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2020.10.24
軽くて使い勝手の良い越前漆器を買いに鯖江へ。時代に合う漆器の新しい魅力を再発見♪
和紙、焼き物、刃物といった伝統工芸がいくつもある福井県。なかでも鯖江市は、うるしの里と呼ばれる河和田地区があり「越前漆器」を、1500年前から手づくりしています。 お祝いごとの器として高級品であることや、取り扱いがしにくいイメージが強い漆器ですが、越前漆器の職人に話を聞くと、軽く割れにくい丈夫なことに加えて、口当たりが良く、料理が冷めにくいなど、日常づかいしやすい食器であることに気づきます。
うるしの里、河和田地区の越前漆器

お祝いごとにはかかせない高級品の蓋付き椀も料亭などから依頼される
日本を代表する伝統工芸品の一つ「漆器」。各地に名立たる産地が点在していますが、料理店や料理旅館などで使われる業務用漆器の国内生産で約80%のシェアを占めるのが、福井県鯖江市でつくられている「越前漆器」です。とくに市内東部の河和田地区は、工程ごとに高度な技術を受け継ぐ職人たちが分業制で仕上げる、質の高い漆器の産地として知られています。
江戸時代からの歴史を持つ漆器の「漆琳堂」

一輪挿しmaru5280円など、ライフスタイルに合う漆器が見つかる
江戸時代から漆業を営む「漆琳堂」。業務用漆器の需要はあったとしても、昔から日本に続いてきた漆器の文化が途絶えてしまうのではないかと危機感を持った、8代目の現店主が新しい展開をされています。 日常で使える漆器。洗えることはもちろん、食卓に彩りを添えるような色合いだったりカタチだったり。毎日使いたくなる食器を目指して、さまざまな試行錯誤をされてきました。 そして、色彩豊かな愛想のある漆器シリーズ「aisomo cosomo」や、器の割れ欠けを防いで丈夫にしたうるしを使う塗りの器の原点に戻った「お椀や うちだ」と、今の時代に合う漆器を手づくりしてきました。

「RIN&CO.」深L7700円、深M6050円、トレー丸S2420円
さらに、2020年に立ち上げた新ブランド「RIN&CO.」から、新たに登場したのが越前硬漆シリーズです。 デザインだけでなく機能的な面でも、いまの生活で普段使いできる漆器として、福井県と福井大学と連携し開発された、従来より堅い素材のうるしで、食器洗い機も使える漆器です。 『漆器は末代まで』という言葉があるように、きちんと手入れして使えば次の代にも渡せる、サステイナブルな食器。ひとつ手に入れると、いくつも欲しくなるほど使いやすさもあり、リピーターが多いのもうなずける器です。

漆琳堂
シツリンドウ
立ち寄りも楽しみましょう♪物語のあるプロダクトがそろう「ataW」へ

鯖江市のお隣、越前市にある老舗漆器メーカー「セキサカ」によるセレクトショップ。 モノに込められたストーリーから愛着が持てる、日用品から洋服といったアイテムがそろいます。オリジナルのプロダクトもあり、ふたつの器の凸凹がぴったり合うように見える、寄り添う漆器や、漆器の「セキサカ」×イギリスのデザイン事務所「Industrial Facility」のABS樹脂の多目的容器「STORE」シリーズなども人気があります。 陶器や帽子など、その時々でさまざまな展示をしているギャラリーも併設されているので、時間の余裕を持って立ち寄るといいですね。

ataW
アタウ
立ち寄りも楽しみましょう♪物語のあるプロダクトがそろう「ataW」へ

(左)「STORE」シリーズは3520円~(右下)FAMILYWARE shikki_soup 各8250円
鯖江市のお隣、越前市にある老舗漆器メーカー「セキサカ」によるセレクトショップ。 モノに込められたストーリーから愛着が持てる、日用品から洋服といったアイテムがそろいます。オリジナルのプロダクトもあり、ふたつの器の凸凹がぴったり合うように見える、寄り添う漆器や、漆器の「セキサカ」×イギリスのデザイン事務所「Industrial Facility」のABS樹脂の多目的容器「STORE」シリーズなども人気があります。 陶器や帽子など、その時々でさまざまな展示をしているギャラリーも併設されているので、時間の余裕を持って立ち寄るといいですね。
ataW
アタウ
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Union Synapse 写真:夏見タカ、鈴木誠一
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