家族で経営するブティックとカフェ

みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩10分

中華街を貫く中華大通りの善隣門を出てすぐにあり、中華街らしさが漂いながらも比較的静かな場所です。当初、ブティックをオープンしていたところ、顧客からゆっくり買い物を楽しみたいとの希望が多く寄せられ、10年ほど前に2階でカフェを始めたのだそう。装いと食をプロデュースする「外からも内からも美しく」がモットーです。

品のいい服飾を集めたセレクトショップ

洋服は色別に並べられていて買い物のしやすい店内

1階では国内外からセレクトしたお洒落な衣類や装飾品を扱っています。なかでも翡翠のブレスレットやペンダントトップは色合いのキレイな質の良いものを揃えています。

シノワズリでまとめたモダンでシンプルなカフェ

店内はシノワズリのエスプリ漂う小物がさりげなく置かれ、窓から通りを見おろすと中華街らしい景色にちょっとした旅行気分も味わえる

2階のカフェは、白い壁に翡翠に彫刻を施した額や木製のタペストリーが飾られ、シンプルな中にも中国らしさを十分に感じられるシノワズリの落ちついた空間です。 歴史のある中国茶を味わえるほか、漢方コーディネーターの資格を持つオーナーの「もしも楊貴妃だったら…」という発想から生まれたブレンドティーやスイーツなどのオリジナルメニューには、美と健康に配慮した食材がふんだんに使われています。

味も香りもゆっくり楽しみたい中国茶

「楊貴妃オリジナルティ―」（税別550円）

本格的な中国茶が種類豊富にありますが、初めて訪れた方におすすめなのは「楊貴妃オリジナルティ―」です。紅茶をベースにバラのつぼみとライチの茶葉をブレンドしたオリジナルのお茶でビタミンが豊富。蓋をとるとバラとライチの甘い香りが漂い、縦長のマグカップは陶器の茶こしが付いているので好みの濃さになったところで引き揚げて蓋の上に乗せるという機能的な構造です。 ほかにも「オリエンタルビューティ」として人気の高い「東方美人茶」（税別850円）や台湾の凍頂山で栽培された「凍頂烏龍茶」（税別850円）は聞香杯が用意されて香りも楽しめるほか、ギムネバなど7種の漢方と野草をブレンドした「漢方茶」（税別550円）も体に優しいまろやかな味。茶器などの取り扱いに戸惑っても親切に教えてくれるので安心ですよ。

花が開いていく過程も楽しい「工芸茶」

一つ一つ手づくりのため花が開くと表情が異なる「工芸茶」（税別650円）

千日紅とジャスミンの花びらを中国緑茶で包んだ「工芸茶」は、お湯を注ぐと徐々に開いていきます。完全に開くまで15分以上かかるので、こちらもぜひゆっくりと過ごしながら味わいたいですね。ワインの香りを楽しむようにグラスの脚の部分をしっかり持ってゆっくり回すとほのかに香りが立ちます。差し湯もしてくれるのでお好みの濃さを調節して。

こっくりした帆立の乾燥貝柱の出汁は想像以上に濃厚

「楊貴妃粥」（税別900円）飲み物とのセット（税別1200円）飲み物はコーヒーか紅茶、楊貴妃オリジナルティ―、漢方茶から選択

たっぷりの帆立の乾燥貝柱で出汁を取った「楊貴妃粥」は、細かく刻んだ鶏肉も加わって見た目以上にコラーゲンもたっぷり。出汁の風味でそのままでも美味しく、ザーサイをいれると塩味が加わって深みが増します。焼売（税別700円）や水餃子（税別900円～）とも相性がいい一品です。アンダープレートには世界的にも有名な陶磁器の生産地である景徳鎮の磁器を使用しており、中国文化の歴史も感じられます。

ハート型のライチは幸せの予感！？

「楊貴妃デザート」（税別730円）飲み物とのセット（税別1050円）

元気が出る赤いグラスの「楊貴妃デザート」。楊貴妃が好んで食べたといわれているライチもほんのりとした上品な香りです。バニラアイスクリームの下には仙草を使った漢方ゼリーと紅茶ゼリー、さらに豆類や粟などの雑穀もたっぷり入って美肌によさそう。楊貴妃を愛した玄宗皇帝をイメージしたマンゴーたっぷりの「玄宗黄金デザート」もあり、それぞれを頼んで楊貴妃と玄宗皇帝の恋物語にあやかるカップルも多いのだとか。

まったりとして濃厚な「楊貴妃杏仁豆腐」

「楊貴妃杏仁豆腐」（税別680円）飲み物とのセット（税別950円）

まるで宝石箱のような蓋つきの器に入った「楊貴妃杏仁豆腐」は、上質なミルクと杏仁でつくるまったりとした優しい味わい。上に乗っているのは竜眼というライチに似たジューシーなフルーツで、乾燥したものは漢方薬にも使われています。ぜひ中国茶と一緒に味わって。

縁起のいい五福を中華街のお土産に

「ミニ月餅」5個入り（税別1200円）

今回ご紹介した工芸茶などは販売もされていて、オリジナルの薔薇餡の月餅や「福・禄・寿・喜・財」の思いを込めたミニ月餅はお土産にも最適です。味も香りもいいお洒落な中華街のお土産を選んでくださいね。