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2020.02.04
ヨーガン・レール氏の美意識を体感できる京都のホテル『MALDA KYOTO』で五感が喜ぶ上質なステイ
京都の街なかにありながら、落ち着いた風情を残す姉小路にあるホテル『MALDA KYOTO』。ドイツ人のテキスタイル・ファッションデザイナーであるヨーガン・レール氏の美意識を体感できる1日3組限定の宿です。余分なものを省き、細部にまで上質さと心地よさを追求した空間で、静かで心安らぐひとときを過ごしてみませんか。
3色の色をテーマにしつらえた上質な空間で、暮らすように泊まれる宿
AO(青)。瑠璃色の壁と緻密な手仕事で作られたベッドカバーの色が目を惹く
部屋は1フロア(60㎡)をひとつの個室とし、宿泊人数は3名まで。AKA(赤)AO(青)、SUMI(墨)と色をテーマにした部屋のなかには、普段の暮らしに役立つヒントがたくさん。裸足で歩くのが気持ちいい石の床、すっきりとしたシンプルで使い勝手のいいキッチン、ゆったり過ごせるバスルームなど、こだわりを重ねて生み出された空間に包まれます。

SUMI(墨)。左官仕事であえてムラを残して塗られたニュアンスのある壁の色が静かな時間を生み出す
肌触りのいい手織りコットンの部屋着
ヨーガン・レール氏は天然素材にこだわり、丁寧な手仕事から生み出された生活雑貨なども数多く手がけたことで知られています。2006年に厳選した素材を用いて、職人の手仕事にこだわるものを扱うブランド『ババグーリ』が誕生。『MALDA KYOTO』は『ババグーリ』の世界観に共鳴して作られたホテルです。 『MALDA KYOTO』では、『ババグーリ』のベッドカバーや部屋着、ふかふかのタオルや天然原料が主成分のシャンプー・リンスなどが使われています。環境を汚さない土に還る素材で作られた丁寧なものたち。ヨーガンレールにより吟味されたものに宿る、体が喜ぶ心地よさを実感することができます。気に入ったものは宿の前にある『ババグーリ京都』で購入することもできますよ。
朝食は丁寧に作られた有機野菜料理を、朝日が差し込む静かな部屋で
たっぷりと野菜が摂れる朝ごはん。主食は玄米ご飯、玄米粥、パンから選べる
大きな窓からは朝の柔らかな光が降り注ぎ、とても静かで清々しい空気が漂っています。朝ごはんは東京・清澄白河にあるヨーガンレールの社員食堂から受け継いだベジタリアン料理。『MALDA KYOTO』では、近郊の畑から届くみずみずしく新鮮な野菜のもつ味わいを余すことなく生かした旬の料理がいただけます。一品一品、とても丁寧に作られていることが伝わる鮮やかな盛り付けやババグーリの器も目を楽しませてくれます。
1階『カフェ・マルダ』では砂糖・卵・乳製品を使わないやさしい味わいの焼き菓子が人気です
マフィン350円~。焼き菓子はテイクアウトもできる
宿泊者以外でも利用可能なカフェでは、砂糖・卵・乳製品不使用の『ババグーリ』の焼き菓子を販売。しっとり甘いマフィンやしっかりとした歯ごたえのクッキーは毎朝焼きたてが用意されています。焼き菓子同様、砂糖・卵・乳製品不使用で作られる季節のデザートはイートイン限定なので、ぜひ味わって。ランチタイムには社員食堂から受け継いだレシピをもとにした特製のベジタリアンカレーを提供。季節の野菜を煮込んだカレーとレンズ豆のカレーをブレンドした体にやさしいカレーです。またカフェで使用しているハーブティや食材などを販売するコーナーも。おみやげに喜ばれそうなものがそろっています。
スパイスとハーブの香り豊かな特製カレー。ドリンクとセットで1500円
石垣島のヨーガンレール農園から届くフルーツを使ったソーダなどの飲みものもある
ヨーガンレールの世界観が凝縮したホテル『MALDA KYOTO』は、シンプルでありながらも上質なものに囲まれて過ごせる場所です。自然への畏敬の念を込めて、環境に配慮し、心身が喜ぶモノづくりを探求してきたヨーガン・レール氏の生活哲学が凝縮された空間を体験してみませんか。衣食住に向き合い、暮らしのなかに選りすぐりのものを取り入れることの豊かさに心身が満たされる京都ステイが楽しめます。 最新号のことりっぷマガジンでは今回ご紹介しきれなかったホテルを掲載中です。泊まることで新しい価値観を体験できる“京都の今を感じるステイ”を全6軒紹介。ぜひご覧くださいね。

MALDA KYOTO
マルダキョウト
080-1456-5967(宿予約)
075-606-5385(カフェ・マルダ)
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白桃澄江 写真:オキモトアキラ
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