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2021.07.02
【プレゼントも♪】都市型ミュージアム「アーティゾン美術館」で過ごすアートな休日
東京駅からほど近い中央通り沿い、多彩な芸術文化を創出する「京橋彩区(きょうばしさいく)」エリア(2024年グランドオープン)に、2020年1月に開館した「アーティゾン美術館」。最新の設備を導入し、アートを最適な環境で体験できる新しいミュージアムとして、注目のアートスポットで、カフェやショップも併設しています。銀座や日本橋にも近いので、街あるきやお買い物にもアクセス便利。美術館と合わせて訪れたい周辺のおすすめスポットもご紹介します。 記事の最後には素敵な賞品がもらえるアンケート&プレゼントキャンペーンも♪ぜひ応募してみてくださいね。
見る、感じる、知る。「アーティゾン美術館」で、アートを体感
23階建ての高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の1〜6階までが美術館
東京駅八重洲口から歩いて5分、八重洲通りと中央通りの交差点に面した場所に建つ「アーティゾン美術館」。1952年、日本の近代美術館の草分けとして開館し、60年以上に渡って優れた美術作品の数々を紹介してきたブリヂストン美術館が、約4年半の休館を経て、2020年1月に新しい美術館としてオープンしました。 アーティゾンとはART(美術)とHORIZON(地平)を合わせた造語。ブリヂストン美術館の歴史と伝統を引き継ぎつつ「時代を切り拓くアートの地平を、世代や国境を超えて多くの人に感じ取ってほしい」という想いが込められています。 美術館のコンセプトは「創造の体感」。コレクションは古代美術から印象派以降の西洋美術、日本近代美術をはじめ、現代美術まで多岐に渡り、展覧会によってさまざまなカテゴリーの作品を鑑賞することができます。
細部までオリジナルのデザインが散りばめられた空間
1階から5階までを貫く大木のような花崗岩の円柱は美術館のシンボル
大きなガラス窓から明るい自然光が差し込む館内は、3階のメインロビーから5階までが吹き抜けになっていて、とても開放的で気持ちのいい空間が広がっています。 各階ごとのフローリングに異なる色合いの木を用いていたり、施設案内のためのサイン計画にオリジナルデザインのピクトグラムを採用したりと、隅々まで独自のデザインが施されている点も見どころ。オリジナリティあふれる館内は、日本で唯一かつ最大級の空間アワード「日本空間デザイン賞2020」の「博物館・文化空間部門」で金賞を受賞しています。
2800点にもおよぶ多彩なアート作品を所蔵
現在開催されている「STEPS AHEAD:Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」の展示風景。抽象芸術の生みの親とも称されるカンディンスキーと、抽象絵画の発展に多大な功績を残したパウル・クレーの作品が展示されている(※)
アーティゾン美術館では約2800点におよぶ作品を所蔵し、コレクション展や独自の企画展、特別展などで紹介しています。モネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソ、マティスなど、教科書などで目にしたことがある名作をはじめ、美術の多彩な表現を間近で楽しむことができます。
ルノワールの代表作《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》(1876年)も所蔵
ITで五感から楽しむ美術館
(左)インフォルーム(右)ARTIZON MUSEUM公式アプリ
アーティゾン美術館はITシステムと高度で安定したネットワークを活かし、開かれたデータの提供を行っています。美術館を訪れる前に「ARTIZON MUSEUM公式アプリ」をダウンロードしておきましょう。館内はフリーWi-Fiを完備しているので、自分のスマートフォンとイヤホンを使って音声ガイドや作品解説を聞くことができ、アート鑑賞をより深く楽しむことができますよ。 最新のテクノロジーを駆使して直感的にアートを体感できるユニークな仕掛けも。例えば、チームラボによる「デジタルコレクションウォール」もそのひとつ。大画面に流れるたくさんの画像から気になる作品をタッチすると、作家名や制作年などの詳細情報が表示されます。検索機能もあり、興味のあるカテゴリーから検索すると、関連する作品を次々と見られるようになっています。また、インフォルームでは、端末を使ってコレクションや過去の展覧会のデータベースなどが閲覧できます。
タッチパネルサイネージ「デジタルコレクションウォール」(4階)
アーティゾン美術館の“今”を表現する企画展「STEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」が開催中
開催中の企画展「STEPS AHEAD 新収蔵作品展示」は9月5日まで(※)
現在開催中の企画展「STEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」は、新収蔵作品の中から未公開の90点を中心とした193点、及び芸術家の肖像写真コレクション87点を一挙公開しています。ヨーロッパ、アメリカ、日本の近代美術、20世紀美術の名作の数々に加え、日本では珍しいオーストラリアのアボリジナル・アートのコーナーもあり、東京に居ながらにしてちょっとした海外旅行気分も味わえます。 また、アーティゾン美術館では混雑を避けるために、WEB予約による「日時指定予約制」を導入し、時間帯ごとに入場人数を制限しています。入替制ではないので、入館後の時間制限はありません。時間を気にせず、閉館までゆっくりと鑑賞することができます。
「倉俣史朗と田中信太郎」セクションの展示風景。かつて交友のあった、インテリアデザイナー倉俣史朗氏と美術家・田中信太郎氏の作品が展示されている。(※)
本格的かつこだわりの食事が評判のミュージアムカフェ
飾り棚にはイタリアデザイン界の巨匠、エットレ・ソットサスのヴェネチアンガラス器などを展示
1階には多彩なメニューが揃うミュージアムカフェがあり、入館料を払わなくても利用可能。モーニングやプリフィクスランチからスイーツまで、旬の食材を用いたオリジナルメニューの数々を味わうことができます。 なかでも3コースから選べるプリフィクスランチは、カフェという名前からは想像できないほど本格的。展示を鑑賞したあとで、作品の余韻に浸りながらゆったりとランチを味わえば、優雅な午後のひとときが過ごせそうですね。
ランチBコース(3000円)。メインに「ウニの平打ちパスタ」(+300円)をチョイス。カブのシーザータルトや、展示されている作品をイメージしたプチデザートも
訪れた日は前菜とメイン、プチデザートに食後のドリンクが付くBコースを注文。メインは、パスタやリゾット、肉や魚料理のほかヴィーガン対応の野菜料理など8種類から選べる充実ぶりです。 前菜の「カブのシーザータルト」は、サクサクのタルトにオーツミルクのシーザードレッシングやカブのピューレ、ブロッコリーなどが入っているサラダ感覚のひと皿。メインに選んだ「ウニの平打ちパスタ」は、もちもちのタリアテッレにフレッシュなマッシュルームのスライスとウニのソースがよく絡み、絶妙な味わいです。
ヴァシリー・カンディンスキー《3本の菩提樹》(1908年)から着想した「フルーツとソルベ」900円
開催中の展覧会のイメージに合わせたメニューを楽しめるのも、ミュージアムカフェの特徴です。9月までは、開催中の「STEPS AHEAD展」に合わせたコラボレーションドリンク&デザートを提供。カラフルなフルーツをグラス仕立てにしたコラボデザートや、神秘的な色合いのハーブティーを用意しています。
ミュージアムショップでセンスが光るアートグッズ探し
館内2階にあるミュージアムショップ
カフェでの食事を楽しんだあとは、2階のミュージアムショップでお買い物を。店内にはステーショナリーからファッション、インテリア雑貨など、バラエティに富んだアイテムが揃っています。カフェと同じく、入館料を払わなくても利用できるので、ちょっとしたギフト探しにも気軽に立ち寄ることができます。 ショップでは特に、美術館のロゴが入ったオリジナル商品が充実。トートバッグやサコッシュ、キーホルダーなど日常使いできるものが多いので、自分用にあれこれ欲しくなってしまいます。
種類豊富なポストカードは1枚110円
モネやセザンヌ、マティスなど、美術館の所蔵作品をプリントしたポストカードは常時200種類以上♪ 小さなアートとして飾ったり、美術館好きな人へのお土産にも喜ばれそう。また、ギフトに心を込めたメッセージを添えて贈ると、より気持ちも伝わりそうですね。
オリジナルA5ノート440円〜、お香と香立てが入ったオリジナルインセンス770円、マスキングテープ275円〜、3色から選べるオリジナルサコッシュ770円
描かれた作品により横罫と無地があるこだわりのノートや、24種と豊富なデザインのマスキングテープのほか、マグカップや歯ブラシなど様々なアイテムが揃います。美術作品が描かれたお気に入りのグッズは、毎日使うたびに気分を高めてくれそうです。 (※)図版提供:アーティゾン美術館
アーティゾン美術館
アーティゾンビジュツカン
050-5541-8600
ハローダイヤル
https://twitter.com/artizonmuseumJP
入館料: 日時指定予約制・料金は展示により異なります。ウェブ予約チケット 1200円、他。学生無料(要予約・予約枠には上限があります。)
【おすすめ立ち寄りスポット①】美術館から徒歩5分。華やかな和柄の小物が揃う和紙舗「榛原(はいばら)」
(左上)榛原の伝統的な柄「色硝子」をモチーフにデザインされた高級感あふれる外観(左下)手のひらサイズの「ちいさい蛇腹便箋」550円(右上)「榛原うちは」(2200円〜)は創業当時からの看板商品(右下)水引がステキな金封や御朱印帳など、種類豊富なアイテムが整然と並んでいる
アーティゾン美術館にほど近い「榛原」は、創業215年の歴史を誇る和紙舗。職人の手仕事による良質な和紙を使い、独自の意匠を凝らした封筒や便せんなどの和小物を販売しているお店です。 中でも、明治大正期にデザインされたというオリジナル千代紙を用いた小物は時代を超えて人気。華やかな縁起柄の便せんやうちわなどは、日本人だけでなく、海外の方もよく購入していくそうですよ。
榛原
ハイバラ
【おすすめ立ち寄りスポット②】「ローズベーカリー銀座」のオーガニックスイーツをおみやげに
イギリス人オーナー、ローズさんのレシピで作る野菜たっぷりの料理やスイーツが味わえる ⓒREIKO MASUTANI
2020年11月から休業していたパリ発のオーガニックカフェ「ローズベーカリー」が、2021年3月にドーバーストリートマーケットギンザ7階にリニューアルオープンしました♪ アーティゾン美術館からは電車で1駅、徒歩だと15分ほど。帰りに立ち寄って、人気のスイーツをテイクアウトしましょう。
ローズレモンケーキとキャロットケーキ。どちらもテイクアウトで702円
おすすめはなんといっても看板メニューの「キャロットケーキ」です。オーガニックのにんじんやクルミがたっぷり入ったケーキと、クリームチーズベースの自家製クリームは相性抜群。意外と軽い口あたりで、ぺろりと食べられます。 さわやかなレモンとローズが香る「ローズレモンケーキ」は、米粉とアーモンドプードルを使ったしっとりしたケーキに、甘酸っぱいアイシングがかかっています。小麦不使用のグルテンフリーなので、健康やカロリーが気になる人も安心して食べられますよ。
ローズベーカリー銀座
ローズベーカリーギンザ
【アンケート&プレゼント】抽選で5名様に「アーティゾン美術館オリジナルグッズ」をプレゼント♪
マスキングテープ&オリジナルトートバッグ
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様に「アーティゾン美術館オリジナルグッズ」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品:「アーティゾン美術館オリジナルグッズ」 応募期間:~7/16(木)まで 賞品の発送:7月下旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
応募はこちら
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小野澤啓子 写真:山田ミユキ
アーティゾン美術館
ガラス張りの吹き抜け空間が開放的な都心型の美術館。最新の設備、日時指定予約制を導入した快適な環境で、美術の多彩な表現に出合えます。メニューの豊富なミュージアムカフェ、生活を楽しく彩るグッズを揃えたショップもあります(カフェ、ショップは入館料不要)。
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