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2015.11.26
プロジェクションマッピングやカフェも。高尾山のすべてがわかる「TAKAO 599 MUSEUM」
2015年8月に高尾山のふもとにオープンした「TAKAO 599 MUSEUM(タカオ ゴーキューキューミュージアム)」。洗練されたデザイン空間で、高尾山の四季の移り変わりをプロジェクションマッピングで映像体験したり、草花や昆虫の自然のままの姿を観賞したり、新感覚の美しい展示を楽しめ、高尾山の魅力を再発見できます。
参道から少し入ったところにあります
都心から電車に乗って約50分でアクセスでき、“世界一登山客の多い山”といわれる高尾山。最寄りの京王線高尾山口駅に着くと、2015年4月にリニューアルした建築家・隈研吾氏デザインの駅舎に迎えられ、内外装に使われているスギ材のいい香りが鼻をくすぐります。 その駅舎から案内川に架かる青葉橋と高尾橋を渡って高尾山参道に入り、左側に見えてくる大きな建物が「TAKAO 599 MUSEUM」です。高尾山口駅からは徒歩4分、高尾山ケーブルカーの清滝駅からは徒歩2分の距離で、高尾山へこれから登る人も、帰ってきた人も、気軽に立ち寄れます。
高尾山の自然について知りましょう
「TAKAO 599 MUSEUM」の館内は天井が高く、とてもシンプルな空間です。窓からは自然光がふんだんに入り込み、明るく開放感に満ちています。 まず目に止まるのは、中央に並んだ16の展示台。一つひとつのぞいてみると、高尾山に生息する草花や昆虫、木の枝や実などが並べられています。
アクリル樹脂のなかにおさめられている草花は、まるで採集されたばかりのよう。いきいきとした姿を保っており、色も鮮やかなことに驚きます。 昆虫の展示もほかではなかなか見られないものがあります。チョウやカブトムシなどが飛び立つ瞬間をストップモーションで紹介している標本にはおもわずじっくりと見入り、昆虫たちの羽根の動きの繊細さにあらためて感心してしまいます。
高尾山は日本の昆虫三大生息地の一つで、約5000種類が棲んでいるといわれます。この地で発見されたというカミキリムシの「タカオメダカカミキリ」や、ガの「タカオシャチホコ」の標本も見られ、高尾山の自然の豊かさを実感できます。
自然が奏でる展示映像もすてきです
1本のブナの木が描かれた壁には、高尾山に棲むイノシシ、タヌキ、ムササビなどの動物や鳥の剥製が展示されています。そこへプロジェクションマッピングが投影され、高尾山の四季折々の自然の生態が音楽とともにつづられます。上映時間は、1時間おきに約7分ほど。一つの壮大なお話を観ているかのようなダイナミックな映像が展開され、一気に引き込まれてしまいます。
展示映像はほかにも、「高尾山マナー講座」「高尾山の歩き方」「発見! 高尾山の秘密」の3つが上映されています。これらにはお茶目で愛らしいキャラクターが登場。それぞれユーモアや工夫でいっぱいの映像が繰り広げられます。
木のやわらかさに心くつろぐカフェ
サイフォン高尾珈琲ブレンドとフロマージュケーキの「ケーキセット」(750円)
多摩産材のテーブルと椅子に座り、芝生の庭を眺めながらくつろげるカフェもあります。おすすめは、香りがよく、すっきりとした味わいの「サイフォン高尾珈琲ブレンド」(500円)。注文ごとに煎れて、サイフォンのまま提供してくれるのでおかわりも楽しめます。 地元八王子の「磯沼ミルクファーム」の牛乳を使ったフロマージュケーキ(400円)もおいしいと評判です。しっとりと舌ざわりのよいスポンジとやさしい味わいの生クリームが、食べると一体となって口の中で溶けていきます。 カフェのとなりにはミュージアムショップもあります。多摩産材の「木製定規」(400円)や展示映像のキャラクターの「ステッカー」(100円)などのオリジナルグッズもかわいらしく、お土産選びに迷ってしまいます。
「多摩産材 木製定規」
ミュージアムの名前の「599」は高尾山の標高です。まだ登ったことがない人も、登ったことがある人も、こちらを訪れて高尾山について知り、そのうえで登山するとより楽しく、新しい発見ができそうです。2015年10月には高尾山口駅のとなりに日帰り温浴施設もオープンしました。ぜひお出かけしてみてくださいね。
TAKAO 599 MUSEUM
タカオ ゴーキューキュー ミュージアム
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森田奈央
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