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2019.02.08
【東京】2/9-4/14|クマのプーさん展
はちみつが大好きな、気の優しいクマ「プーさん」は、いまから90年以上前にイギリスで生まれました。 物語の挿絵を手掛けたE.H.シェパードが、イギリスのヴィクトリア アンド アルバート博物館に寄贈した原画や資料などのコレクションを中心にして企画された初めての「クマのプーさん展」が、2月9日から渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されます。
作家の息子と、クマのぬいぐるみがお話のモデル
「プーを穴からひっぱり出す」、『クマのプーさん』第2章、E.H.シェパード、鉛筆画、1926年、V&A所蔵 © The Shepard Trust. Image courtesy of the Victoria and Albert Museum, London
世界中で愛されている「クマのプーさん」の物語は、作家・A.A.ミルンが、息子であるクリストファー・ロビンがクマのぬいぐるみ「プー」とその仲間、イーヨー、コブタ、カンガとルー、トラーを交えて遊ぶ様子から着想を得て生まれました。
子どもならではの世界観を捉えたストーリーと同じく、温かみのある挿絵も魅力。 E・Hシェパードの挿絵は、彼がミルン一家が過ごした森やクリストファーのおもちゃをスケッチし、シェパード自身の息子グレアムと、そのおもちゃのクマ、グラウラーからヒントを得て描かれたのだそう。
A.A.ミルン、クリストファー・ロビン・ミルンおよびプー・ベア、ハワード・コスター撮影 、1926 年 © National Portrait Gallery, London.
鋭い観察者で、どんなディテールにも気を配るシェパードは、ミルンと並んで、プーの生みの親でありました。 二人の父親の愛が注がれているから、「プーさん」の遊び心たっぷりの物語は、世界中で愛されているんですね。
原画でたどるプーと仲間たちの名場面の数々
今回の展覧会では、『クマのプーさん』と『プー横丁にたった家』などに描かれたシェパードの原画約90点が来日。プーと仲間たちの名場面の数々をたどります。 作品のもとになった貴重な資料や、写真・手紙なども展示。プーさん誕生の秘密に迫ります。
クマのプーさん波佐見焼染付そば猪口、ウォルト・ディズニー社のために製造、2014年頃、V&A所蔵 © Image courtesy of the Victoria and Albert Museum, London
『クマのプーさん展』は、昨年12月に、イギリス・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)で開催され、大変好評を博しました。 プーさんの冒険の名場面をぬくもりあふれる鉛筆画やペン画で見られるまたとない機会です。 ぜひ、会場に足を運んでみませんか?
クマのプーさん展
Bunkamura ザ・ミュージアム
03-5777-8600
ハローダイヤル
Bunkamura ザ・ミュージアム
ブンカムラ・ザ・ミュージアム
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朝光洋理
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