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2019.04.08
気軽に香港の雰囲気に浸れる! マニアも通う本場風カフェ、飯田橋「香港贊記茶餐廳」
東洋と西洋の文化が混在し、洗練された都会とローカル感あふれる街並みが同居する香港。刺激的で魅力いっぱいのこの街を訪れて、リピーターになった人も多いのではないでしょうか。ご紹介するのは、そんな香港の地元感満載のカフェレストラン「茶餐廳」(チャーチャンテン)。本場の味を楽しめ旅気分に浸れる、香港好きの間で話題のお店です。
不思議な石像に漢字だらけのメニュー…ここは日本?
JR飯田橋駅東口から徒歩4分。「香港贊記茶餐廳(ホンコンチャンキーチャチャンテン)」は、香港人オーナーが2015年にオープンした茶餐廳です。茶餐廳とは食堂とカフェがひとつになったような形態の店。1日中利用でき値段も手頃で、香港人の生活に欠かせない存在です。イギリス領だった香港ならではの独特な食べ物が楽しめる場所として、旅行中に訪れたことのある人も多いことでしょう。
店内に入ると、剣をくわえた頭部の石像がこちらをにらんでいるのにびっくり。壁に逆さに貼られた「福」のシールや、床のタイル、鏡張りの壁などが異質な雰囲気を醸し出し、なんだかいきなり外国に来てしまったような気分になります。
鏡に貼られた漢字のメニューも香港らしさ満載。下に不思議な記号が書かれていますが、これは値段を表しています。かつて中国で商売の際に使われていた「号碼」または「花碼」などと呼ばれる数字で、現在は香港以外ではほとんど使われていないものです。 ほかに日本語併記のメニューもあり、店員さんも日本語を話すので、広東語が分からなくても注文できますよ。
日本らしさゼロ。本場の味を楽しめます
「香港贊記茶餐廳」の料理人は、もちろん香港人。香港ならではの定番料理もたくさん揃っているので、本場の味を存分に楽しみましょう。
まず注文したいのは「港式絲襪奶茶/香港式ミルクティー」(ホット356円)。濃い目に出した紅茶にエバミルク(無糖練乳)を混ぜたコクのあるミルクティーです。香港のミルク会社のカップ&ソーサーで供され、そのかわいさに思わずほほえんでしまいます。ご飯類や麺類といっしょに頼むと216円とお得になります。
「菠蘿油/バター付きパイナップルパン」(280円)も香港名物のひとつ。現地のパン屋や茶餐店でおなじみのパイナップルパン「菠蘿包」に、スライスしたバターを挟んだものです。パンはふわふわ、クッキー生地部分はサクサクで、バターの塩気がいいアクセントになっています。
シンプルな「餐蛋治/ランチョンミート&タマゴサンドイッチ」(464円)。ふわふわの卵と塩気のあるランチョンミートを挟んだ一品は、小腹が空いたときにぴったりです。
香港定番のロースト料理を食べるなら、「燒味雙拼飯/叉焼ローストポークライス」(950円)がおすすめ。「雙拼飯」は、おかずを2種類のせたご飯のことです。皮かりかりで、ほのかに八角が香るローストポークと、厚切りで甘辛い味付けのチャーシューは、どちらも店で作っているそう。思わずリピートしたくなるおいしさです。
香港のフレンチトーストも、私たちが知っているものとはちょっと異なります。パンの間に具を挟み、卵液に浸したあとで揚げてあるのです。「咖吔西多士/自家製カヤジャムフレンチトースト」(486円)には、パンダンリーフ(ニオイタコノキ)という植物を使った自家製ジャムを挟んであり、クセのないやさしい甘さ。はちみつをかけていただきます。
店で毎日焼いているという「蛋撻/エッグタルト」(220円)も、ぜひ味わってみてください。クッキー生地を使った香港風で、サクサクの食感が楽しめます。テイクアウトも可能で、5個購入すると1個サービスされるので、手みやげにもおすすめです。 香港らしい雰囲気と味を満喫できる「香港贊記茶餐廳」。2018年には吉祥寺に2号店もオープンしました。プチ外国旅行気分を味わいに、この店を訪れてみてはいかがですか。
香港贊記茶餐廳 飯田橋店
ホンコンチャンキーチャチャンテン イイダバシテン
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菅沼佐和子 写真:永岡邦彦
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