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2016.01.04
お坊さんがいる「寺カフェ代官山」で、和風パンケーキや精進料理を
※こちらの記事は2016年1月4日に公開されたものです 「寺カフェ代官山」は、精進料理や和スイーツを味わいながら、気軽に写経が楽しめるユニークなカフェ。常駐しているお坊さんに悩み相談もできます。
お坊さんが常駐するカフェ
阿弥陀如来と僧侶がお出迎え
東急東横線代官山駅から徒歩2分、繁華街から少し離れたビルの1階に入っている「寺カフェ代官山」は、川崎市にある浄土真宗本願寺派の信行寺が運営するお店。入り口の扉を開けると、400年前に造られたという阿弥陀如来が出迎えてくれます。
店内は和モダンの落ち着いた雰囲気
お店には午前11時から18時まで、9人のお坊さんが入れ替わりで常駐しています。 この日の担当は、女性僧侶の山口依乗(やまぐちえじょう)さん。「自分たちが他の命を頂いて、自分たちの体はできている。多くの命と共に生きているのが人間なのですよ」と優しく語りかけてくれました。 事前に予約をすれば「お悩み相談」(1相談1500円)も可能なんだそうですよ。
やさしい味が心にしみる精進料理
この日の「寺カフェやすらぎ御膳」のメニューはナスとパプリカの揚げびたし、しいたけの旨煮、しめじとえんどうの白和え、かぼちゃの煮物など
浄土真宗のの宗祖・親鸞は、それまで僧侶だけが食べる特別な料理だった精進料理を一般の人が食べられる料理へと広めた人。それにちなんで、お店では1日10食限定の精進料理「寺カフェやすらぎ御膳」(1200円)を提供しています。 精進料理と聞くと敷居が高い気もしますが、この御膳は“普段着で食べられる精進料理”がコンセプトです。季節の野菜がふんだんに使われた御膳は、見るからに体によさそうなものばかり。ひと口食べると、精進だしのやさしい味わいが体じゅうにしみ渡り、五感が研ぎすまされるようです。 ごはんは、島根県「淨福寺(じょうふくじ)」の僧侶が作る麦米を使用。噛めば噛むほど米の甘さが感じられ、肉や魚のおかずがなくても十分な満足感が得られました。
体の中から温まる「生姜御膳」
やっぱりお肉が食べたいという人には「生姜御膳」(1300円)をどうぞ。揚げ鶏の生姜ソースかけや麦とろごはん、副菜、汁ものまで、すべてに生姜を使ったメニューは、これだけで1日の生姜の摂取目安の10gをとることができます。 寒さが体にこたえるこの季節、冷え取り対策にもよさそうですね。
寺カフェ自慢の和スイーツも
「野菜米粉パンケーキ」は特製チーズクリームソースをかけて召し上がれ
10種類の生野菜と揚げ野菜が彩りよく盛られた「寺カフェ野菜米粉パンケーキ」(1600円)は、これひと皿で1日に必要な野菜量(300g)がとれるヘルシーな一品。米粉でできたパンケーキは、食べごたえがあるのにカロリー控え目。おいしくカロリーコントロールができると、ダイエット中の女性に人気です。 甘いものに目がない人には「抹茶米粉パンケーキ」(メイン写真、1300円)がおすすめ。米粉の生地に宇治抹茶を練り込んだパンケーキに、小倉粒あんや白玉、生クリーム、抹茶アイスがトッピングされた、なんともゴージャスなパンケーキです。
写経や数珠作り体験で心を鎮めましょう
数珠作りキットがあるので、手ぶらで簡単にトライできる
「寺カフェ代官山」では、店内で写経や数珠玉作りを気軽に体験することができます(各1500円、材料費込み)。これらの体験を通して静かに自分と向き合う時間を持つことで、心のデトックスにもなりそうです。 このほか、夜はお酒を飲みながらお坊さんと語り合う「坊主BAR」などのイベントなどもありますよ。イベントの日程はHPでチェックしてみてください。
寺カフェ代官山
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宮本さおり 撮影:栗原美穂
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