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2021.06.28
自然の恵みでパワーチャージ♪1泊2日でめぐる熊本県・阿蘇のドライブ旅
山々が連なる阿蘇五岳や広大な草原が広がる草千里ヶ浜など、九州有数のスケールを誇る自然が魅力の熊本県・阿蘇。緑が一段と美しくなる夏は、大自然のなか車を走らせるドライブ旅にぴったりです。 今回は、阿蘇市街から自然豊かな南阿蘇村にある素敵なお店をご紹介。美しい景色はもちろん、地元の恵みを生かした料理や素敵な空間でパワーチャージしましょう。
レトロかわいい一期一会の雑貨に出会える雑貨店「etu」
香合(1100円〜)
JR阿蘇駅から車で5分。阿蘇神社そばにある門前町の通り沿いにある「etu」は、昭和初期の古道具や海外製の雑貨など、遊び心あるアイテムを集めた雑貨店。店内には、今はあまり見かけないレトロな器やグラス、インテリア雑貨など、ここでしか出会えないレアな雑貨が充実しています。
陶器製スプーン(440円〜)、大分の陶芸家新井真之さんの箸置き(330円)、昭和初期のガラスの器(980円〜)など
以前は油屋だったという築80年の建物を活かしたお店は、どこか懐かしくて親しみやすい雰囲気。店内に入ると、店主の橋本さんが九州各地からセレクトしたアイテムが所狭しと置いてあります。 特に目を引くのが、年代物のアイテムや珍しい一点もの。昭和初期に使われていた薬入れやハンドメイドのオブジェなど、どこかほっこり心が和みます。 ほかに、昭和初期のガラスや若手作家が作る陶器や今は出回っていないドイツの名窯「マイセン」のレアなデザインのカップも。生活に取り入れやすそうな手頃なものから珍しい逸品まで、掘り出し物を見つけるような楽しさがあります。
etu
エツ
明治期の校舎をリノベートしたカフェ「TIEN TIEN」
自然光をメインに、控えめにした照明が落ち着く雰囲気
旧洋裁女学校跡地に建つのが、築100年以上の校舎を改装したカフェ「TIEN TIEN」。時間が止まっているようなレトロな雰囲気の店内で、こだわりのランチやスイーツが味わえます。木々に囲まれ、湧水が流れる自然豊かなロケーションのなかで、時間を忘れてのんびりと過ごすことができます。
店内は大きな窓から自然光が入るのどかな雰囲気。あか牛の粗挽きミンチカレー旬のスチームお野菜添え(左上1980円)や、ケーキセット(右下1100円)などが味わえる
ランチは地元の野菜を中心に、熊本のブランド牛「あか牛」を使ったカレーやサラダボウルなどのヘルシーなメニュー。動物性原料不使用で、季節の果物をたっぷり使ったフルーツのタルト、クレームブリュレなどの手作りのスイーツもあります。 店内のインテリアは、4年ほどパリに住んでいたというオーナー山田さんが考えたもの。フランス雑貨やレトロな家具など、アンティーク調のインテリアが建物に調和するすてきな空間です。喧騒から離れてスローな時間を過ごしたい時に訪れたいカフェです。
TIEN TIEN
ティアンティアン
薪火料理を楽しめる泊まれるレストラン「山小屋Holahoo」
ダークグレーのシックな雰囲気の3階建ての建物
夜はのどかな草原や山々が連なる南阿蘇村にある「山小屋Holahoo」へお泊まり。ペンションとして開業して40年。現在2代目の小山鉄平さんが営むこちらは、木々に囲まれた山小屋風のロッジで薪火料理を味わえるオーベルジュスタイルのペンションです。夜は満天の星空を眺めながら、焚火を囲んで語らうとっておきの時間を過ごせます。
夕食はフレンチと薪火料理が融合したフレンチを提供。夜はHolahooの森で過ごせるプランなどがある
客室はツインとトリプル、ツインルーム2室がドアを隔ててつながったコネクティングルームの全6室。いずれも木をふんだんに使った空間に、窓から陽が差し込む明るい雰囲気です。 レンガの暖炉を構えた温かみのあるダイニングルームではフレンチの夕食、朝食を味わえます。ペンション自慢の料理は、薪の火で調理する薪火料理。地元の食材や契約農家から仕入れた野菜を、安定した火力の遠赤外線でじっくりと焼き、素材の旨味を楽しめます。 夜は自然と戯れる森時間を。焚き火を囲んで焼きマシュマロとコーヒーを楽しんだり、満天の星空を眺めたり、阿蘇の大自然を体感することができます。
山小屋Holahoo
ヤマゴヤホラホー
ステンドグラス工房「MATSU」でもの作り体験
空間に自然に溶け込み、さり気なく特別さを感じさせてくれるようなデザインを心がけているという松浦さんの作品
翌朝は雄大な自然の中に囲まれた工房で、もの作りを体験。「glass studio MATSU」は、高級なアンティークガラスを使ってパネルを作るオーダーメイドのステンドグラス工房です。東京の工房でステンドグラスを学んだ松浦えりこさんが美しい阿蘇の風景に惹かれ、この地に移住して工房をオープンしました。
星のオーナメント作り(6800円)や「森の窓飾り」(12000円)など4種ほどの1日体験レッスンがある
「glass studio MATSU」で使用するのは、きらめきが美しいドイツ製の高級アンティークガラス。 アンティークガラスとは、古いガラスという意味ではなく、職人が昔ながらの吹きガラスの技法で一枚一枚作るハンドメイドガラスのこと。手作りならではの、宝石のようなきらめきのあるテクスチャと、繊細で表情のある色合いが特徴です。 工房では、実際にアンティークガラスを使ったワークショップも行っています。窓際に下げると光が差し込んできらきらと輝く「星のオーナメント」や、三角のガラスで木を表現する「森の窓飾り」などの1日体験レッスン(1日体験は要予約。当日予約可)のほか、より深く学べるコースなど、さまざまな教室を行っています。
glass studio MATSU
グラススタジオマツ
ケヤキの木の下に建つ古民家カフェ「olmo coppia」
木をふんだんに使った内装と柔らかな照明が居心地のいい店内
築160年以上の蔵を改装した古民家カフェ「olmo coppia」。阿蘇市街の中心を走る国道57号から少し離れた閑静な場所にあります。店名は「一対のケヤキの木」という意味。お店の下には、すぐ横に立つケヤキの木の根が通っていることから名付けたのだそう。薪ストーブを配したあたたかみのある店内で、素材にこだわった体にやさしい料理を提供しています。
ワンプレートに、パンとスープ、デザートが付いた「畑の野菜ワンプレートセット」(1590円)
ランチは地元の契約農家が生産する無農薬野菜をたっぷり使ったオーガニックなヘルシーメニュー。 なかでも定番人気なのが、お麩の3色揚げをメインにした「畑の野菜ワンプレートセット」です。香ばしく揚げたお麩はフワフワかつジューシーで、お肉のカツのような味わい。野菜のテリーヌや地元の原木椎茸を使ったスープなど、趣向の聞いた料理が楽しめます。 野菜のほか、パスタなどの加工品も可能な限りオーガニックな素材や無農薬の原料にこだわっているそう。 ほかに、野菜たっぷりの「畑の野菜パスタセット」や、地元の肥後牛に生姜やナッツを加えて煮込んだ「薬膳カレーセット」など、魅力的なランチメニューがそろっていますよ。
olmo coppia
オルモコッピア
美しく閑静な自然のなかに、すてきなお店が点在する熊本県・阿蘇。壮大な阿蘇の風景と自然の恵みたっぷりの料理に、思う存分癒されてくださいね。
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上川奈穂美
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