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2021.05.30
風流な花頭窓のある古民家のステキなおもてなし♪鎌倉「cafe gula」
まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような古民家でお茶を楽しめる「cafe gula(カフェグラ)」。木曜と土曜、祝日だけオープンする隠れ家的なカフェで、長い間使い込まれてきた木枠の窓からは光が差し込み、ゆったりと配置されたテーブルや椅子などからはノスタルジックな雰囲気が漂います。鎌倉・佐助エリアの散策途中に立ち寄ってはいかがでしょうか。
生茂る木々に囲まれた古民家カフェ
鎌倉駅西口から徒歩15分ほど
源氏山公園の近くにある銭洗弁財天宇賀福神社の奥にひっそりと佇む「cafe gula」。カフェの前は人がすれ違うのが難しいほどの小径ですが、もともとはこの小径が神社への表参道で、現在多くの人が利用する鳥居をくぐりトンネルを抜けて神社に入るルートは昭和33年に整備されたのだそう。この付近には佐助稲荷神社もあり歴史を感じるエリアです。
大切に使われてきた日本の美しい建具
昭和6年に建てられたこの家には、その当時の暮らしぶりが伺われる建具が手入れしながら大切に使われています。障子の丸窓やふすま、木製の窓手すり、北鎌倉の建長寺など社寺でよく見かける花頭窓など、日本建築の美しさを身近に感じますよ。 また床だけはフローリングにしたという広い部屋には、アンティークの椅子やテーブル、電気のない時代に冷蔵庫として使われていた戸棚など、昭和初期に使われていた道具にあふれどこを見てもレトロ感たっぷりです。
最低限に照明が抑えられた部屋には窓から明るい光が差し込む
サザエさん部屋と呼ばれる昭和な和室
左奥はカツオくんがおやつを探していそうな雰囲気の茶箪笥
カフェをきりもりするのはオーナーの吉田章子さんです。この古民家にあうようなアンティークを少しずつ集めてこの空間をつくったのだそう。 フローリングの部屋の反対側は障子で仕切られた落ち着いた和室。火鉢、黒電話、小机、円卓、姿見など昭和の時代の暮らしをそのまま再現したような部屋で、通称“サザエさん部屋”と呼ばれています。
(左)丸窓の障子(右上)放射状に組まれた美しい天井(右下)さりげないデザインが施された窓ガラス
手づくりのおやつでくつろぐ静かなティータイム
きな粉たっぷり「わらび餅と日本茶」(300円)
昭和の時代に戻ったかのように感じるこのカフェでは、美味しいお茶を飲みながら自家製のスイーツが味わえます。コーヒーや紅茶など好きなお茶とアップルパイやチーズケーキなどのスイーツをセットにして注文します。 オーダーを受けてから作るわらび餅は出来立てのモチモチとした柔らかい食感。黒蜜をかけて召し上がれ。
「アップルパイとローズヒップティー」(300円)※スイーツの追加は+200円
神社でお参りした後にゆっくり過ごす隠れ家的カフェ
「チーズケーキとアップルティー」(300円)ティーポットとソーサーはウェッジウッドやロイヤルコペンハーゲンなど希望すれば楽しく選べる
カフェのオープンは毎週木曜と土曜日、祝日です。銭洗弁財天様にお参りをした後はもう少し奥まで足を踏み入れて立ち寄ってくださいね。
cafe gula
カフェ グラ
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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