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2021.06.14
【毎日おやつ】山口の伝統工芸の愛らしさを伝える最中 「大内もなたん」/山口県
全国各地のおいしい・かわいいおやつを紹介する「毎日おやつ」。自宅でのスイーツ時間が楽しくなるとっておきの甘味から、旅のおみやげにもぴったりなご当地の恵みを使った逸品まで、新しい発見にきっと出会えるはずです。今回は山口県の「大内もなたん」をご紹介します。

山口の伝統漆工芸「大内人形」を和菓子で表現
紅白の箱をはじめ、最中の包装紙や中に入るお菓子のしおりに和紙を用いる
歴史が彩る風光明媚な山口県山口市。かつて西の京と呼ばれ、古くから茶の湯や雅な伝統文化を育んできた地です。山口市中心部で明治30(1897)年に創業した「山口風月堂」は地元で愛される和菓子店。山口の文化を取り入れた和菓子が好評で、なかでも「大内もなたん」のネーミングで親しまれる最中が人気です。「大内もなたん」は、山口県の伝統漆工芸である「大内人形」をモチーフにしています。「大内人形」とは、14世紀中ごろ山口に館を構えまちづくりを始めた大内弘世と京都三条から嫁いできた美しいお姫様を模した人形のこと。夫婦円満の象徴とされ、山口では駅など街のあちらこちらで見かけます。

極上の粒あんと抹茶あんが詰まった最中
2016年に若女将が考案し、またたく間に人気商品に
水引のかかった箱を開けると、穏やかな表情のお殿様とお姫様がちょこんと座り、食べるのがもったいないくらい。包みを開けば、包装紙同様ににこやかな顔をした最中がかわいくて心が和みます。お殿様には大粒の小豆の存在を感じる粒あん、お姫様には石臼挽き抹茶をふんだんに使用した香り高い抹茶あんがぎっしり。どちらも餅米を香ばしく焼き上げた最中皮がやさしく包み、味わうごとにシンプルな素材の良さがじっくりと感じられます。すっきりした甘みで、二つとも一気に食べてしまいそうなおいしさです。縁起のよいモチーフはプレゼントにもぴったり。食べ終えると大切な人に贈りたくなる、そんなやさしい最中です。
【おやつデータ】
●大内もなたん
価格:880円
内容:2個
賞味期限:7日間
購入できる主な施設:山口風月堂、山口県立美術館ミュージアムショップ
山口風月堂
ヤマグチフウゲツドウ
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梅原真希 撮影:清水ちえみ
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