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2021.07.16
香りも味もデザートもすべて一緒に楽しむ本格中国茶♪横浜「悟空茶荘」
横浜中華街にある中国茶と中国茶器の専門店「悟空茶荘」。本格的な茶器を使って淹れる中国茶を上海レトロな雰囲気の中で気軽に楽しめるお店です。中国茶は常時約40種類以上揃えられ、淹れ方をスタッフが丁寧にレクチャーしてくれるので初心者でも安心です。今回は素焼きの茶壺を使ってじっくり蒸す「老茶焙煎鉄観音」の淹れ方を教えていただきました。
中華街にたたずむ趣のある2階建ての茶館
みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩8分
横浜中華街の関帝朝に近い比較的静かなエリアにある「悟空茶荘」は、1階が茶葉と茶器の販売で2階が喫茶になっています。1階では日常使いのものから高級な茶葉まで多種多様に約100種類の茶葉を取り扱っていて、茶器も用途別に大小さまざまの充実した品揃えです。
1階のショップには茶葉や茶器が選びやすく整然と並び、わからないことはスタッフが丁寧に案内してくれるので中華街のお土産探しにも最適
異国の街に迷い込んだかのような情緒のあるティールーム
気候がいい時は窓からさわやかな風が入り、天井も高く明るい店内
観音開きの木製の窓から明るい日差しの入る2階の喫茶は、中国アンティークの椅子やテーブルが置かれノスタルジックな雰囲気が漂います。ジャズやボサノバが流れてゆったりとした気分で過ごしながら本格的スタイルの中国茶を楽しめます。 各テーブルにはあらかじめポットが用意され、好きなお茶を選ぶとはじめの一煎目はスタッフが説明をしながら淹れてくれます。
工夫茶器で淹れる老茶焙煎鉄観音
工夫茶器のセット(奥左から)茶壺(ちゃふう)と呼ばれる急須、ガラス製の茶海(ちゃかい)(手前左から)おちょこのような茶杯(ちゃはい)、縦長の聞香杯(もんこうはい)、老茶焙煎鉄観音の茶葉
中国茶は茶葉の発酵度合いによって緑茶・白茶・青茶・紅茶・黄茶・黒茶の6種類に分かれ、それとは別に花茶や造形茶などがあります。よく知られている烏龍茶は半発酵の青茶、プーアル茶は後発酵の黒茶に属していて、ジャスミン茶は花茶になります。それぞれの茶葉の特徴に適した淹れ方があり使う茶器も異なります。 そんなたくさんの種類の中から工夫(こんふう)茶器のセットを使って淹れる青茶「老茶焙煎鉄観音(中国福建省産)」の淹れ方をご紹介します。
お茶の香りを楽しみながらいただく中国茶
淹れたお茶は最後の1滴まで茶海に落としきるのがポイント
あらかじめ茶壺にポットのお湯を注いで温め、茶壺が温まったらそのお湯を茶海と香りを楽しむ聞香杯、お茶を飲む茶杯に入れてこちらも温めます。 1.茶壺に茶葉を入れて高い位置から溢れるぐらいにお湯を注ぐ。 2.蓋をして茶海のお湯をすべてかけまわして蒸す状態を作る。 3.飲み頃になる直前に茶壺から茶海にお茶を注ぎ切る。
お茶を入れたあとは蒸れが進まないように茶壺の蓋ははずしておく
淹れたてのお茶は、まず香りを楽しんでからゆっくりと味わいます。 4.聞香杯と茶杯のお湯を捨て茶海から聞香杯にお茶を注ぐ。 5.その次に聞香杯から茶杯に移す。 6.聞香杯はお茶の残り香を楽しみ、そのあとでゆったりと茶杯のお茶をいただく。
2煎目からは自分のペースでじっくり楽しむ
「老茶焙煎鉄観音」(1100円)「悟空セット」(550円)※饅頭はミニ肉まんかミニあんまんを選択
茶海のお茶がなくなったら同じ要領で2煎3煎と続け、さらに5煎6煎と楽しむことができます。時間の経過とともに茶葉がどんどん開いて味も香りも変わっていくのを感じるのも中国茶ならでは。 せっかくなのでアツアツの饅頭とふわふわの中国カステラ・マーライコー、ドライフルーツなどがセットになった「悟空茶セット」と一緒にいただくのがおすすめです。ポットから何度でもお湯を注いでゆったりと召し上がれ。
品のいい甘みがちょうどいい白いデザート
「敦煌デザート」(715円)
中国茶を楽しむほかにも「ハス包おこわ」(495円)や「トムヤム冷麺」(902円)などの軽食がいただけるほか「敦煌デザート」などのスイーツも人気です。ミルクで浸した仙草ゼリーと小豆、タピオカの上に大きなバニラアイスクリームをのせたパフェのようなスイーツで、一番上にはライチに包まれたチェリーが顔をのぞかせます。 また茶葉を持参すると、その茶葉に合わせた茶器を貸してくれる「目帯茶叶」(1人770円)にも対応してくれます。自宅にお土産でもらった中国茶の茶葉あれば、この茶館で本格的な茶器を使っていただけます。洗練されたお茶文化をのんびりと楽しんでくださいね。
悟空茶荘
ゴクウチャソウ
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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