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2018.09.15
パステルカラーの茶器がかわいい♪ 陶芸体験もできる常滑焼のお店「TOKONAME STORE」
名古屋から電車で約30分の常滑は焼物の産地。中世からの歴史がある常滑焼は日本六古窯(ろっこよう)の1つにも数えられます。今回は、常滑焼に新しい風を起こす「TOKONAME」ブランドの器が並ぶストアをご紹介。ワークショップ小屋やコーヒースタンドも併設された、いろんな楽しみ方ができるお店です。
常滑焼の今を発信するフラッグシップストア
常滑の街なかにある、大型の倉庫を改装した店舗
名鉄常滑駅から徒歩10分、赤い屋根と大きなロゴが目を引く倉庫が「TOKONAME STORE」です。 ここは創業52年の窯元・山源陶苑が運営するフラッグシップストア。 倉庫の中には白い小屋が3つあり、それぞれストア、コーヒースタンド、ワークショップ小屋に分かれています。
白い小屋が3つ並んだ店内。奥がストア、左がスタンド、右手前がワークショップ小屋になっている
常滑焼の“伝統を更新する”TOKONAME
ショールームのようにディスプレイされたストア
ストアには、山源陶苑が手がけるブランド「TOKONAME」と「MOM Kitchen」の陶器が並びます。 とくに人気なのが、淡いパステルカラーの茶器シリーズ「TOKONAME TEA FAMILY」。あまりに好評のため生産が追いつかず、現在はここ「TOKONAME STORE」でしか購入することができない貴重な商品です。
「TOKONAME TEA FAMILY CUP03」(各1620円)「PLATE01」(各1620円)
TOKONAMEブランドのコンセプトは“伝統の更新”です。2014年に発表されたTEA FAMILYは、地元の白泥土や、釉薬をかけない土肌の仕上げなど、江戸時代から続く常滑急須の伝統と技術を受け継ぎながら、現代にふさわしいデザインや用途へ刷新して話題になりました。 2017年には第2弾として、古くから常滑で作られてきた甕(かめ)をベースにした「TOKONAME CROCK」も登場。発酵食のプロや愛好家からの絶大な支持を集めています。 これからも“伝統の更新”を続けていくというTOKONAMEブランドの、今後の展開にも要注目です。
「TOKONAME CROCK」(各7560円)容量4.5L
コーヒーを飲みながら、器の手触りを感じて
「コーヒー」(450円)
TOKONAME STOREの楽しみは、お買い物だけではありません。併設のスタンドでは、TEA FAMILYのカップでドリンクを提供しており、実際の使い心地を試すことができます。土肌の器の繊細な手触りを感じながら、地元の焙煎士が手がけたこだわりのコーヒーでひと息つきましょう。
型や色を選んで気軽に陶芸体験
陶芸体験ができるワークショップ小屋は広々としたスペース
さらにワークショップ小屋では、陶芸体験を楽しむこともできます。「たたら成形」という技法で、気軽にすてきな器作りが体験できますよ。
初心者でも作りやすいのが「たたら成形」の魅力
作り方はとっても簡単。まず選んだ型に板状の粘土を押し当て、不要な部分をカットします。ローラーや型抜きなどを使って表面に好きな装飾を施したら、型から外してフチを整えて完成。ひと月後に焼き上がった器が届けられます。
陶芸体験は11:00〜12:30、13:00〜14:30、15:00〜16:30、17:00〜18:30の4回。ベーシックプラン3240円(+送料)。予約が望ましいが空きがあれば当日受け付けも可
選べる型は自社ブランド「MOM Kitchen」で実際に使われているもの。種類が豊富で、色も6色から選べます。体験を楽しむだけでなく、長く使えそうな好みの器を作れるのもうれしいですね。 見て触って味わって、陶芸体験もできるTOKONAME STOREで、常滑焼の奥深さに触れてみませんか。
TOKONAME STORE
トコナメストア
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松岡亜希 写真:保志俊平
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