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2021.01.08
美肌と縁結びを求めて、美肌県しまね・出雲エリア週末旅
ニッポン美肌県グランプリ(※)で、全国最多の5回グランプリに選ばれている島根県が、「美肌県」と呼ばれていることをご存知でしょうか。特に、縁結びの聖地として知られる出雲大社の周辺には、潤い成分の含有量が国内屈指という玉造温泉や、内側からキレイを磨くグルメなど、美肌にまつわるモノ・コトがたくさん。美肌も縁結びも叶えてくれる、出雲エリアの週末旅へご案内します。 (※)化粧品会社(株)ポーラが持つ肌のビッグデータを元にした県別ランキング
旅のスタートは「出雲大社」から。八足門(やつあしもん)内の特別ツアーで心を整え内側からきれいに
出雲大社を象徴する大注連縄が掲げられる神楽殿
『古事記』に創建が記され、神代からの歴史を持つ出雲大社(いづもおおやしろ)。ご祭神の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は、目に見えない世界「幽事(かくりごと)」を司る神様ともいわれ、男女の縁だけでなく、人、物、出来事といったあらゆるご縁を結ぶ力を持つといわれています。
(左上)青銅製の鳥居をくぐると、荒垣という神域に入る (左下)松の参道の中央は神様が通るので、左右の舗装された道を歩いて (右上)檜皮葺き屋根が連なる荘厳な姿は圧巻 (右下)神職による案内が聞ける貴重な体験
その神様が鎮座する御本殿は、宇賀橋の大鳥居からはじまる4つの鳥居と、荒垣(あらがき)、瑞垣(みずがき)、玉垣(たまがき)の3重の垣で守られた聖域中の聖域。そのため、御本殿へのお参りは、瑞垣に設けられた八足門の外で行うのが一般的ですが、より近い場所で参拝するならば、特別ツアーへの参加がおすすめです。普段は入れない八足門の中を訪ねる貴重な機会で、神職の案内のもと、楼門や御本殿を間近に見ることができるのです。あたりを包み込む凛とした空気に、背筋がピンと伸びるのを感じます。和装姿で参拝するプランもあるので、こちらもチェックしてみてくださいね。
出雲大社 八足門内での特別参拝
特別参拝 1人3000円9:25~、14:30~の1日2回
※2021年3月末まで。それ以降の開催は要確認
問い合わせ:0120-333-556(一畑トラベルサービスナイスデーツアーセンター)
https://www.ichibata.co.jp/travel/izumoji/pray/index.html
出雲大社
イヅモオオヤシロ
参拝後は「出雲そば」で、おいしい&きれいを召し上がれ
丸い3段の器に盛られた麺に、つゆをかけて味わう「割子そば」(3枚)840円
出雲を訪れたらぜひ味わいたいのが、この地で古くから愛される出雲そば。そばの実を殻付きのまま挽くため少し黒っぽいですが、その分、風味はもちろん、食物繊維とミネラルなどの栄養素はしっかり。さらに、そばに多く含まれるルチンには、アンチエイジングを促す抗酸化作用の働きも。おいしく食べて内側からキレイを磨く、まさに美肌県を代表するメニューなのです。
「釜揚げそば」840円。水に溶けやすいルチンを、存分に味わえる
出雲大社の周辺には専門店が建ち並んでいますが、今回訪れたのは、神迎い道に店を構える「出雲そば きずき」。風情ある一軒家をそば処として再生させ、島根県松江市出身の作家が手がけたインテリアを配した空間も魅力的です。こちらで味わえるのは、全国から厳選したそば粉を使い、店主が毎朝丁寧に打つそば。割り子と呼ばれる丸い器に小分けした冷たい「割子そば」と、そば湯ごといただく温かい「釜揚げ」が定番人気で、いずれも出雲特有のメニューです。生わさび、一味唐辛子など島根産の薬味と合わせて召し上がれ。
出雲そば きずき
イズモソバキズキ
出雲産大豆の小豆を使った「出雲ぜんざい」でほっこり
奥出雲産の餅粉で作るモチモチ食感の紅白団子が入る「出雲ぜんざい」670円
出雲でおやつをいただくなら、出雲発祥と伝わるぜんざいはいかがでしょう。ほっこりと炊かれた小豆には、食物繊維やたんぱく質、ミネラルやポリフェノールなど美容に嬉しい成分がたくさんあるといわれています。
(左上)店内の一角にある素敵なカップボード (左下・右上)季節の生菓子3個と抹茶などの飲み物が付く「ミニ上生菓子セット」820円 (右下)ジャム感覚であんこが楽しめる「いずもヌリアン」は併設のショップで販売
出雲にはぜんざいを提供するお店が数多くあり、1871(明治4)年創業の和菓子店が営む和カフェ「Kissa&co坂根屋」もそのひとつ。店主自ら働きかけ、地元農家に栽培してもらった出雲産の大納言小豆で作るぜんざいは、大きな粒と、出雲産の藻塩で味を調えた奥行きのある甘さが特徴です。ほかにも、季節の和菓子や抹茶や和パフェなどのメニューもスタンバイ。併設のショップでは、出雲ぜんざいや和菓子を購入することもできますよ。
Kissa&co坂根屋
キッサコサカネヤ
出雲大社からひと足のばして。木綿街道で見つけた、からだ思いのおいしいおみやげ
なまこ壁と格子窓の意匠が美しい商家
木綿街道は、江戸時代に木綿交流で栄えた歴史を色濃く残す町並みです。商家の酒蔵や醤油蔵、旧家の建物が約400mにわたって続いています。
(左上)白い木綿の暖簾がかかる (左下)板状タイプの「生姜糖」600円 (右上)「紅白ひとくち生姜糖」は12個入り540円 (右下)風格あるたたずまいの店内
まず立ち寄ったのは、創業から約300年の歴史を誇る「來間屋生姜糖本舗」。体を温める効果や血行促進作用、代謝促進作用などがあると言われている美肌食材・生姜の搾り汁を加えた砂糖菓子が、店の看板商品です。使う生姜は、地元の出西(しゅっさい)地域で作られる出西生姜。一般的なものに比べ少し小ぶりで、繊維質が少なく、上品な香りを持つのが特徴です。口に含めば、生姜のキリッとした辛みと上品な香りがふわり。レトロなパッケージもかわいいです。
來間屋生姜糖本舗
クルマヤショウガトウホンポ
(左)「さしみ醤油」(200ml)702円は、再仕込み醤油のこと (右上)醤油のテイスティングは体験無料 (右下)再仕込み醤油と宍道湖のしじみエキスをからめたカシュ—ナッツ「醤油まめ」540円
次に訪れたのは、昔ながらの製法で醤油を醸造する「岡茂一郎商店」。こちらは1897(明治30)年の創業以来、今も杉の木桶で醤油を醸造する貴重な一軒です。木桶や蔵に住み着いた酵母菌の力をかりて発酵させる醤油は、定番の濃口や淡口のほかに、山陰では馴染み深い長期熟成醤油「再仕込み醤油」など、約5種類を手がけています。店内の一角では蔵で醸造した醤油をテイスティングすることもでき、店主の解説も興味深いですよ。
岡茂一郎商店
オカモイチロウショウテン
美肌の聖地「玉造温泉」にある温泉宿で、うるおいステイ
開放的な露天風呂は男女混浴。男女とも専用の湯浴み着を着用して入浴する
1300年前に編纂された『出雲国風土記』に、「一度入ると美しくなり、再び入ると万病が治る」と記されるほど、古くから美肌の湯として知られる玉造温泉。潤い成分は国内屈指とされ、まるで天然の化粧水といわれています。
一般客室のほかに、露天風呂付客室や離れもある
今宵のお宿は、創業150年を迎えた老舗旅館「湯之助の宿 長楽園」。最大の魅力は、日本最大級の広さを誇る露天風呂です。源泉掛け流しの美肌の湯がこんこんと注がれ、美しい庭園に囲まれた開放感あるロケーションと相まって、心も体もうるおってくるのを感じます。入浴を楽しんだら、会席料理で夕食を。島根名産の栄養素を多く含むしじみ、日本酒発祥の地といわれる島根の地酒など、この地ならではの逸品で体の内側からもキレイを磨きましょう。
湯之助の宿 長楽園
ユノスケノヤドチョウラクエン
2日目は、温泉街にある美肌スポットをめぐりましょう
(左上)おしろいを塗って美肌祈願する「清巌寺のおしろい地蔵さま」 (左下)足湯と姫神像がある「姫神広場」 (右上)「湯薬師広場」では専用ボトル1本200円も販売 (右下)鳥居と画面に入れて撮影すると恋が叶うという「恋叶橋」
玉造の温泉街には、お宿のほかにも、美肌へと導いてくれるスポットが点在しています。広場から沸きだす源泉を専用ボトルに入れて持ち帰ることができる「湯薬師広場」、美肌祈願にご利益があるという「清巌寺のおしろい地蔵さま」など、どれも個性豊かなものばかり。3か所ある足湯のひとつ「姫神広場」に鎮座する姫神像は、美肌祈願スポットとしても知られています。ほかにも、良縁を願う「恋叶橋」や石に触れると幸せが訪れるという「幸せ青めのう」などのハッピースポットもあるので、こちらにもぜひ立ち寄ってくださいね。
きめ細かく弾力のある泡が特徴の「姫ラボ石けん」(80g)1580 円が一番人気
また温泉街には、玉造温泉水を配合したオリジナルスキンケア商品を販売する「玉造温泉美肌研究所 姫ラボ」も。石けんやエッセンシャルローションなど約20アイテムあり、自宅でも温泉効果を体感できますよ。
玉造温泉 美肌研究所姫ラボ
タマツクリオンセンビハダケンキュウショヒメラボ
日本茶&和菓子で美肌も叶う? 松江の茶の湯文化を味わいましょう
煎茶6種類が味わえる「飲み比べセット」550円。4~10月は水出し、11~3月はホットで楽しめる
京都や金沢と並ぶ三大菓子処として知られる松江では、昔からお茶はとても身近な存在です。カテキンやビタミンCが多く含まる日本茶は、シミやソバカスの天敵であるメラニン色素の沈着を防いでくれる飲み物。カロテンを多く含み、みずみずしい肌へと導いてくれる、まさに「美肌県しまね」ならではの飲み物なのです。
(左)石臼挽きの抹茶・雪川を茶筅で点てる「抹茶」440円 (右上)「本を読むときの煎茶」(12g)308円など、常時6種類がそろう (右下)中四国地方で唯一、茶師八段に認定された次期店主と奥様が日本茶スタンドを発案
松江市内には、抹茶を楽しめるカフェや茶舗があちらこちらに点在しています。1891(明治24)年創業の「加島茶舗」もそのひとつ。「もっと身近にお茶を感じてもらいたい」という思いから、店内の一角に日本茶スタンドも併設しています。地元窯元である出西窯のティーカップで抹茶を楽しめたり、産地の異なる煎茶を飲み比べセットで提供したり、お茶をカジュアルに味わえる仕掛けが魅力です。 「本を読むときの煎茶」「チョコレートのための煎茶」といった暮らしのシーンに合わせたお茶も販売。いろいろな味をちょっとずつ試せるよう、12gと少量サイズなのも嬉しいポイントです。
加島茶舗
カシマチャホ
【アンケート&プレゼント】「美肌を叶える しまねコスメセット」を抽選で20名様にプレゼント♪
美肌旅はまだまだ続きます。2月は「石見エリア」、3月は「隠岐エリア」をご紹介。また小冊子「しまね美肌旅」を島根県のアンテナショップ「日比谷しまね館」(東京都千代田区有楽町1丁目2−2 日比谷シャンテ 地下1階)ほか、東京都内で配布予定です♪ 美肌旅に関するアンケートにお答えいただいたすべて方の中から抽選で20名様に、今回紹介した「姫ラボ」の化粧水のほか石見と隠岐のコスメが入った「美肌を叶える しまねコスメセット」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品名:美肌を叶える しまねコスメセット 応募期間:~2月4日(木)まで 賞品の発送:3月下旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。 ※当選者は2月3月公開のWEB記事及び小冊子から回答いただいた全ての方の中から抽選で決定いたします。
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井手口陽子、(写真)森昌史
美肌のヒミツをもっと知りたい人は「美肌県しまね うるおい研究室」
“フード&トラベルライター”西村愛さんが美肌調査員としてしまねを巡った「美肌たび研究日記」を毎月更新。ほかにも、美肌を育むしまねの食べ物や体験メニュー、お土産の紹介や、毎日更新される「今日のうるおい指数」など、美肌に関する情報が満載です。ぜひチェックしてみてくださいね。
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