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2020.05.12
カフェ&スイーツ巡りが楽しい街、ニュージーランドの首都・ウエリントンへ
南半球にあるニュージーランドの首都・ウエリントン。小さな路地におしゃれな専門店が集まることから、「世界で最もスタイリッシュで小さな首都」の別名があります。 自然が豊かで“エコロジー先進国”と呼ばれるニュージーランドの首都だけあり、地元産のオーガニック食材や、途上国で生産された作物を適正な価格で取引するフェアトレードの材料を使い、手作りにこだわるパティシエやシェフが集まることも特徴。人にも環境にも優しいこの街で、素敵なカフェやかわいいスイーツに出合えるお店を紹介します。

おしゃれストリートで人気の朝食スポット「ロレッタ」

120席に広い店内でゆったりと朝食タイムを過ごしたい
海外へでかけたら、その都市ならではの朝食が楽しみという人も多いはず。ウエリントンのメインストリートの一つ、キューバ・ストリートは個性的なブティックや古着屋、レコード店など、ちょっとファンキーなお店が集まるエリア。 ここで今、人気の朝食スポットがカフェレストラン「Loretta(ロレッタ)」です。

ポーチドエッグと放牧豚のベーコンに、シード入りのトーストを添えて(NZD21.50)
メニューに並ぶのは、農家から直接仕入れたフリーレンジ(平飼いのニワトリ)の卵、放牧豚のベーコン、オーガニック野菜とフルーツをふんだんに使ったスムージーなど。 どれもボリュームたっぷりなのですが、ヘルシーな素材の安心感もあり美味しくモリモリ食べられます。 ランチ、ディナーも楽しめ、オープンキッチンに並ぶ焼き立てのスコーンや色とりどりの美しいジャムは、自分用のおみやげにいいですよ。
Loretta
ロレッタ

“ベスト・コーヒー・シティ”を代表する「ハンガー」

世界中の契約農家から直接買い付けた豆を自家焙煎して使用する店
ウエリントンは、「角を曲がるたびにカフェがある」と言われるほどコーヒー文化が根付く街。「世界のベスト・コーヒー・シティ」のトップ8に選ばれ、こだわりのコーヒーを楽しめることでも知られています。 ぜひとも味わってみたいのが、ニュージーランド発祥の「フラットホワイト」。最近、日本でもじわじわ人気が高まっているので、耳にしたことがある人もいることでしょう。 「フラットホワイト」の見た目は、カフェラテやカプチーノにそっくりですがミルクの分量が少なめのため、よりエスプレッソの味わいを感じられるのだとか。 朝の目覚めにはもちろん、スイーツとの相性もぴったりです。

3種類の異なる豆で淹れたフラットホワイトを飲み比べできるセット(NZD14)
3種類の豆で淹れたフラットホワイトを飲み比べできるセットや、同じ豆を異なる淹れ方で味わって飲み比べができるのが、「Flight Coffee Hangar(フライト・コーヒー・ハンガー)」。 地元産のフレッシュな食材を使った朝食メニューもおいしく、コーヒー通でなくてもぜひ足を運んでみてください。
Flight Coffee Hangar
フライト・コーヒー・ハンガー

ルックスも可愛い♪「フィックス&フォッグ」のトースト

ハンナズ・レーンウェイ(左)の奥まった一角にある「フィックス&フォッグ」(右)
「世界一、美しい小路」と呼ばれているのが、中心部のハンナズ・レーンウェイ。 わずか数十メートル四方の迷路のような路地に、小さいけれどかわいらしいカフェやショップが集まり、歩くだけで宝探しのようにわくわくする場所です。

自家製ピーナッツバターをのせたトーストメニューはNZD9~
半地下の小さなアトリエに設けられた窓際に、ピーナッツバターの瓶がずらりと並ぶのが「Fix & Fogg(フィックス&フォッグ)」。 ピーナッツバターをたっぷりのせたトーストやアサイボウルなどを販売し、できたてを外に置かれたテーブル席で食べることができます。
Fix & Fogg
フィックス&フォッグ

上品な甘さにうっとり♪ ブラウニーの「ラッシングス」

オーガニック、ノングルテン、ヴィーガンなど、健康にも配慮したブラウニーが並ぶ店
ロンドンのミシュラン・レストランでパティスリー・シェフとして活躍していたジャッキーさんがオープンしたブラウニー専門店が「Lashings(ラッシングス)」。 鮮やかにペイントされた階段を上った2階にある店内では、自家製のブラウニーにアイスクリームやチョコレートをトッピングしたスイーツメニューを味わえます。

ブラウニーにアイスクリームをトッピングした「コンボ」(NZD18.50)
表面はさっくり、なかはとろ~りとろけるブラウニーは、とても上品ですっきりした甘さ。 トッピングに使われるピーナッツバターは「フィックス&フォッグ」のものだそう。 ここハンナズ・レーンウェイに集まるお店では、それぞれの作り手たちが協力しながら地域を盛り上げているのも特徴です。
Lashings
ラッシングス

塩味クッキーが人気の「リーズ・ストリート・ベーカリー」

ベーカリーとカフェは店内で繋がっていて、焼き上がる様子を眺められる
ベーカリーに併設するカフェが「Leeds Street Bakery(リーズ・ストリート・ベーカリー)」。この店のパンは「フィックス&フォッグ」のトーストメニューにも使われています。 焼き立てのパンのほかサンドイッチやマフィンが人気ですが、名物は赤ちゃんの顔の大きさほどもある塩キャラメル風味のクッキー。甘さとしょっぱさのバランスが絶妙で、コーヒーとの相性も抜群です。

「Salted Caramel Cookie(ソルティッド・キャラメル・クッキー)」(NZD4.50)
Leeds Street Bakery
リーズ・ストリート・ベーカリー

「ウエリントン・チョコレートファクトリー」でおみやげを

チョコレートについて学べるツアーでは試食も楽しみ
最近、日本でも増えてきたビーン・トゥ・バーのチョコレート。「Wellington Chocolate Factory(ウエリントン・チョコレートファクトリー)」は世界各地から取り寄せた高品質のオーガニック・カカオを原料に、18世紀から伝わる伝統的な製法でチョコレートを作るファクトリーです。 ガラス越しにファクトリーの様子を眺められる店内では、チョコレートのドリンクメニューを提供。 チョコレートの製作工程やカカオ産地のことを学べるツアーも実施しています(ウェブサイトより予約が必要)。

お土産用のチョコレートはパッケージから選ぶと楽しい(1枚NZD12.50、3枚NZD35)
板チョコのパッケージにあるイラストは、地元のアーティストがチョコレートを実際に味わってみて、そのインスピレーションからデザインされたもの。 カカオの産地や含有率とともに、イラストから産地をイメージし選ぶのも楽しいですよ。
Wellington Chocolate Factory
ウエリントン・チョコレートファクトリー

ユニークなビアバー「フォーチュン・フェイバーズ」

古いビルから伸びた手の看板に目が釘付け! 晴れた日はテラス席が気持ちいい
ユニークなウォールアートがあちこちにみられる路地で、ひときわ目を引くのが古いビルから延びた大きな手。 ここはニュージーランド産の小麦とホップ、ウエリントンの地下水で作るクラフトビールの「Fortune Favours(フォーチュン・フェイバーズ)」。 店内の醸造所で作り立てのビール約20種類のほかシードル、ワイン、カクテルなどを楽しむことができます。

6種類のビールを選べるテイスティングセット(NZD25)は2~3人でシェアして飲んでもOK
お店は1階と2階に分かれていて、天気がいい日の午後はハンナズ・レーンウェイを眺められる2階のテラス席がおすすめ。 昼間から賑わう店なので、明るい時間からビールでのどを潤すのもいいですね。
Fortune Favours
フォーチュン・フェイバーズ
****************** ウエリントンの中心部は端から端まで歩いても20~30分程度。1日で十分回れる広さです。 治安もいいので、昼間なら独り歩きも心配ありません。 いくつかのお店を巡っていると、「あのお店とこのお店がつながっている」ことが何となくわかってくるのが面白く、親しみを感じてくるはずです。 ※NZD1(1ニュージーランドドル)=約65円(2020年5月現在)
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永田さち子 協力/ニュージーランド政府観光局・ニュージーランド航空
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