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2019.03.27
自由に、華麗に、氷上を舞う “魅せる”スケートを楽しんで。浅田真央さんインタビュー
数々の世界大会やオリンピックで記録にも記憶にも残る演技を披露し、日本中を熱狂させてきたフィギュアスケート元世界女王の浅田真央さん。引退後の現在はプロフィギュアスケーターとしてツアーで全国を精力的にまわっています。今回は浅田さんに、競技とはまた違ったフィギュアスケートの「アイスショー」の魅力、そして現役時代や引退後の思いについて伺いました。

プロフィール
浅田真央(あさだ まお)/愛知県出身。5歳でフィギュアスケートを始め、才能が開花。数々の国際競技会で優勝し、2010年バンクーバーオリンピックでは銀メダルに輝く。2017年引退後はプロフィギュアスケーターとして活動中。
競技とは違う自由さが魅力。アイスショーの見どころ
フィギュアスケートが技や演技で得点を競うスポーツであるのに対して、アイスショーは見にきてくださったお客様を楽しませるためのエンターテインメント。1番の違いは、ルールがなく「自由」なところです。 選手時代は戦略や自分の目標、得点や順位への意識…、いろんなものに縛られていました。でも、プロになってからは自由なスケートに変わりました。自分がのびのびと楽しんで滑ることができていると、それがお客様にも伝わりますし、「魅せる」スケートに変わりましたね。スケートが純粋に好きだった昔の自分に戻っているなと感じます。

構成の組み立て方も競技とショ―では全く違います。アイスショーの場合は、見ている方が飽きないように、曲の順番も同じジャンルのものをなるべく繋げないようにします。それから、競技と違って一人で滑るわけではないので、それぞれがどこで動きをあわせて、どこで交差して、どこで離れるかなど、チームとしての構成も意識します。また、映像を使った演出や、照明、小道具、衣装替えなども、競技とは違ったアイスショーならではの見どころですね。
浅田真央づくしのショー。今年はさらにレベルアップ

昨年から今年の12月にかけて、「浅田真央サンクスツアー」で全国各地をまわっています。 アイスショーは20〜30人のスケーターが出演して、1人の出番は1〜2回というのが一般的です。でも今回は私が皆さんに感謝を届けるショーなので、1時間半の公演で私は10回滑ります。アーティストのライブのように、私づくしのショーです(笑)。 プログラムは私が22年間滑ってきた曲の中から18曲をセレクトして、他のメンバーと交互に繋いでいく構成になっています。選手時代に悩んでいた自分を表現した暗闇から始まり、マントをとってショーがスタート。私が滑ってきた曲のメドレーが続いてソチオリンピックのラフマニノフのフリーの曲があって。フィナーレは皆さんがいたからここまで来られましたという思いを込めたショーナンバーという、ストーリー仕立ての構成です。 今年は、衣装も、メンバーのやる気も、さらにパワーアップしていますので、ぜひ多くの方にいらしていただきたいですね。
「浅田真央サンクスツアー」の詳細はこちらから
***** 浅田真央さんへのインタビュー全編は、発売中の「ことりっぷマガジンVol.20 春号」でお読みいただけます。書店で見かけたらぜひチェックしてくださいね。
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