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2019.08.26
大自然と楽しむアート時間。美しい彫刻と遊べるモエレ沼公園へ行こう
アートというと、ちょっと難しそう。すごいなと思うけれど、どうやって楽しんでいいのかわからない。 そんな方でも、雄大な自然の中で、彫刻家イサム・ノグチの素敵な彫刻を楽しめるのが札幌にある「モエレ沼公園」です。公園の中には、遊び場になった彫刻や建築が訪れる人を楽しませてくれますよ。
自然にアートとふれあえる公園
モエレ沼公園の中はどこを切り取っても絵になる
札幌市街地から車で30分、近隣の地下鉄駅からは地下鉄を降りて20分ほどバスに揺られると辿りつく「モエレ沼公園」は、湖沼部を含めると約188.8haで、東京ドーム40個分の広大な公園です。 公園全体がアート作品となっている「モエレ沼公園」は、1時間弱で1周することができ、その中にアートな遊具や、美しい建築、ショップやレストランなどが点在しています。
公園の風景を映して輝くガラスのピラミッド
ガラスのピラミッドは季節で映す表情も異なる
その日の空の色や、ピラミッドのまわりでざわめく緑を映しながら、公園のシンボルとして輝くガラスのピラミッド「HIDAMARI」。冬は、公園の雪原を映して、風景にすっと溶けこみます。 館内には、レストラン・ギャラリー・ショップなどが入っており、週末には音楽や美術を楽しむ展覧会も開催されています。
海のない札幌で子どもも大人も楽しめる「モエレビーチ」
公園の中に作られた海のような水遊びスポット
大地を彫刻するランドスケープデザインを行った、20世紀を代表する彫刻家のイサム・ノグチが、海のない札幌の子どもたちのために贈った「モエレビーチ」は、池の中心から水が湧き出し、波紋を描きながら波になる人工ビーチです。 夏の暑い日は、たくさんの子どもたちで賑わいます。また、白くて美しいパラソルの下では、大人たちもリゾート気分でゆったりとした時間が過ごせます。
公園の風景を眺めながら濃厚ミルクのソフトクリームを
「ソフトクリーム」(380円/消費税8%込)
ガラスのピラミッド内にはテイクアウトショップもあり、公園内で手軽に食べられる軽食やドリンクが販売されています。 なめらかな濃厚なミルクソフトクリームと、香ばしいワッフルコーンは、公園を歩き回って疲れた身体に染み渡ります。
まるでおしゃれな雑貨屋さん。アートなお土産ショップ
アートなインテリアや雑貨はお土産にもおすすめ(写真提供:モエレ沼公園)
一通り公園を楽しんだら、最後はお土産ショップに立ち寄ってみましょう。 人気なのは、イサム・ノグチがデザインした照明彫刻「AKARI」を加工する前の和紙をポスター状にした「AKARI-絵紙」。マスキングテープや手ぬぐい、トートバッグなど日常で使えるグッズも取り揃えられています。
景色とひとつになったアートを楽しめる
「ふだんアートに興味がないと思っている方でも、知らず知らずのうちにアートに親しんでいる公園が理想です」と、モエレ沼公園学芸員の宮井さん。 毎日の散歩で来る人も、遠足で来る子どもたちも、観光でアートに触れたいと訪れた人も。たくさんの人生のシーンの背景、思い出の中にあるこの公園で、大切な時間を過ごしてみませんか。 (アイキャッチ写真提供:モエレ沼公園)
モエレ沼公園
モエレヌマコウエン
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石橋由依
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