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2020.01.03
旅するように、おにぎりとスープを味わおう♪【石川編】〜「加賀棒茶のおむすび」と「治部煮風スープ」〜
日本人のソウルフード・おにぎりとお供にぴったりのスープ。全国を旅するように、各都道府県ごとの名産品をたっぷりと使って作ってみませんか? レシピを教えてもらうのは、各地の農家を訪れて美味しい野菜を見つけたり、地のものを味わうのが大好きという料理家・ごはんさん。新しいおにぎりとスープの魅力にきっと出会えますよ。 第37回は石川県。「加賀棒茶のおむすび」と「治部煮風スープ」です。 おせちにもそろそろ飽きてきた頃。お正月気分を感じながらも新しい味が楽しめる、石川の名物をアレンジしたメニューをどうぞ。
芳ばしい香りが食欲をそそる「加賀棒茶のおにぎり」

茶の茎を焙煎したほうじ茶で、古くから石川県、金沢で親しまれている「加賀棒茶」。豊かな香りと上品な味わいが魅力で、胃にもやさしいため食事のお供にもぴったりです! 「加賀棒茶」をご飯と一緒に炊き込み、ふんわりとお茶の香りが立ち込めるおむすびはいかがですか?金粉を添えればハレの日にもふさわしい、五感全体で味わうおむすびに! 【材料】(2人分) ・加賀棒茶…小さじ1 ・米…1合 ・塩…小さじ1/3 ・金粉…適量 ・青のり…適量

【作り方】 1:米をといで炊飯器にセットし、手で軽く砕いた加賀棒茶、塩を入れてごはんを炊く 2:ごはんが炊けたら加賀棒茶を取り出す 3:ごはんをボウルに入れ、塩(分量外)、青のりを適量入れて混ぜる 4:丸くおにぎりを握ったら、最後に金粉を飾る (ごはんさんより) 「栄養もたっぷりなお茶殻。一緒に炊くほうがおすすめですが、お茶殻を取り除くのが面倒な場合は分量の水で加賀棒茶を煮出してから、そのお茶で炊き込んでください。まろやかな風味だけ味わうことが出来ますよ◎」。
ほっこりと温まる「治部煮風スープ」

石川の代表的な郷土料理「治部煮」。人参やしいたけなどと一緒に鶏肉を煮るのが特徴。鶏肉は粉にまぶすため、肉の旨みを閉じ込めると同時に汁にはとろみがつきます。 しいたけや人参を飾り切りしたり、生麩を一緒に盛り付けると色どりも豊かなひと品に。薄めのやさしい味付けで、スープ風にアレンジ。 【材料】(2人分) ・鶏肉…1/2枚 ・片栗粉(鶏肉用)…大さじ1 ・人参…1/4本 ・大根…2cm ・椎茸…2枚 ・生麩…4切れ ・絹さや…4枚 ・ごま油…小さじ1 ・砂糖 …大さじ1/2 ・みりん…大さじ1 ・薄口醤油…小さじ1 ・白だし…小さじ1 ・水…400cc

【作り方】 1:鶏肉は一口大、大根は1cmの厚さのいちょう切りに、人参は5mmの輪切り、椎茸は1/4に切る。鍋にごま油を熱し、人参、大根、椎茸を炒める 2:みりんと砂糖を入れて蓋をして弱火で約5分、その後水を入れて沸騰させる 3:片栗粉をまぶした鶏肉と生麩を入れて煮立たせないように約10分煮る 4:薄口醤油と白だしを加えて味を整えたらお碗に盛り付け、筋をとって下ゆでしておいた絹さやを飾る (ごはんさんより) 「スープごといただける治部煮。小麦粉を使うことが多いですが、片栗粉で鶏肉をまぶすと、ちゅるんと舌触りがいいので試してみてください。お雑煮で残った焼き餅を入れても美味しく頂けますよ♪」
【レシピを教えてもらったのは…】 料理家・ごはんさん WEBや書籍でレシピ監修も行うなど、現在、料理家として活躍中。和洋中とジャンルを問わない幅広いレシピ提案のほか、アジアでの留学経験を活かした本場仕込みのエスニック料理も得意。
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ことりっぷ編集部 写真/片岡 祥
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