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2021.01.10
ゆったり時が流れる小さな宿でのんびりと。浅虫温泉「宿屋つばき」
青い森鉄道に揺られること23分、小さな島々が浮かぶ陸奥湾が目の前に広がる浅虫温泉は、青森市街地や下北半島への旅の休息地にもよいアクセス抜群な温泉地。この温泉街にある「宿屋つばき」はアットホームな雰囲気とリーズナブルさで、若い方や少人数の観光客に人気の小さな宿です。海が見える客室で静かな時間を過ごすのがおすすめですよ。
思わず「ただいま」と言いたくなる小さなお宿
白い暖簾をくぐって中へ。間接照明が灯る廊下に趣のある調度が並ぶ
青森県のほぼ中央に位置する浅虫温泉は、青く輝く陸奥湾がすぐそばにあるのんびりとした温泉地。青い森鉄道「浅虫温泉駅」の目の前の温泉街にある「宿屋つばき」は、気軽に泊まりに来てゆっくりしていってほしいという思いから、“ちゃっこいお宿”(ちゃっこいとは、東北弁で「小さい」の意味)をコンセプトにしたこぢんまりとしたお宿です。 木のぬくもりを感じる館内は、和モダンなテイストで統一され、オレンジ色の間接照明に照らされた廊下には、古い箪笥を使った長椅子や長年使われた調度品など、落ち着いた雰囲気が漂います。
陸奥湾の景色を独り占めできる客室
「湯の島」は、海中から温泉が湧き出していることが名前の由来とされる
客室はシングル、ダブル、布団敷きの和室の3タイプから選べ、素泊まり一泊6000円から宿泊可能。リーズナブルに宿泊できるので、若い女性を中心に一人で泊まりに来る方も多いのだそうです。 一番人気の3階の海側にある客室は、畳の敷きの部屋にベッドが置かれたほっとくつろげる和洋室。窓を開ければ浅虫のシンボル的存在の「湯の島」が見えます。おだやかな陸奥湾の景色を眺めながらのんびりと過ごすのもおすすめです。
スパイシーカレー700円~(トッピングにより異なる)
夕食付きプランでいただける「スパイシーカレー」は、20種類以上のスパイスをブレンドし、青森特産のリンゴやニンニクなどと一緒にじっくり煮込んである宿のオリジナルレシピ。フルーティーな甘さの後から来るピリ辛なおいしさをぜひ味わってみてください。
ゆったりと浸かれる貸切露天風呂で疲れを癒しましょう
貸切露天風呂「ちゃっこいまるゆ」
お風呂は男女別の浴場「ちゃっこい湯」と貸切露天風呂「ちゃっこいまるゆ」、貸切半露天風呂「銀の月」、貸切風呂「黒侘介」の4種類のほかに、足湯、暖かい床に座ったり寝転んで温まるふかし湯があります。泉質は無色透明な弱アルカリ性の単純泉。保湿効果や美肌効果が期待でき、刺激の少ないお湯なので敏感肌の人も安心です。「ちゃっこいまるゆ」をはじめ貸切風呂はフロントに予約すれば無料で入れるので、周りに気兼ねなく入浴できるのがうれしいですね。
姉妹館の「椿館」へ。湯めぐりができる湯札で浅虫温泉をもっと満喫♪
館内と展示室には棟方志功の作品や詩などが飾られている
「宿屋つばき」から徒歩3分ほどのところにある姉妹館の「椿館」は、青森出身の板画家・棟方志功や太宰治が滞在したこともある歴史ある旅館。木々に囲まれた露天風呂や、大浴場があり9本の自家源泉を贅沢にかけ流しで利用できます。「宿屋つばき」には「椿館」の大浴場を利用できるプランもあるので、広々とした浴場で足をのばして浸かりたい人にぴったりですよ。
湯札を使って「南部屋・海扇閣」の展望露天風呂(左上)や「辰巳館」の女性用庭園露天風呂(左下)、「道の駅ゆーさ浅虫」の展望浴場(右下)などを利用可能
浅虫温泉では1000円で2軒、1500円で3軒の温泉をはしごできる「麻蒸湯札」(あさむしゆふだ)の利用もおすすめ。旅館9軒、民宿2軒の中から自由に選び、湯めぐりができるお得な湯札です。「椿館」や「道の駅ゆ~さ浅虫」など浅虫温泉内の8か所で購入可能なので、詳しくは浅虫温泉旅館組合のホームページをチェックしてみてください。 のんびりとした雰囲気の浅虫温泉街にあるアットホームな宿「宿屋つばき」。陸奥湾の景色を眺めながら客室や露天風呂でゆっくりとした時間を過ごせば、心も身体もリフレッシュできそうですね。
宿屋つばき
やどやつばき
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中島麗美
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