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2019.09.20
築150年の茅葺き民家カフェで丹波里山の味を楽しむ「中島大祥堂 丹波本店」
兵庫県丹波市にある「中島大祥堂 丹波本店」は、丹波の素材を活かした焼き菓子やスイーツを楽しめる古民家カフェです。ランチには薪窯で焼き上げるピッツァを味わえます。季節によって違う表情を見せる庭園を眺めながらゆっくりと過ごしてみませんか。
築150年の茅葺き民家を再建したカフェ
どこか懐かしいノスタルジックな雰囲気の茅葺き民家カフェ
JR福知山線・柏原駅から徒歩8分。自然豊かな街を歩いて行くと、大きな茅葺き屋根が印象的な一軒家「中島大祥堂 丹波本店」が見えてきます。 元々は、150年ほど昔、織田藩の家臣とその家族の住居として建てられた茅葺き民家。当時はごく当たり前のように立ち並んでいた茅葺き民家を再建して2015年にオープンしました。こちらでは、丹波の特産品である、栗・黒豆・大納言小豆などを使った菓子やケーキ、地元産中心の旬の食材をのせた薪窯ピッツァが楽しめます。
毎年秋にはたくさんの栗の実が採れる
「自分たちが作るお菓子の食材を、自分たちの手で作りたい」。そんなシンプルな想いから、「中島大祥堂」は丹波市山南町で自社栗園を営んでおり、毎年秋に収穫されるたくさんの栗を菓子やスイーツにしてお店に届けています。
丹波の素材を使った菓子やケーキが並ぶパティスリー
手土産や贈答に最適な和菓子やパティシエこだわりの洋菓子が揃っている
入口の暖簾をくぐると、棚には栗・黒豆・大納言小豆など丹波の素材をふんだんに使った菓子、ショーケースには季節のケーキが並びます。丹波栗となると金時芋で作った「いもくり」は、中島大祥堂を代表する定番人気商品です。 「中島大祥堂」のロゴや商品パッケージがデザインされているキュートな手ぬぐいや小巾折は、京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」のもの。お菓子と一緒にプレゼントすると喜ばれるかもしれませんね。
緑あふれる庭園を眺めながら楽しめるカフェスペース
ガラス張りの窓からは緑あふれる庭園が望める
奥のカフェスペースは、大きなガラス張りの窓から日差しが差し込み、開放的な空間。カフェに使われている椅子は、イギリスで伝統的なウィンザーチェアの修行を受けた椅子作家が丹波で手作りしたもの。 落ち着いた雰囲気の店内からは、季節によって違う表情を見せる庭園を眺めながらゆっくりと食事やスイーツを楽しめます。
茅葺き屋根をモチーフにしたモンブラン
かやぶき(864円)
10種類以上揃うスイーツの中でぜひ食べていただきたいのが、丹波本店の茅葺き屋根をモチーフにした中島大祥堂名物の丹波栗のモンブラン「かやぶき」。地元丹波栗をたっぷりと絞ったモンブランペーストは濃厚で軽い口当たり。土台のローストした玄米のメレンゲは、ふわっと軽い食感を楽しめます。
モンブランペーストの中は滑らかな生クリームとふわふわのスポンジが隠れている
一年中楽しめる個性的なケーキ
地元丹波素材を使用した個性的なスイーツが揃う
「かやぶき」以外にも一年中いつ訪れても楽しめるスイーツは個性的なものばかり。強い香りと酸味が特徴的な多田錦柚子を使用した「多田錦柚子のムース」、酒蔵の杉玉をモチーフにした「杉玉」は、丹波市で歴史ある酒蔵「山名酒造」の酒粕を使用しています。
焼きたての薪窯ピッツァが味わえる
マルゲリータ(1,296円)
丹波本店では焼きたてのピッツァやロティを味わうことができます。定番の「マルゲリータ」や季節のピッツァは、専門的に学んで訓練を受けたピッツァ職人が注文を受けてから焼き上げます。出来たてアツアツのピッツァは生地がパリパリ。地元産中心の食材をのせたピッツァは、里山の恵みをシンプルに味わえます。
イタリアから直輸入した薪窯オーブンで注文を受けてから焼き上げる
丹波の素材を活かしたお菓子やピッツァが楽しめるお店
お店がある柏原(かいばら)町は、織田信長の子孫が治めた織田家ゆかりの城下町。観光客も多く訪れるため、日によっては行列ができて並ぶこともあるのだそう。そんな時はピッツァやスイーツをテイクアウトしてみて。 地元丹波の方が支えてくれるからこそ築きあげられる素材の味を、ぜひ丹波本店で味わってみてくださいね。
中島大祥堂 丹波本店
ナカジマタイショウドウタンバホンテン
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南森エレナ
Writer
スイーツコンシェルジュ 南森エレナ
テレビ局や大手旅行会社などの勤務を経て雑誌やwebで執筆するライター。カフェめぐりと旅行が趣味
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