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2018.09.21
歴史感じる城下町・会津若松でさんぽ&地元のおいしいもの探し
幕末に戊辰戦争の舞台となってから、今年で150年を迎える福島県会津若松市。城下町の面影が残る街をのんびりとさんぽしながら、地元のおいしいものも味わってみませんか。夏から公開が始まった「福西本店」の歴史的な建物をはじめ、郷土料理を気軽に楽しめるお店などをご紹介。
江戸時代から続く商家の屋敷を公開。新名所「福西本店」
大正3年(1914)完成。入館料300円。通りに面した「店蔵」には会津のみやげものを集める
世界的な細菌学者・野口英世が書生として住みこみ、医学を学んだ場所「野口英世青春通り」には、歴史的な建物が点在。今夏からは問屋業などで財をなした大商家「福西本店」の蔵や住まいが公開されています。 見どころは大小8棟の店蔵や座敷蔵、母屋をつないで一つの建物とし、重厚で瀟洒な美しさを導きだしたつくり。大正14年(1925)のパリ万国博覧会に出展されたと伝わる飾り棚など、貴重な工芸品や美術品にも目を奪われます。
福西本店
フクニシホンテン
黒漆喰の蔵「福西本店 炭蔵」でお得感のあるランチを
「ミニとり天丼と吟醸そば」は980円。店内は洗練された落ち着きのある空間
「福西本店」の敷地には、炭蔵を改装した炭火焼料理のお店「福西本店 炭蔵」もあります。ディナーでは新鮮な魚貝や肉、野菜の旨みをふっくらと閉じこめた炭火焼をぜいたくに楽しめる一方、ランチでは会津名物のそばのメニューを気軽にいただくことも。 おすすめの「ミニとり天丼と吟醸そば」は、やわらかいブランド地鶏「ふくどり」と香り高いそばを味わえるほか、お味噌汁と惣菜のビュッフェも付きます。
福西本店 炭蔵
フクニシホンテン スミグラ
会津のよいものが手に入るアンテナショップ「駅カフェ」
なつはぜの実の果汁と会津産はちみつでつくったサイダーは324円。右写真は七日町通りの建物
レトロな洋館や木造和館、店蔵が並ぶ「七日町通り」は、会津の伝統工芸品の漆器や絵ろうそくなどのお店を見てまわるのが楽しい人気スポット。 JRの無人駅「七日町駅」に併設された「駅カフェ」にも、地元の手しごとや食づくりから生まれたものが揃っています。磐梯山の伏流水でいれた「水出し珈琲」や甘酸っぱい果実からつくられた「なつはぜサイダー」を飲んで、ひと休みすることもできますよ。
駅カフェ
エキカフェ
郷土料理と地酒をゆったりと。「彩喰彩酒 會津っこ」
店内は和の居ごこちのよい雰囲気。掘りごたつや座敷、カウンター席でくつろげる
戊辰戦争で難攻不落といわれた「鶴ヶ城」から歩いて約10分。城下町の名残である石垣「甲賀町口郭門跡」の隣にたたずむ「彩喰彩酒 會津っこ」は、地元の人も通う会津地鶏と郷土料理のお店。 旨みが濃厚な会津地鶏のメニューは、串焼き盛り合わせやオムレツなど約15種類(450円〜)。郷土料理のにしんの山椒漬けをオリーブオイルで炒め煮したあつあつのアヒージョもお酒が進みます。ぜひ、地酒の飲みくらべセットも試してみて。
彩喰彩酒 會津っこ
サイショクサイシュアイヅッコ
おみやげには起き上がり小法師の笹餅「会津 ささ姫」を
ささ姫本舗の「会津 ささ姫」(5個入り1000円)。笹の葉を開けると起き上がり小法師が顔をのぞかせる
会津の郷土民芸品として有名な「起き上がり小法師」や「赤べこ」。鶴ヶ城の入口にある「鶴ヶ城会館」など、市内約10ヶ所では絵付け体験ができ(要予約)、楽しい思い出とともに持ち帰れます。 また、JR会津若松駅そばの「会津バス 若松駅前バスターミナル」売店で販売している「会津 ささ姫」も、おみやげにいかが。甘さあっさりのこしあんを包んだしっとり餅の笹の風味がよく、起き上がり小法師のやさしい表情にだれもがほっこりしてしまいますよ。
会津バス 若松駅前バスターミナル
アイヅバス ワカマツエキマエバスターミナル
*** いかがでしたか? 戊辰150周年の会津若松では、10〜11月には「鶴ヶ城紅葉ライトアップ」、11月3日(土・祝)には全国の花火師が集結する花火大会などのイベントも開催されます。ぜひおでかけください。
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森田奈央
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