でも何に対しても謙虚な気持ちで取り組もうという思いが込められています。お客さんの目線でどういうメニューがあったら嬉しいかなど、常にスタッフが意見を出し合い、お店作りを行っているのだそうです。
3階は広いテーブル席。1人で訪れ、ゆっくりと過ごしていく人も多い
オープンは朝8時から。近隣の人々がトーストやおにぎりのモーニングメニューめあてに訪れます。ランチにはサンドイッチ、スパゲティ、和定食などのプレートがあり、内容は週替わり。ナポリタンやピラフ、ドリアといった、いわゆる喫茶店メニューも揃っています。
ネクタルをソーダと合わせてネクタルソーダに
フルーツは質のよいものを仕入れ、夏はパインや甘夏、秋は梨やプルーンなどもシロップに
看板メニューは、ネクタル。新鮮なフルーツと体にやさしいてんさい糖のみで漬け込んだ自家製シロップでつくるドリンクです。定番のシロップはレモンとライム、グレープフルーツ、生姜、キウイの4つ。ほかに季節のものが4〜6つと、種類豊富に楽しめます。
「高圧無糖炭酸」(250円)+「黄緑の檸檬とライム」(300円) 。エディブルフラワーが添えられる
シロップを割るドリンクのベースは、ソーダ、ミルク、くず湯の3つ。春から秋にかけては清涼感いっぱいのソーダ、冬はからだが温まるくず湯を選ぶ人が多いのだとか。どのネクタルも、フルーツ本来の味や香りが濃厚。熟成された自然の甘みが伝わってきます。
「高圧無糖炭酸」(250円)+「赤紫蘇」(450円) 。季節のものはなくなり次第終了するものも
おすすめは「黄緑の檸檬とライム」のネクタルソーダ。フレッシュでさっぱり、甘すぎることなく、大人っぽい味わいです。季節ものの「赤紫蘇」は香りがよく、甘酸っぱくて後味すっきり。ソーダも口あたりがやわらかいので、心地よく喉をうるおしていきます。
注文を受けてから1つ1つ作るサンドイッチ
「極厚の豚ヒレサンド」(1380円)。カリカリのフライドポテトもじゃがいもの味が濃厚
ネクタルソーダの味に合うように、手間ひまかけて作っているサンドイッチも看板メニュー。おすすめの「極厚の豚ヒレサンド」は、参宮橋の人気店「タルイベーカリー」の食パンをカリッと焼き、ほどよく火を入れたヒレカツとキャベツをはさんだシンプルなもの。 両手でつかんで口を大きく開けて食べると、まず気づくのはパンの小麦の甘み。歯がサクッと入るカツのやわらかさと肉の旨みも感じられます。甘辛味のオリジナルソースがそれらすべてをうまくまとめていて、ネクタルソーダと合わせると手が止まらなくなります。
食器もスタッフが自分たちで選び、販売も行っている
サンドイッチは「自家製バジルソースのたまごサンド」(880円) や「マッシュポテトと揚げ野菜サンド」(1080円)など、全部で8種類。渋谷や代官山をおさんぽする際には立ち寄ってサンドイッチをいただきながら、涼しげなネクタルソーダで喉の渇きを癒しませんか?
TOKYO KENKYO
トウキョウケンキョ
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森田奈央 撮影:彌永浩次
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