目黒川を望む、温かみのある店内

東急東横線の中目黒駅から、目黒川方面へ向かって歩くこと5分。歩道橋をひとつ越えた川沿いに、可愛らしい外観のフレンチビストロがあります。

オープンして10年目を迎える、中目黒で人気のお店。店長の田村荘士さんによると、もともとは事務所だったところをリノベーションし、自分たちで板を張ったりペンキを塗ったりして作り上げたそう。どこかフランスの片田舎を彷彿とさせるアンティーク調の木材を利用した店内は、天井が高く開放感に溢れ、ぬくもりが感じられる空間です。

お花見の時期には八重桜が

毎年花見客で大にぎわいの大橋方面とは逆側ということもあり、目黒川沿いという絶好のロケーションにも関わらず、穴場的存在ともいえる同店。大きな窓から見える八重桜は、春には見事な花を咲かせてくれるそうです。 「肩肘はらず、素朴な田舎の家庭的フレンチを味わってほしい」という思いから、昼も夜もワイン片手に気軽に食べられるメニューばかりです。

ランチのパンはお代わり自由

セットの「自家製リンゴ酢ソーダ」はリンゴをお酢と砂糖に5日間漬け込んだもの。やみつきになるようなさわやかな後味

ランチのメニューは「プレートランチ」や「パスタランチ」など日によって内容が替わり、この日は女性に一番人気という「サラダランチ」（各1080円）をオーダーしました。 生ハムに半熟卵、粒マスタートであえたレンコンが、甘みのあるトマトとたっぷりの新鮮なレタスに乗って出てきます。ふっくら、さくさくとした歯ざわりが特徴の自家製パンはお代わり自由。

渋谷にある姉妹店のパティスリーで毎日作られているという「りんごのタルト」（530円）「ガトー・オ・ショコラ」（560円）といったケーキ類も、お店のイチオシ。 写真の「フルーツタルト」（560円）は、いちご・柿・キウイ・巨峰・いちじく・りんごといった新鮮な果物がたくさん。 ふんわりとした生クリームとなめらかなカスタードが、フルーツの甘さを引き立てます。

柔らかいお肉が特徴の「羊のロースト」（1260円）や「牛肉の赤ワイン煮込み」（1500円）などがディナーの人気メニュー。セラーに赤白それぞれ10種類以上あるたくさんのワインから、料理に合う一品を探すのも良いですね。 おいしい食事とおしゃべりを楽しみながらのんびり目黒川を眺めていると、あっという間に日暮れどき。居心地の良さに、ランチ時に訪れてディナーまで長居してしまうお客さんが多いというのも納得です。 中目黒に来たら、ぜいたくな時間が過ごせるビストロ「HUIT」へぜひ足を運んでみてくださいね。