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2019.02.19
宝石みたいに麗しい「手織り果子」にうっとり♪ 京都四条烏丸「AWOMB こころみ」
さまざまな具材を自分好みに組み合わせる「手織り寿し」が大人気の「AWOMB(アウーム)」が2018年12月、四条烏丸エリアにオープンした「AWOMB こころみ」。京町家の空間で、坪庭を眺めながらここだけの「手織り果子」が楽しめますよ。
「AWOMB 烏丸本店」西隣の京町家
時を経て味わいを増した京町家に、白いのれんが映える
伝統とモダンを融合した空間
老舗呉服商が多く建ち並ぶ、京都随一の着物の街・室町エリアにたたずみます。室町通のひと筋西の新町通と蛸薬師通が交差する地点に建つ、築100年ほどの京町家。 のれんをくぐると、伝統的な京町家の特徴のひとつである細くて長い“うなぎの寝床”が現れ、奥へと進むと坪庭が待ち受けています。坪庭に面したカフェスペースは相席スタイル。大きな木のテーブルが据えられています。
1階のカフェスペース。2階もあり
看板メニューは「手織り果子」
「手織り果子」(1944円)
五感を使ってひと手間かける、そんな時間ごと楽しめる甘味メニューが「手織り果子」。 お菓子のはじまりは、はるか昔にさかのぼると木の実や干した果実であったことから、綴りは「菓子」ではなくて「果子」。その名のとおり、果物のフレーバーの寒天やこしあん、つぶあん、しろあんが、果物や木の実をまとっています。 端正な盛り付けは都の碁盤の目をイメージしていて、八ツ橋がのっているものが京都御所なのだとか。目の前の甘味ひとつひとつを紐解いていくと、長い時を紡いできた京都の奥深さを感じられます。
手織り果子のこころみ方
まずは、最中にのせて乳餡をかけるこころみ
食べ方は自由。クレープにくるんだり、最中の皮にのせたり、「乳餡」と称する白味噌のソフトクリームをとろりとかけたり。 乳餡は、残った具材を入れて冷やししることしていただくのもおすすめ。食べ方や味わいは無限大で、次はどんなこころみをしてみようかなと心が弾みます。
自分で抹茶を点てて、ほっこり
「手前点前」(864円)。抹茶は一保堂製
小さなミルを使って自分で豆を挽き、ハンドドリップする「手淹れこーひー」やお作法を気にせず自分で茶筅を使って抹茶を点てる「手前点前(てまえてまえ)」も。AWOMBのロゴをモチーフにした自家製のお茶菓子は、寒天からつくる琥珀糖。黒七味、にっき、薄荷(はっか)、ゆずなど季節替わりです。そのほか、ここだけで味わえるお食事として、お寿司「こころみすし」もありますよ。
お店で使用している器が並ぶ
静けさに包まれた店内は、空間のほの暗さと趣ある坪庭の輝く緑との対比も素敵です。店内には雑貨や美山のお茶などが並び、お店のメニューに使用されている器を購入することができます。
ひと手間かけていただくおやつの時間は、いつもよりぐんと印象深いひとときになりそう。京都でのとっておきの時間は、ぜひこちらで過ごしてみてはいかがでしょうか。
AWOMB こころみ
アウームこころみ
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佐藤理菜子 写真:小川康貴
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