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2021.02.01
すてきな手仕事に会いたくて。島根・温泉津うつわの旅
島根の温泉地・温泉津(ゆのつ)は、やきものの産地としても有名です。現在では陶芸作家・河井寛次郎の流れをくむ3軒の窯元が、日常の暮らしになじむうつわを作っています。
陶芸家・河井寛次郎の最後の内弟子「森山窯」

河井寛次郎が得意とした、スポイトを用いて描くイッチン技法と釉薬の色合いが特徴的
河井寛次郎の内弟子として6年間ともに暮らした、森山雅夫さんの窯。先生から教わったことは「ものをよく見ること」。口当たりや取っ手の安定感など、使い心地を追求したうつわが並びます。どっしりと厚みがあり、深みがある色合いが特徴的です。

深い緑が美しい呉須釉の紅茶碗皿
森山窯
モリヤマガマ
一度は廃れかけた温泉津焼を繋いだ窯「椿窯」

呉須(青)や辰砂(赤)の釉薬が特徴的。小皿2000円~。現在は常蔵氏の長男・浩一さんと息子の浩之さんが作陶する
1969(昭和44)年開窯。河井寛次郎に師事し、京都・五条坂で作陶していた荒尾常蔵氏が、窯業が廃れかけた温泉津に窯を移したのがはじまりです。河井寛次郎から受け継いだ釉薬を伝承し、使い心地のいい日常のうつわを中心に作陶しています。

常蔵氏が好きだった椿にちなんで「椿窯」と名付けられた
椿窯
ツバキガマ
巨大な登り窯と温泉津焼の魅力に触れる「やきものの里」

かつては大型の甕やすり鉢、片口、平鉢・植木鉢などの実用陶器が焼かれていた
温泉津焼の窯元作品ややきもの館のオリジナル作品を展示・販売。野外には2基の登り窯が保存・修復されていて、春と秋に行われる年2回のやきもの祭の1週間前には登り窯に火が入る様子を見ることもできます。

陶芸体験も可能。絵付けは所要時間30~60分、800円~、手びねりは所要時間40~60分、2000円~(送料別)
やきものの里
ヤキモノノサト
温泉津のうつわ旅はいかがでしたか?こだわりの逸品を、ふだんの暮らしにぜひ取り入れてみてくださいね。

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